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はたけやま えみこ ブログ

【歌人:大西民子~海の記憶~】

2020/7/7

 

 ここ数日、雨が続き、朝は専ら書斎で読書。季節のせいだろうか、年のせいだろうか、学生時代の日本語に関する本、詩集、歌集を読み返す時間が多くなりました。

 私が高校生の頃、俵万智さんの『サラダ記念日』という歌集が一世を風靡。"「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日" という短歌から歌集の名が。思えば、昨日(7/6)が ” サラダ記念日 ” でした。

 岩手県の陸前高田市、高田松原が対岸に見える海辺のまち:長部(気仙町湊)で幼少期を過ごした私にとって、忘れえぬ歌人が大西民子さん。岩手県民でも、この歌人のお名前や歌集をご存知の方は少ないかもしれません。旧姓は、菅野で、お父様:菅野佐介氏は警察官であり、大西さんは学生時代の休暇の度に当時のお父様の赴任地であった陸前高田に滞在し、高田松原の辺りをよく散歩されていたとのこと。「砂浜にむらがる浜なすは花も実も美しかった。父も母も妹もまだこの世にあった。」と歌集『海の記憶』の「あとがき」に綴られています。

 ” はまなすの浜も吹かるる 潮風にゆれやすかるはこころなりけり ” という短歌は、いかにも心象風景に白砂青松の高田松原に咲くはまなすがあったのではないか・・・と想うような一首でもあります。

 大西民子さんは、盛岡高等女学校から奈良女子高等師範学校文科第一部(国漢専攻)へ進み、その後、岩手県に戻り、岩手県立釜石高等女学校の教諭として着任し、20年間、生まれ育った岩手で過ごしていました。

 大西民子さんの歌にしても、俵万智さんの歌にしても、日常のなかで、ふと、記憶の引き出しから心に登場して、その歌の言葉の風景を想わせるがことあります。

 例えば、先日の【紫陽花facebookリレー】のために紫陽花を観て、その花の美しさを全体の風景から写真に切り取った時には、俵万智さんの " 待つという時は藍色 六月のあじさいの花と私と " という一首、その言葉の風景と色彩を想い浮かべたものです。やはり、紫陽花はパープルだろうな・・・、藍色の時って、群青の空なんだろうな・・・。

 私は、仕事柄、無味乾燥な、淡々と事実関係や根拠に基づく論理構成の文章を書くことが多いので、あらゆる「無駄」が嫌いな無機質でデジタルな人だと思われがちですが、実はそうでもなくて、プライベートでは極めてアナログな世界に生きています。

 七夕の今朝は、秦観の「鵲橋仙」という漢詩を懐かしく読み返しました。” 銀漢 迢迢として 暗かに度る ” 天の河は遥かで、ひそやかに時間が過ぎていく・・・。そんな夜空が、今日は広がるだろうか。

 本来、七夕は旧暦の年中行事なので、今年は8月25日ですが、今月はどこでに行っても子どもたちが短冊に願いを書いて笹に結わえている姿が見られました。

 牽牛星と織姫星のために天の河に橋をかけた鵲は、月に別れを告げる。七夕の由来の「乞巧」(きっこう)は、月光の下で針に糸を通すもので、古来、この夜の月は、この世の全ての女性が五色の糸と針を手にして、仰ぎ見たものと伝わっています。

 今、女性の仕事:職業は多様化していて、お裁縫の上達を願った「乞巧」の時代とは違っていますが、今夜は、自分自身の仕事=志事のことのみならず、世界が平らけく安らけく在るようにと天にお祈りしたいと惟っています。

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著者

はたけやま えみこ

はたけやま えみこ

選挙 陸前高田市議会議員選挙 (2019/09/01) [当選] 510 票
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陸前高田市議会議員選挙

肩書・その他 陸前高田市議会議員/気仙地区広域連合議会議員/とうほく未来創生 幹事長
党派・会派 無所属

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