【ノーベル平和賞 日本被団協】

被爆者の立場から長年、核兵器廃絶を訴えてきた日本被団協＝日本原水爆被害者団体協議会が受賞することになりました。

夕方のニュース番組で速報を聞き、代表委員の方たちの言葉を聞きながら、涙が出てくるのを止められません。

受賞について良かったという気持ちと同時に、戦後の長きに渡り、世界に向けた活動を続けた被爆者や支援者への敬意、そしてその活動を続けてきた、続けなければならなかった被爆者がどのような想いを抱いてきたのかと考えると、非常に複雑な気持ちが込み上げます。 
亡くなった方、後遺症を患ってきた方たちの苦しみが、これで帳消しになる訳ではない。

石破首相は「極めて意義深いこと」と控えめなコメントでしたが、林官房長官の「誠におめでたいことで心からお祝いを申し上げたい。」という言葉に大きな違和感。

日本は唯一の戦争被爆国なのに、日本政府は核兵器禁止条約を批准していない。 
このノーベル平和賞受賞は、改めて日本政府の歪な立場を浮き彫りにしたと思う。

受賞は非常に意義がある。 
核兵器によって平和が保たれているとする核抑止論を、被団協は明確に否定し続けてきた。 
その被団協の訴えを、世界が肯定したんだ。

おめでたいじゃないんだよ。 
そんな寝ぼけたこと言ってる暇があるなら、核兵器禁止条約の締結に向けて全力を尽くせ。 
日本政府は今こそ、核兵器の廃絶に向けての一歩を踏み出すべきだと思う。

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