2024/9/24
晴れた上高地にて。この美しい姿を、次の世代にも引き継いでいきたいと強く感じました。
上高地は国・県・市でそれぞれ所管関係が複雑になっています。
環境省が自然公園法に基づき、景観・生態系維持に取り組んでいます。
文化庁は文化財保護法で管理し、松本砂防事務所が所管する砂防堰堤があるのですが、7月大雨で土砂流出が起きて通行止めとなっている六百沢をはじめ、大半の土地は林野庁が所有しています。
県は環境部自然保護課が右岸歩道の木道などを所管しており、梓川の河川管理者としては松本建設事務所が担当。
松本市は地元自治体として西アルプスリゾート整備本部を立ち上げ、自然公園財団上高地支部とともに歩道維持補修や調整などにあたってきました。
このため、木道をはじめ、構造物の修繕などの際には、それぞれの省庁の許可を得るなど手続きが煩雑となり、上高地管理者は実質不在の状況が続いていました。
これを受けて、8/30付けにて、文化庁から文化財保護法に基づく管理団体に松本市が指定され、これから松本市が主体的に防災・景観対策に取り組むこととなります。
保存・活用に向けた方針などをまとめた「保存活用計画」を26年度までに策定することとなり、観覧料などの徴収も検討していくこととなっています。
前回視察の際に各関係機関と調整をしながら、大雨により通行止めとなっている左岸歩道復旧に向けた議論などがありました。
こういう条件にある上高地だからこそ、政治の果たすべき役割は大きいと実感したので、今後の取り組みを追って検証していきたいと思います。
この記事をシェアする
ホーム>政党・政治家>青木 たかし (アオキ タカシ)>晴れた上高地にて。