2024/6/19
今日は本会議。昨日に引き続き、一般質問です。今日の登壇者は以下のとおり。
氏名 | 会派名 | 質問項目 | |
1 | 橋本 隆 | 日本維新の会 | 市立中学校の制服費用の削減について |
2 | 平野 貞雄 | 日本共産党芦屋市議会議員団 | 災害対策について |
3 | 川島 あゆみ | 日本共産党芦屋市議会議員団 | 市の組織編制と危機管理について |
4 | 田原 俊彦 | 公明党 | 若者の市政参画について |
5 | 山口 みさえ | 会派に属さない議員 | 新型コロナウイルス感染症対策について |
6 | 福井 利道 | あしや政風会 | だんじり等の無形文化財を指定する事で文化の醸成と市民の郷土愛を育む考えについて |
気になるところをちょっとだけ書いときます。
耳慣れないワードですが、平日に校外(家庭や地域)で体験や探究の学び・活動を自ら考え、企画・実行することができる日として設けられているそうです。校外での自主学習活動なので、子どもは学校欠席とはならないそうです。
もっと分かりやすく言うと、家族旅行に行くことも学びだから、家族旅行で休んでも出席扱いにしますよってことです。
取組みそのものは良いと思います。ただ、公立の学校でこれやっちゃうのはどうかなっていうのがあります。
というのも、公立の学校には色んな事情を抱えた児童生徒がいるからです。経済的事情。身体的事情。ネグレクトやヤングケアラー。または家族の介護や看護など。家族旅行に行きたくても行けないという子が少なからずいます。
旅行に行きたくても行けずに我慢している子がいる状況で、わざわざ旅行に行くことを可視化する必要がありますか。そんな制度をつくったら、子どもたちの中で家族旅行が話題になる。そんな中「え、〇〇の家は行かないの?」って言われてしまったら、旅行に行きたくても行けない子はどう思うか。
無邪気に言われるとつらい。でも悪意を持って言われるのもつらい。ス〇夫に旅行を自慢されたの〇太くんは、悔しい思いをしてもドラ〇もんに相談すればどこへでも行けます。でもリアルの子どもたちにはドラ〇もんはいません。親には言えません。我慢するしかないんです。
不公平感は、いじめのきっかけにもなります。色々な事情を抱えた児童生徒が集まる公立学校においては、公平性は常に意識する必要がある。
また、わざわざ制度化しなくたって、現状でも、家庭の事情での欠席は家事都合による欠席として扱われます。そして、家事都合の欠席で子どもが不利益を被ることはありません。旅行等による課外学習の効果は否定しませんし家族の時間も大切だと思いますが、その辺は各家庭の判断においてやればいいこと。行政がそこまで首を突っ込んで、旅行を後押しする必要は全くない。
教育委員会も同じようなことを言ってました。そのうえで「考えてないです」という回答でした。
狭い教室に多くの児童が集まっている。マンモス化しているというのが大きな問題になっています。実際に視察をすると、やはり「ぎゅうぎゅうすぎてカオスやん」って思うんです。
放課後児童クラブには、厚労省によって最低基準というのが設けられています。児童一人当たりの面積の最低基準は、1.65m²。
(設備の基準)第九条 放課後児童健全育成事業所には、遊び及び生活の場としての機能並びに静養するための機能を備えた区画(以下この条において「専用区画」という。)を設けるほか、支援の提供に必要な設備及び備品等を備えなければならない。2 専用区画の面積は、児童一人につきおおむね一・六五平方メートル以上でなければならない。3 専用区画並びに第一項に規定する設備及び備品等(次項において「専用区画等」という。)は、放課後児童健全育成事業所を開所している時間帯を通じて専ら当該放課後児童健全育成事業の用に供するものでなければならない。ただし、利用者の支援に支障がない場合は、この限りでない。4 専用区画等は、衛生及び安全が確保されたものでなければならない。
今日の話では、精道小学校内にあるひまわり学級の各教室の広さと利用人数(令和5年度の1年間の平均)が示されました。
いやちょっと待ってよ。何で平均を言うねんっていう。平均だけだったら全然分かんないですからね。標準偏差が。例えば、平均値50と言っても、100と0の場合と50と50の場合も同じ平均値50ですからね。
「ピーク時でも、最低基準を下回ってませんか?」っていうのが気になるところなんですよ。なんでマックス値を言わないのか。隠したいのか。
市教委が言う「待機児童ゼロ」「学校内の施設で面倒を見る」という考えは否定しないですよ。でも、これだけ保育所のニーズが高まっている状況です。小学校低学年の間は、保育園の延長として放課後児童クラブを使いたいというのが普通ですよ。
また、かつては3年生までしか利用できなかったけど、今は6年生まで利用できます。登録者数が増えるのは明白です。昭和~平成初期とは事情が異なっているのに、そのときと同じ方針でやったって立ち行かなくなるに決まってる。
放課後児童クラブについては、もっと柔軟にやってくれよっていうのがある。例えば高学年は、校区内で歩ける範囲なら学校の外でも大丈夫でしょ。それこそ民間委託でもいいでしょうし。
そもそも、6歳~12歳の子を同じ部屋に押し込めるっていうのが無理なんですよ。異年齢にもほどがある。お兄ちゃん、お姉ちゃんと遊ぶ機会があるというのはお互いに良いことだとは思います。でも、常時一緒じゃなくてもいい。たまに交流したらいい。心も体も、1年生と6年生では発達が違い過ぎるんです。
上述の「放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準」にはこうも記されています。「衛生的な環境において、素養があり、かつ、適切な訓練を受けた職員の支援により、心身ともに健やかに育成されることを保障するものとする。」ギュウギュウ詰めの状況でストレスを抱えている児童はいませんか?それって心身ともに健やかに育成できますか?
学校内でやるっていうのはあくまで市教委の理想なだけで、放課後児童クラブの理想ではないので。放課後児童クラブの理想は「心身ともに健やかに育成されることを保障する」ですよ。学校内では学級を増やすことが困難になりつつあるのに、そこに無理に押し込めるんじゃなくて柔軟に考えてほしいです。すべては「心身ともに健やかに育成されることを保障する」ために。
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ホーム>政党・政治家>大原 ゆうき (オオハラ ユウキ)>放課後児童クラブは、ゆとりある学級運営をしてほしい