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PFSやSIB等の民間活力の更なる活用(令和5年11月市会 代表質問)

2023/12/2

次に、民間活力の活用について、質問致します。


令和2年度に、門川市長が「このまま何も改革しなければ、財政破綻しかねない」と公表して以来、墜落を防止すべく、行財政改革計画が断行され、本市の財政は一定の改善がされ、現在は当面の間の墜落は回避できた状態にあります。


しかし、行財政改革計画では、行政サービスのカットと値上げが中心で、市民サービスの向上に資する改革は多くありませんでした。墜落を回避するという緊急性から、やむを得ない側面もありましたが、コストを下げた分、行政サービスも低下するというのは改革とは言えないと私は考えております。コストを下げながらもサービスを向上させるために知恵を絞り実行していくことが、本当の改革であり、当面の間の墜落が回避できた今、改めて向き合っていかなければいけない取り組みです。


その方向性としては、テクノロジーの活用と民間活力の更なる活用が現実的な選択肢です。テクノロジーの活用、とりわけDX化に関しては、9月市会の市長総括質疑で質疑致しましたので、今回は、民間活力の更なる活用に絞って、市長のお考えを伺います。


本市でも、生徒数の増加や少人数教育にも対応できるよう、校舎・グランドの面積を最大限確保すると同時に、中京区東部の地域に必要性の高い老人デイサービスセンター・在宅介護支援センター・乳幼児保育所、御池通にふさわしい賑わい施設やオフィススペース等を併設する複合施設の整備を行った、京都御池中学校・複合施設整備事業を皮切りに、分譲マンションと公園を一体整備した八条市営住宅団地再生事業、上層階をテナントとして整備した上下水道局南部拠点事業など民間資金と活力を活用して公共施設を整備するPFIの手法が取り入れられてきました。


また、市有地の活用方法を民間事業者から幅広く提案していただくサウンディング調査や、企業が提案した解決すべき課題に自治体が取り組む逆プロポーザルなど、民間からの提案を起点に行政サービスを設計する官民共創の取り組みも始まっています。


一方で、自治体から民間事業者に業務委託する際に、成果に応じて委託料を支払うPFSや、PFSを発展させ、その運営資金を民間投資家から募るソーシャルインパクトボンドに関しては、遅々として進んでいません。


PFSやソーシャルインパクトボンドは、成果に応じて報酬が支払われるため、民間事業者の事業改善努力が促進され、また、費用対効果が高まりワイズスペンティングが図られるというメリットに加え、民間事業者のノウハウを活用して新しい行政サービスを実施する際の試行と検証ができるというメリットもあります。


天理市では、学習塾のKUMONと提携し、認知症予防のソーシャルインパクトボンド事業として行いました。高齢者が計算問題などを解く活脳教室に参加することで、認知能力や記憶能力の簡便な検査であるMMSEの数値が改善されるという成果に対して、成果連動で委託費が支払われます。また、認知症が予防されることで、医療や介護に掛かる行政コストが下がりますので、そのお金を報酬原資にすることで、民間でファンドを組んで運営されました。自治体は、コスト削減できた財源の一部を後払いで支払うだけで事業ができるというスキームです。


横須賀市では、日本財団と共同で、児童養護施設で暮らす子ども達への特別養子縁組をソーシャルインパクトボンド事業で行いました。特別養子縁組が成功すれば、子どもにとっても養親にとっても幸せなことであると同時に、行政にとっても児童養護施設で生活費等に必要な事業費が不要になります。これらの不要となる事業費を原資にすることで、運営がされます。


私は、平成30年の9月市会の代表質問で、先述の天理市が行った認知症予防のソーシャルインパクトボンドの事例を紹介し、また、自立支援介護の分野でPFSやソーシャルインパクトボンドの手法が導入できるのではないかという趣旨の質問をしました。


その後も、局別質疑などで取り上げた際には、導入のハードルはあるものの検討するとの答弁をいただいています。また、行財政改革計画のチャレンジ項目にも「成果連動型民間委託(PFS)とソーシャル・インパクトボンド(SIB)の最大限の活用」と記載されており、本市もその必要性を認識されているかと思います。


国でも、内閣府や経済産業省、厚生労働省をはじめ多くの省庁で、モデル事業の実施を推奨しています。政令指定都市では、例えば横浜市は、ソーシャルインパクトボンドを活用した妊婦へのオンライン健康医療相談やPFSを活用したひとり親家庭の子どもの学習支援がモデル事業として実施されました。福岡市でも、薬の服用の適正化する事業でPFSをモデル実施しています。


これらは、モデル事業でもありますので、課題もまだまだ多く、一足飛びに成果とはいかないかもしれませんが、本市でも早期にPFSやソーシャルインパクトボンドのモデル事業に挑戦すべきだと考えますが、お考えをお聞かせください。


また、PFSやソーシャルインパクトボンド以外でも民間活力の活用で現在検討されている先進的な取り組みがあれば、あわせてご紹介下さい。


以上で、私の代表質問を終わります。ご清聴ありがとうございました。

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著者

大津 裕太

大津 裕太

選挙 京都市議会議員選挙 (2023/04/09) [当選] 6,280 票
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肩書 京都市会議員(中京区/地域政党京都党 幹事長)
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