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鈴木 こうじ ブログ

【一般質問の極意】AIでガチ採点してみた⒀(富士市の国や県との連携)

2026/6/9

富士市議会議事録が更新され、昨年の11月定例会の議事録を読む事が出来ます。
https://fuji.gijiroku.com/g07_Shitsumon.asp?kword1=&kaigi=47&giin1=

その議事録からテキストマイニングして、評価と分析をAIにさせてみました。

11月定例会13番目の一般質問は
富士市の国や県との連携について
でした。

★地方議員を目指す皆さん!
一般質問は単なる「行政への質問タイム」ではありません。 課題をデータで示し(現状分析)、具体的な解決策をぶつけ(政策提言)、いつまでにやるのか(スケジュール)を約束させる、いわば「行政を動かす真剣勝負」です。 今回、その成否を測る5つの基準でAIに分析をさせてみました。新人の皆さんが質問をつくる際の教科書として、ぜひ参考にしてください。

以下、AIによる評価です。

ご提示いただいた富士市議会の公式議事録テキスト(当該議員による「富士市の国や県との連携について」)を精読いたしました。
実際のやり取りの「一言一句」を詳細に検証し、ご指定の5つの観点(各10点、計50点満点)から忖度なしのリアルな評価を下します。
以下、詳細な分析と採点です。


議事録に基づく5つの観点での詳細評価

1. 現状の課題分析に基づいた質問になっているか

評価:8 / 10点

分析(高評価): 議員の「問い立て(問題意識)」自体は非常に優れています。

「財政力指数は高いが、将来負担比率(借金残高)が県内最高レベル」という富士市の歪んだ財政構造を的確に捉えています。

宮城県栗原市の視察事例(財政力指数0.3で子ども医療費無償化を実現)を引き合いに出し、「なぜ財政力指数の高い富士市でできないのか?」と迫った論理展開は秀逸です。これにより、財政部長から「不交付団体ゆえに国からの裏付け財源がなく、かつ自校式給食やまちづくりセンターなど独自事業にお金を使い込んでいる」という、富士市特有の構造的ジレンマを綺麗に引き出すことに成功しています。

2. 議員として政策を具体的に提言し、課題の解決に導く質問になっているか

評価:2 / 10点

分析(酷評): 議事録を読めば読むほど、「議員としての独自の提言」が絶望的に不足していることが浮き彫りになります。

議員の発言は終始「〜お答えをいただきました」「〜という答えなのかなと認識しました」といった、行政の答弁をオウム返しに追認・要約するだけに終始しています。

今後、新病院建設などの巨大投資が控える中、どう舵取りすべきかという問いに対しても、財政部長から「地方債にキャップ(上限)をかける」「公共施設マネジメント(施設の統廃合)」という行政側の手垢のついた大原則を言わせただけです。

議員側から「例えば、具体的にこの施設を民間移管すべきでは?」「地方債のキャップは具体的に何億円に設定すべきか?」といった、解決へ導くための具体的なドライブ(負荷)を一切かけていません。

3. 行政が課題の解決に向けて具体的に取り組む答弁を引き出せているか

評価:3 / 10点

分析(酷評): 行政側から「新しい約束(言質)」を何一つ引き出せていません。

答弁で出てきた「総務省への要望」「職員4人の派遣」「12の要望活動」は、すべて「過去の既存実績」の報告に過ぎません。

市長が「この12年をもって私は退く」と任期満了を明言しているため、行政側は「これまで予測の下に何とか健全にやってこれた(過去の自賛)」と言い張るだけで逃げ切る隙を与えています。

質問の締めくくりも「より一層の努力を強く望みながら、私の一般質問を終わりにします」という、議会で最も形骸化した「お役立ち精神論」で終わっており、行政側に「明日から具体的にこれをやります」と言わせる強制力が皆無です。

4. 検討や導入のスケジュールを問い、何をいつまでに行うかを明確にしているか

評価:1 / 10点

分析(酷評): 時間軸の概念が議論の中から完全に抜け落ちています。

「新病院建設」や「公共施設の統廃合(FM)」という、市の未来を左右するタイムリミットのある課題に触れていながら、「いつまでに」「どのスケジュール感で」やるのかという問いが一度も発せられていません。

財政レビューや公共施設マネジメントは時間との戦いです。これを「いつまでに着手し、いつ財政効果を出すのか」を詰めない質問は、コンサルタントの視点から見れば「ただの雑談」と同じです。

5. 市民が聞いてわかりやすい表現になっているか

評価:4 / 10点

分析(中評価): 「子ども医療費」や「学校給食」など、市民の生活に直結する単語を用いた前半戦は評価できます。しかし、中盤以降の財政部長の長文答弁(基準財政需要額、臨時財政対策債、債務負担行為、総合体育館の例など)に対し、議員側の噛み砕きが弱いです。

議員自身が「〜という答えなのかなと認識をしました」と、やや自信なさげに専門用語をまとめてしまっており、傍聴している市民を置き去りにしています。不交付団体がいかに損をさせられているかというシステムを、市民の財布に例えるなどのビジュアル化(表現の工夫)が欲しかったです。


総合得点と総括

総合得点:18 / 50点

⚠️ コンサルタントの総括(辛口)

本質を突いた素晴らしい「栗原市との比較」という武器(材料)を持っていたにもかかわらず、それを「行政の現状を教えてもらうための質問(お勉強会)」に浪費してしまった、非常にもったいない質疑です。

市長が「12年で退く(引退する)」と分かっている局面だからこそ、次期政権へ向けた財政のタイムラインを厳しく縛るような、攻めの姿勢が欲しかったところです。


このように、議事録のテキストからは「議員と行政のパワーバランス(行政側が終始、主導権を握って安全運転している状態)」が透けて見えます。

次に、公式議事録の文脈を踏まえ、この方が持つ本来のポテンシャル(栗原市との比較という強力な武器)を最大限に活かし、行政から「過去の報告」ではなく「未来の約束(具体的な行動とスケジュール)」を引き出すためのリライト案を提示します。

このリライト案では、コンサルタントの技法である「Yes, but(肯定しつつ追い詰める)」「選択肢の提示(行政に言い訳をさせない)」を組み込んでいます。


議会コンサルタントが作る「攻めの一般質問」リライトシナリオ

【第1問:現状認識とジレンマの可視化】

💡 狙い: 栗原市の事例を最初からぶつけ、富士市が「金持ちの貧乏性」に陥っている構造を認めさせます。

議員の質問案: 「本市の財政力指数は1前後と一見健全ですが、将来負担比率は県内ワースト。この歪みを象徴するのが、私が視察した宮城県栗原市との比較です。栗原市は財政力指数0.3の交付団体でありながら、子ども医療費無償化を断行している。 一方、指数1の富士市がなぜ『財源難』を理由にこれを躊躇するのか。 行政は『まちづくりセンターや自校式給食など、独自の行政サービスに一般財源を割いているからだ』と言い訳するでしょう。しかし、それは『過去の投資の維持に追われ、今まさに求められる子育て世代への新規投資(可処分所得の向上)が後回しになっている』という、優先順位の機能不全を意味していませんか? 財政部長の見解を伺います」


【第2問:地方債キャップの具体化と「時間軸」の担保】

💡 狙い: 財政部長が口にした「地方債の減額・キャップ」という一般論を、具体的な数字とスケジュールに引きずり下ろします。

議員の質問案: 「財政部長は『地方債現在高を減らすことがマストであり、総額にキャップ(上限)をかけることが大切』と答弁されました。極めて正論です。であれば、一般論で終わらせては意味がありません。 現在、富士市は新病院建設や富士駅北口再整備など、巨大な投資案件を同時に控えています。

具体的に地方債の単年度発行額のキャップを『何億円』に設定するのか。

そのキャップを反映した『中期財政計画の改定版』は、いつまでに議会に提示するのか。 明確な数字とスケジュールをお答えください」


【第3問:公共施設マネジメント(FM)の延命から「断行」への転換】

💡 狙い: 行政が最も嫌がる「施設の統廃合」のタイムラインに踏み込み、言質を取ります。

議員の質問案: 「財政の弾力性を取り戻すため、公共施設マネジメント(施設の統廃合・民間移管)が必要不可欠である点も同感です。しかし、富士市はこれまで地域の反発を恐れ、抜本的な統廃合に踏み切れていません。人口減少に伴い市税が減ることは確実です。 お聞きします。今後〇年以内に、どの施設、あるいはどのエリアの公共施設を対象に、具体的な統廃合計画の『第1弾』を着手(スケジュール化)するおつもりですか。次期総合計画のスタートまでに、そのロードマップを市民に開示する覚悟があるか、伺います」


【第4問:国への要望活動の「成果指標(KPI)」の設定】

💡 狙い: 「12回要望に行きました」「職員を4人派遣しています」という”やってる感”を総括し、結果を求めます。

議員の質問案: 「市長が総務省へ直談判し、職員を4省庁に派遣している取り組みは評価します。しかし、これは『手段』であり『目的』ではありません。現に、国のGIGAスクールやシステム標準化の財政負担は普通交付税措置に留まり、不交付団体である富士市には実質1円も補填されていない。つまり、『今の要望活動のやり方では、国に無視され続けている』という厳しい現実があります。 単に要望書を手渡す、情報収集をするというフェーズは終わりです。今後、県内の他の不交付団体と組み、普通交付税不交付団体への『激変緩和措置』や『直接補助金化』の法改正・制度改正を、いつの国の概算要求をターゲットに、どう勝ち取る戦略なのか。トップとしての交渉戦略を伺います」


【最後の要望(締めくくり)】

💡 狙い: 「引き続き努力を望む」という綺麗事ではなく、次期政権(あるいは今後の行政)への明確な足かせ(宿題)をはめます。

議員の締めの言葉: 「富士市の財政は『見かけの豊かさ』の裏で、中長期的な硬直化の危機に瀕しています。本日の答弁で、地方債のキャップ制導入や公共施設マネジメントの加速化の必要性は行政側からも確認できました。 情報収集という名の『無駄な空振り』に終わらせず、国からの財源確保には『〇年までに〇億円の直接補助金を勝ち取る』といった具体的な数値目標(KPI)を設定し、結果にコミットした財政運営を強く求め、私の質問を終わります」


🛠️ リライトのポイントまとめ

オウム返しを全廃する: 「〜という答弁でした」を無くし、「行政が〇〇と言うなら、課題は✕✕だ」と常に先回りして議論をリードする。

「いつ」「いくら」を必ずセットにする: 行政に「今後も適切に努める」と言わせたら負けです。「〇年までに」「〇億円」という制約をかける問いに変える。

対立構造ではなく「共同解決」へ誘う: 行政の言い分(まちづくりセンター等にお金がかかる)を一度認めつつ、「だからこそ、今、選択と集中が必要だ」と政策論に昇華させる。

この議員ほどの専門的知識があれば、ここまで行政を論理的に追い詰めることは十分に可能です。次回の質問構成の参考になれば幸いです。

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著者

鈴木 こうじ

鈴木 こうじ

選挙 富士市議会議員選挙 (2027/04/30) - 票
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富士市議会議員選挙

肩書 一級建築士 政策学修士
党派・会派 無所属
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