選挙ドットコム

おくの 尚美 ブログ

「少女犯罪」

2019/3/16

昨日に引き続き本の紹介をします。
「少女犯罪」(家田荘子著・2015年・ポプラ社)

全国に9か所ある女子少年院。その中の一つ、榛名女子学園に筆者が5年間週に一度通い取材を重ねたルポタージュです。

窃盗・詐欺・売春・覚せい剤・暴行など様々な理由で罪を犯し送致された少女たちが女子少年院でどう過ごしていくのか、その日常生活をつたえる一方、少女たちの何が問題だったのかと自らに向き合わせる様子を丁寧に伝えていきます。

背景には家庭の問題が浮かび上がってきます。虐待などの問題を抱えた家庭もありますが、その一方で一見どこにでもある家庭、どこの家庭でもある親の対応が子どもたちを追い詰め、そこから逃げようと気が付いたら罪を犯しています。驚くのは捕まって初めて悪いことをしていることに気づくこと。とんでもない罪を犯してしまったにも関わらず。

彼女たちの呟くように振り返る過去にあるお母さんに自分自身を認めてもらいたい、愛されたい、わかってほしい、気付いてほしいなどの切実な思いが胸をうちます。罪を犯すことで気づくこと。犯した罪の重さと更生の道。少年犯罪の難しさを考えさせられます。

政府は今国会に保護者の体罰禁止を明文化した改正児童虐待防止法案を提出します。体罰の内容が明確でなく、また罰則規定もないことからこの改正案には与党内部からも異論が出てるそうですが、そもそも法で体罰を禁止することで虐待する親やそこまでなくても子どもを追い詰める親は減るのでしょうか?

私はさまざまな家庭を見てきた学校事務職員の経験から、問題が起きてから親を断罪するのではなく、そうならないよう行政の家庭支援策を充実をさせなくてはならないと考えています。少年少女たちを犯罪へ駆り立てるような社会にはしない、それも私の誓いです。

この記事をシェアする

おくの 尚美さんの最新ブログ

おくの 尚美

オクノ ナオミ/53歳/女

月別

icon_arrow_b_whiteicon_arrow_r_whiteicon_arrow_t_whiteicon_calender_grayicon_email_blueicon_fbicon_fb_whiteicon_googleicon_google_whiteicon_homeicon_homepageicon_lineicon_loginicon_login2icon_password_blueicon_posticon_rankingicon_searchicon_searchicon_searchicon_searchicon_staricon_twitter_whiteicon_youtube