2020/11/30
山口市議会議員のへや翔大です。
山口市民の皆様でしたら、耳にされたこともあると思いますが
来年2021年7月供用開始の新山口駅拠点整備事業について本日は説明したいと思います。
拠点施設整備事業というと分かりにくいですが、簡単に言うと
「多目的ホールを中心に、創業支援施設など複合的な機能が合わさった拠点を作る」という事業です。
完成イメージ図
①どんな施設があるの?
1.多目的ホール
2000人収容。コンサートから展示会、学会や大会で使用可能。
施設全体の管理運営として森ビル株式会社に指定管理者として業務委託。
2.会議室
大小12部屋。セミナーやミーティング、学会の分科会などで使用を想定
3.メインスタジオ
控え室や小規模な展示会発表会で使用を想定
4.産業交流スペース「メグリバ」
創業のためのセミナーや勉強会。ネットワーク作りのための交流会など。またコワーキングスペースも完備。
指定管理先(業務委託先)株式会社ツクリエ
5.メディフットラボ
フィットネスジムの設置や健康産業の創出を目指す
6.アカデミーハウス
学生や若い社会人の居住型育成施設。業務委託先としてYIC
7.公的機関オフィス
山口県産業振興財団など企業、起業支援の公的機関が入居予定。
8.音楽スタジオ
二部屋設置
9.駐車場
500台を以上の駐車スペースを確保。
※更に詳細を知りたい方はこちら 施設概要
②名称の「KDDI維新ホール」とは
多目的ホール施設の名称を、5年間KDDI株式会社に売却し(ネーミングライツ)、「KDDI維新ホール」となりました。
これにより年間1100万円。契約が5年間ですので合計5500万円を山口市が受け取る契約になっています。
※KDDI HPより
③目的は?
広域県央中核都市の実現に向け、県の陸の玄関口にふさわしい「山口県ナンバ-ワンのビジネス街」の形成を図るた め、「産業創造」「にぎわい創造」「生活文化創造」の3つの視点に立った“山口市産業交流拠点施設”を整備する。 交通結節点である新山口駅周辺の特性を生かして、新たな交流を生み出し、人と人のネットワ-クの構築を図り、新しい 知恵や創造性につなげるとともに、ここで生み出される活気とにぎわいを市全体へと広げていく。※山口市HPより
→噛み砕いていうと、
交通の拠点である、新山口から新産業の創造と、人的な交流をおこなう。またホールを生かしてMICE(企業の全国大会や学会、コンサートなど)の誘致により山口市に人の流入を図る!事が目的です
④個人的な懸念点。
施設はすでに建設に着手しており、箱について議論出来る段階は過ぎましたが、中身については現在も議会で引き続き、議論をしています。
1.アカデミーハウスにおいて起業家を育てるのにYICという専門学校に委託しているが、専門学校のYICだけで起業家を育てられるのか?もっとYICだけでなく、若い起業家を育てられる人間や企業とも連携をするべき。
2.産業交流スペースにおいて、全てのセミナー、勉強会、アドバイスを無料で提供するという案が出ておりましたが、再考を促しています。起業家を育てるという観点で考えて、安くて無料などというぬるま湯では起業家が育ちません。つまり、リスクを取る人間にしか良い事業は生み出せない、会社は生み出せません。そのことから、身銭を払うから、リスクを取るからこそ人は本気になる。指定管理側で考えた場合にも、既に委託金という形で利益が確定しているわけだから、勉強会やセミナー、アドバイスに関して動員に努力をしない。良いコンテンツを提供して、売上を作らなくてはいけないという危機感の欠如が起こる。
という理由で運営方法に疑義を申しております。
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