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へや 翔大 ブログ

議員という職業の良し悪し

2019/12/23

議員立候補者数が減少している。

特に若い議員は少子高齢化の影響もあってどこの地方議会においても少ないのが現状です(都市部は少し違う)

 

友人が運営しているユースデモクラシー推進機構調べによると、この度の統一地方選挙において20代当選議員は、前半戦(2019年4月7日施行)と後半戦(2019年4月21日施行)を合わせて118人となりました。これは全当選議員の0.79%です(15,005人中118人)。そのうち男性は100人、女性は18人であり、一般市議会議員は58人、政令市議会議員は14人、特別区議会議員は23人、県議会議員は9人、町村議会議員は14人ということです。

 

こうした現状もあり、若い議員立候補者を擁立することを目的に大学生などに職業として議員という選択肢をお話するのですがその際によく聞かれるのが、議員になって感じるメリット、デメリットです。

完全な主観ではございますがまとめてみましたので是非ご笑覧下さい。

 

メリット

・友人・知り合いがものすごく増える。

居酒屋やスーパー、商店街など市内のお店に入ると必ず誰か知り合いに会うぐらい顔が広がります。また友人が多いことにより、エアコン修理、居酒屋手配、車の修理など日常の困りごと大抵のことは電話一本で済みますし、融通を聞いてもらえることが多いです。

 

・自由

議員は年間四ヶ月の議会以外はほとんど拘束されないので、予定の入れ方は自由。忙しくするも、暇をするも自由。

幸福度にとって一番影響を与える要因が自己決定という調査もあるぐらいなので、自分で決定を下せるのは人生における満足度を上げてくれる可能性が高い。

 

・それなりの社会的ステータス

今の時代議員に対する厳しい意見が飛んでいるものの、お会いする方から一定のリスペクトは持っていただける事が多いです。承認欲求が強い人はそれなりに満たされるかも。

 

・副業がしやすい。

先程の通り拘束がかかるのが、およそ4ヶ月なのでそのほかの時間で別の仕事を行う事が可能。

自身の企業の代表を務める場合、行政からの仕事が受けにくいなどの制約もあるが、会社経営や企業務めも可能。現実的にサラリーマンとの両立は難しいが、立候補者減少を受け各議会で働きながら議員が出来る体制づくりが協議されています。

 

・自分の問題意識を人に共有できる

挨拶をさせていただける機会が多くあり、また先程の一定のリスペクトを持ってもらえるで話を聞いてもらえる事が多い。そのため自分自身の問題意識を周りに共有しやすい。

 

・社会を自分で作れる

市議会議員なので効力があるのは市に限定されますが、市だけで通用する条例を作るという形で社会のルールを作る事が出来ます。自身が提案し続けた条例が出来上がるのはなんとも言えない喜びです。

 

・会いたい人に会いやすい

誰でもというわけではございませんが、例えば地域の大学教授、弁護士、経営者などの肩書のある方にアポを入れる際に市議会議員と言えば拒否をされる率も低いです。

 

デメリット

・頑張れば頑張るほど所得が減る

議員の給料は固定です。給料から活動費を出すため、活動すればする程所得は減ります。当然お付き合いの懇親会や勉強の為の本、会議の為の移動費、自身の活動報告などはすべて自腹です。

よく世間から第二の財布なんて言われる政務活動費があるじゃないかと突っ込まれそうですが、山口市では月3万円しかございませんし、ルールが非常に厳しく視察ぐらいにしか使えないという現状でして私は昨年は半分近く使わず返しました。

 

・丸一日休みがない

先程自由と言いましたが、ほとんどの議員は予定が詰まっており、まる一日休みというのが中々ないというのが現状です。私も昨年のカレンダー見るとまる一日予定がないのは15日程度でした。(月一回休みと盆ぐらい。正月は結構行事があります)

 

・イメージと現実のギャップが凄い

議員はお金持っていて、仕事もほとんどないんでしょ?と言われる事がありますが、先程も書いた通りまる一日休みは余りなく、議員給料は活動すればする程消えていきます。本当にお金持ちの方もいますが、それは国会議員でも一部で地方議員ではあまりいないのではないでしょうか。

 

・人の目が気になる

かつて阪急ブレーブスの福本豊が国民名誉賞辞退の理由として「立ちションベンが出来なくなる」といったのは有名な話ですが、議員もまさにそうで顔が広い、知られているからこそ、人の目がすごく気になります。僕も漫画が好きで良く立ち読みしてたのですが、議員になってから一切しなくなりましたし、オープンスペースの食事処ではどこで聞かれているかわかりませんので、下ネタ、個人情報など人に悪印象の残る話す内容には気をつけています。気をつけすぎて結果無口に成るということがよく起こります。

 

・市議会議員というだけで毛嫌いされる事がある

市議会議員というだけでお金持っていて、悪いことしているというステレオタイプのイメージをもっていらっしゃる方もいらっしゃいます。そうした方からは心ない言葉を投げつけられたりすることも。。

 

・四年に一回就職試験がある

地方議員・首長は基本四年に一回選挙がございます。ただし、立候補者の減少から落選リスクは昔に比べかなり下がっています。

山口市の選挙は

前回34名当選の立候補38名(最低当選得票987票) 前々回34名当選の立候補45名(最低当選得票1,453票)

 

以上のように良し悪し両面を私なりに考えてみました。デメリットもございますが、トータルとしてはそれを凌駕する程の充実感が得られることも間違いございませんし、選挙で当選したときの喜びは中々普通の生活で得られるものではないのではないでしょうか。

立候補をご検討されているかたや政治家にご興味のある方は議員の活動実態についていくらでもお話させていただきますのでご連絡ください。

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著者

へや 翔大

へや 翔大

選挙 山口市議会議員選挙 (2022/04/24) [当選] 1,698 票
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山口市議会議員選挙

肩書 全国議員青年局局長代行 女子軟式野球チーム山口ガールズ代表
党派・会派 無所属
その他

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