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音喜多 駿 ブログ

行政が支出する「補助金」の功罪。発展の礎か、癒着の温床か?

2019/1/10

こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

>「地方における政経分離に関して」をお願いしたいと思います。具体的には補助金の使途、有効活用、平等性などに関して伺いたいです。

というリクエストをいただきましたので、本日は「行政が支出する補助金」の是非について筆を取りたいと思います。
※本記事はクラウドファンディングパトロンによるリクエスト記事です

結論から申し上げますと、私は行政による補助金はできるだけ少なくするべきだという立場です。行政が補助金を出すのは

●マーケット原理が完全に成立しない福祉分野
●先進的・挑戦的な事業が軌道にのるまでの間の時限的なケース

に限るべきだと考えます。特に地方にありがちな長期に渡って「補助金頼み」になっている事業は、むしろ地域産業にとって中長期的にマイナスになるリスクが非常に大きく、見直しが必要ではないかと思います。

「補助金」に関する問題点をざっとあげるとすると、以下の通りです。

1. 補助金が天下りを目的に使われて、癒着の温床となる可能性
2、補助金を出す事により、民間ならではの取り組みができなくなる点
(スピード感が失われ、公的な基準に縛られる等)
3、公平性や経済性を損なう懸念
4、そもそも行政が適切な支出先を選定できるのか問題

1番がもっともわかりやすい(?)弊害ですね。行政が補助金を出している組織には、行政職員が再就職されているケースが多く散見されます。

ピラミッド型組織である行政職員は、ポジションが少なくなる一定の年齢になると、外部にキャリアを創出しなければなりません。その格好のターゲットが、補助金の支出先でコントロールの効きやすい組織となるわけです。

「民間らしさ」が失われるという、2番の問題も深刻です。行政がもっとも重視することは「失敗しないこと」。だからこそ消極的になりがちな部分を民間に期待するわけですが、補助金を支出するとその先にも「行政的ルール」の一部を強いることになります。

補助金をもらったばかりに様々な規制がかかり、せっかくのびのびとやっていた民間事業に面白みがなくなり、結局行政がやるのとあまり変わらなくなってしまった…という失敗例は枚挙に暇がありません。

そして行政が補助金を出せば出すほどマーケットが歪むわけですから、公平性や経済性を損なうことになります(3番)。

本来であれば淘汰されるべき事業がゾンビのように生き残ってしまい、新陳代謝による新興事業の誕生を阻害し、結果として地域経済を損なうということになりかねません。

さらにそもそも、行政が補助金を出すのにふさわしい事業者を適正に選べるのか(特に産業分野)という4番の問題が横たわります。

福祉のようにある程度のガイドラインが明確な分野であればまだしも、「利益を出す事業者」を見極める能力は行政にはありませんし、そういう事業者にはすでにベンチャーキャピタルが出資をしているでしょう。

「社会的意義は大きいけれど、ビジネスにならないから民間から資本調達ができない」

という分野であれば行政が介入する意味はありますが、残念ながらそうでない「補助金」が多数あるというのが多くの自治体の実態ではないでしょうか。

しかしながら、一度スタートした補助金制度をやめるということは政治的に極めて困難です。

現在、補助金をもらっている事業者・関係者は必死でその必要性を主張するでしょうし、既得権籍者たちのスクラムは強固です。徹底的なロビィ活動を行い、議員なども使って見直しを阻止してくるでしょう。

業界団体は選挙応援などにも積極的なので、最初は「補助金は見直した方がいいよね」という政治家・議員もどんどん懐柔されていきますし、ましてパーティー券を業界団体に買ってもらっているような政党にこうした見直し改革は困難です。

手前味噌ですがわれわれ「あたらしい党」は、こうした時代遅れで非合理な補助金の見直しを政策に掲げておりますし、そのために業界団体などとのしがらみを作らないことを党是にしています。

行政の情報公開、とりわけこうしたお金の流れをわかりやすく可視化すれば、市民目線で「これは疑問」と思う補助金などの支出がまだまだ出てくるはずです。

ちなみに私の地元・北区でも行政が行った区民アンケートにおいて、政策要望の上位に「補助金の見直し」がランクインしており、まだまだこの分野に手がついていないことが伺えます。

北区民意識・意向調査
http://www.city.kita.tokyo.jp/kikaku/kuse/toke/iko/index.html

経済に極力政治が介入しない「小さな政府」路線を目指して、引き続き政策提言を続けて参ります。

それでは、また明日。

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