西尾市方式PFI事業について

2025/9/20

西尾市方式PFI事業について、事実無根の的外れなことを動画で言われているよと、何名もの市民の方からご連絡をいただきました。

内容の要点は、僕がPFI事業の契約解除に伴う損害賠償金を市費で支払うことを知られたくない、市民に隠しているとのことです。

一方的な決めつけで、事実誤認も甚だしいので、この場を借りて本件に対する考えを述べます。

まず、平成29年度に初めて市長選挙に立候補した際の一番大きな公約が、西尾市方式PFI事業の全面的な見直しでした。

当選させていただいて以降、市民の声を反映させて見直し方針を策定し、事業の見直しに向けて事業者と協議を重ねてきましたが、民意に寄り添った前向きな対応が事業者側に見られず、不毛なやり取りが続いたため、2期目の市長選挙では契約解除の方向性を示した公約を掲げ、選挙戦自体も西尾市方式PFI事業の見直しの是非が最大の争点になりました。

2期目の当選をさせていただいた後、速やかに解除の決定をし、令和3年度末をもって契約を解除しました。

市議会においても、本件について議論するための特別委員会を立ち上げていただき、賛成27、反対1という圧倒的多数で、市の契約解除方針を支持する意見書を決議いただいています。

この間、事業見直しの進捗や、乱発された訴訟の結果について、記者会見、対面での市民説明会、広報にしお、市の公式ウェブサイト、自らのSNSやブログ等を通じて、説明責任を果たすべく努めてまいりました。

参考として、その一部の資料を画像として添付させていただきました。

また、契約解除の際には、発生する損害に対する賠償についての考え方を市民の方、議員、記者からも聞かれておりますし、具体的な金額は市の方で算出できないものの、司法の場で下された内容に従って市費で賠償する考えを繰り返し述べてきました。

西尾市方式PFI事業の見直しの是非、契約解除の是非については、様々なご意見があろうかと思いますが、僕は市として賠償金を支払ってでも契約解除をした方が西尾市にとって賢明であるという考えであり、それを隠してもいないし、隠す必要もありません。

契約解除に伴う損害賠償金として28億円余りを請求されている裁判については、結審までまだしばらくかかると思いますが、市が考える妥当な金額とはかけ離れております。

これまでも、乱発された訴訟の多くにおいて事業者側の訴えは退けられており、今回についても市の考えの正当性をしっかり主張してまいりますので、よろしくお願いいたします。