2022/12/9
こんにちは。衆議院議員のあおやぎ陽一郎です。
気が付けばもう師走。今年一年も様々なことがありました。
今回は国際交流やフェスを振り返ってみたいと思います。
6月はベトナムフェスティバル、9月には日中交流フェスティバル、そして12月は新たに会長に就任した認定特定非営利活動法人 ICA文化事業協会(以下、ICAJAPAN)主催の「グローバル ピース シンポジウム」を開催しました。
写真:グローバル・ピース・シンポジウムにて、開会の挨拶をする様子
こうした活動は、いわゆる議員外交と言われるもので、よく周囲の方からは、「あおやぎさんは、公務も忙しいのに何でフェスティバルばかりやっているの?」と聞かれることもあります。
今回は、ICAのシンポジウムを題材に、なぜ私が議員外交に取り組むのか、お話したいと思います。
ぜひ、最後まで読んでもらえたら嬉しいです。
「グローバル ピース シンポジウム」に携わった理由は、私が9月にICA JAPAN会長に就任したことがきっかけです。ICA JAPANは、1980年より、40年にもわたり世界の途上国を中心に貧困消滅、自然環境保護、女性と子どものエンパワメントなどの事業を実施している国際NGO団体です。NPO法制定後は、認定NPO法人として活動しています。
また、ICAは世界48か国に支部のある国際的なネットワークを有している信頼と実績のあるグループです。世界各地で、ODA実施の現場で頑張って活動してくれています。まさに草の根活動、ボランティア活動のパイオニアと言っても過言ではないと思います。ICA JAPANは日本のODAの担い手、主要なプレイヤーなのです。
画像:ICA JAPAN公式ホームページより
世界を取り巻く安全保障環境は流動化しています。本年2月のロシアによるウクライナ侵略戦争、これは決して私たちにとっても対岸の火事ではありません。
日本の周辺も中国の覇権主義の台頭、北朝鮮の核ミサイル開発と相次ぐ発射、サイバーアタックなど安全保障環境の緊張が高まってきていると言わざるを得ません。
私たちは自由、民主主義、法の支配という価値を共有し、大切に守っていかなければならない、という意思をしっかり示していかなければなりません。
しかし、勇ましい言論で、武力対武力の競争を煽ってはいけないし、防衛費を二倍にするとか、そうしたことで本当に平和が構築できるのか、ここはエスカレーションを下げて抑止を高める、冷静な環境で精緻な議論を進めていかなければならないと思います。
言うまでもありませんが、日本は憲法上、紛争解決の手段として武力を行使することはできません。もちろん交戦権も認めていません。それでは、国際社会における日本の武器はなにか?
それは、外交です。国連をはじめとする国際会議の枠組みに積極的に参加し、首脳外交や議員外交を通じて、平和外交、予防外交を積極的に展開する。その手段として、ODAがあると思います。そして日本のODA、またPKOは国際的にとても高く評価されていると思います。私は、海外出張の際にこうしたODAやPKOのお礼や評価の声をよく聴きまる。そのODAの現場で汗をかき、懸命に支援活動を展開してきてくれたのが、ICAのメンバーたちです。
私がICAの会長に就任したのは今年の9月です。それはこれまでのICAの素晴らしい活動や取り組みをもっと広く、もっと多くの方々に知っていただき、ご支援をいただきたいという想いを持っているからです。ICA自体が持続可能な活動を続けられる存在でなければならないと思います。
経済が発展し、ビジネスがグローバル化した結果、世界は本当に幸せになったのか、これもいま問われています。グローバル化した経済によって、富める者がさらに富み、格差と貧困を生み出し広げてしまっているのではないか、無理な投資と強引な開発は、環境にも大きな負荷をかけ、地球温暖化の一因にもなっているという指摘、まさにグローバル化のジレンマが顕在化しているのではないでしょうか。
私は、グローバルビジネスや国際間の経済連携、枠組み、何より民主主義が行き詰まりを迎えるようなことがあってはならないと思います。そこで、重要な取り組みが、SDG‘sだと考えます。
写真:ICA JAPANの理事会での会議の様子
SDG‘sは、持続可能な開発のための17の目標を掲げ、2015年から2030年までのアジェンダを国連総会で採択しました。来年がその折り返しです。
私たちは今、国会でこのSDG‘sをそれぞれの分野で検証できる仕組みづくり制度化していきたいという想いをもっています。SDG‘s基本法の制定を考えています。
写真:立憲SDGsWT事務局長兼国際副局長の堤かなめ衆議院議員と
今後、国会活動や党活動を通じて皆さんにも共有していきたいと思います。
12月7日「グローバル ピース シンポジウム」には、50名超にも及ぶ多くの方が参加してくれました。会長として感謝の気持ちでいっぱいです。来賓のなかには、アンドレ・スピテリ駐日マルタ大使、国連ウクライナ女性独立代表団スヴィトラーナ・サラマトワ団長、立憲民主党国際局長源馬健太郎衆議院議員、同国際副局長堤かなめ衆議院議員にも足をお運びいただきました。
写真:立憲民主党国際局長 源馬謙太郎衆議院議員
世界の平和構築を実現するには、一人では何もできず、政治も含めて多様なプレイヤーの参画や協力があってこそ、成しえるものと、シンポジウムを通じて改めて実感することができました。
ICAをより有意な取り組みにするためには、より多くの方の協力が必要です。みなさまのなかで、もし理事に、もしメンバーになりたい!と興味がありましたら、ぜひ連絡をください。温かいご支援をお待ちしております。
写真:アンドレ・スピテリ駐日マルタ大使
今回は、私の議員外交にかける想いを書かせてもらいました。
日本がいつまでも安全・安心に暮らせる社会であり続けるよう、政治家の一人として取り組んでまいります。
あおやぎ陽一郎
この記事をシェアする
ホーム>政党・政治家>あおやぎ 陽一郎 (アオヤギ ヨウイチロウ)>議員外交は必要!?国際交流活動に携わる理由とは...