本日、9月3日から30日間を会期とした第3回定例会（９月議会）が閉会しました。

当初上程された、令和5年度の一般会計をはじめとする各会計の決算認定、令和6年度の補正予算などの議案の採決に加え、本日追加議案として、3件（訴えの提起について、令和6年度補正予算（第4号）、財産の取得（追認）について）が上程され審議・採決いたました。

特に、追加議案の「議案第58号財産の取得（追認）について」に関しては、本来、議会の承認を得ることが必要である案件にも関わらず、議会に諮ることもなく既に契約を締結していたという重大な案件でありました。

この議案に関して、質疑ののち採決し、市議会として附帯決議を上程し可決する運びとなりました。

今議会も多くの審議事項がありましたが、無事に閉会しました。引き続き、皆さんの生活、福祉向上はもちろん、市民の皆さんの幸せを願い議会活動に取り組んでまいります。

以下、議案第58号財産の取得（追認）についてに対する附帯決議

本来、財産の取得に関しては、地方自治法第96条第1項第8号及び議会の議決に付すべき契約及び財産の取得または処分に関する条例の規定に基づき行う、財産の取得に関する議会の議決は、地方公共団体が財産を取得するための不可欠な前提条件である。しかし、今回の議会に追認の議決を求めて議案を提出されたことは、議会の持つ「議決権」を看過した、深刻な法令違反であるとともに、民主的なプロセスを踏まえない、議会制度そのものを軽視した行為であり、決して許されるものではない。

現代の行政において、法令遵守は当然の責務であるにもかかわらず、今回の事案が発生したことは重大であり、理事者には深い反省を求める。

また、柏原市議会としては、法令に違反して財産を取得した現状を決して容認できないが、苦渋の選択として今回の追認の議案を認めざるを得ない状況である。

よって、これが最後の違法事案となるよう、今後は本市の契約業務を徹底的かつ早急に見直し、二度と同様の問題が発生しないよう強く要求する。以上、決議する。