2025/6/5
6月議会が始まりました。補正予算の審議が中心で、1週間ほどの会期となり、本日も一般質問が行われました。
開会直前ではありましたが、一昨日から首都圏方面へ視察に伺い、それぞれ新たな視点での気付きをたくさんいただきました。
今議会の本会議では一般質問の登壇予定がありませんが、本会議以外の場や次回以降の議会での提案に繋げて参ります。
●アートによるまちづくりについて@横浜市「象の鼻テラス」
象の鼻テラスは、横浜市が推進する「文化芸術創造都市」構想の一環として、2009年に開館した文化観光交流拠点です。横浜港発祥の地である象の鼻パーク内に位置し、アートスペースとカフェを併設したレストハウスとして、アート、パフォーミングアーツ、音楽など多様な文化プログラムを随時開催し、さまざまな人や文化が出会い、新たな文化を生む拠点となっています。
同じ港町である、門司港でも芸術家や工芸家を目指す方に創作活動と作品発表の場を提供されている「門司港美術工芸研究所」や門司港におけるクラフトデザインの普及とその産業振興を目的に門司区役所と作家やアーティストで組織された「門司港クラフトデザイン協会」が活発に活動されており、門司港レトロ地区には企画展の評判が高い「出光美術館」もあります。
これらの団体や施設について、市民や観光客の皆様に対してもっと触れる機会が充実した方が良いと考え、今回視察に伺いました。
象の鼻テラスでは、長年にわたるジャンルを超えた企画の積み重ねで多世代に響いており、この拠点のみでなく市内各地に飛び火する形でイベントを仕掛けられていることも、とても参考になりました。
3代の市長のもとで事業をされており、時のトップによって文化に対する姿勢も変わる中、ご苦労されながらも民間ならではの力で事業を継続されているということも感じました。
また、今後さらに他都市との連携も進めていかれるとのことでしたので、引き続き情報交換させていただきたいと考えています。
●学校給食における地産地消の促進について@小平市「JA東京むさし小平」
小平市は野菜作りが盛んな土地で、中小規模の農家が年中さまざまな野菜を栽培されています。
JAさんが学校と農家を仲立し、全19の小学校給食や中学校の給食センターや保育園などで地産地消を促進しています。
土地柄、水稲農家がいないため、野菜中心であるにも関わらず、金額ベースで30%を超えています。
主食である米なしで、この数字はすごいです。
特徴としては、全ての小学校が独自で献立を作っており、豊富なメニューが実現しています。その分、素材の手配も煩雑になりますが、JAさんが走り待ってカバーしていました。
さらに珍しい野菜を使った献立を学校に提案したり、需要のある野菜の栽培を農家に推奨したりして、需給ギャップを埋める役割も果たされています。
また、補助金制度も特徴的で、地場産農産物を購入する学校には直接経費を負担するというもので、それぞれ学校ごとに工夫して地元野菜を利用されているようです。
自治体の規模の違いから、そのまま真似ることはできませんが、良いところをアレンジして提案していきます。
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