2020/6/12
「学生支援緊急給付金」について、文部科学省の担当者(高等教育局 学生・留学生課)から話を聞きました。
この給付金は、国公私立大(大学院含む)・短大・高専・専門学校(日本語教育機関含む)の学生のうち、家庭から自立した学生(原則として自宅外生)が、コロナ禍の影響で、アルバイトができず「学びの継続」が難しい場合に、
「住民税非課税世帯(※)の学生に20万円」「上記以外の学生に10万円」
が支給されます。
(※)住民税非課税世帯の年収は、概ね「3人世帯:200万円以下」「4人世帯:250万円以下」(金額は地域によって異なる)
支給要件は以下の6つ
①家庭からの多額な仕送り(年150万円が目安)がない
②原則として自宅外で生活
③生活費・学費に占めるアルバイト収入の割合が高い
④家庭からの追加支援が期待できない
⑤アルバイト収入が前月比50%以上減少
⑥既存の支援制度(修学支援新制度、奨学金制度等)を活用している
ですが、①~⑥全てを満たす必要はなく、あくまでも目安であり、審査は大学等に委ねられています。各大学等に割り当てられた採択数の中で、申請数を見ながらそれぞれの大学等が決定することになります。
学生は所定の申請書に記入して、必要書類(アパート等の賃貸契約書、アルバイト先からの給与明細等)と誓約書(虚偽の申請を行った場合は返金する)を大学等の事務局(学生課)へ申請を行ってください。
申請は郵送又は持参が原則ですが、一部の大学等ではLINEでの申請も受け付けています。
6月19日を第一次選考とし、約7割はここで決める予定で、残り3割は引き続き申請を受付ける予定です。
予算額は530億円で、対象となる学生は43万人を想定(全国の大学等の学生370万人の約12%)していますが、予備費を活用した施策であり、今後、更に増やすか否かは、申請状況を見ながら検討することにしています。
文部科学省のQ&Aでは、「②は自宅生でも経済的に自立していれば可」「⑤はアルバイト予定がなくなったケースも可」といった例外が書かれており、要件だけを見てあきらめずに、まずは大学等の事務局(学生課)に相談することをお勧めします。
(※)「学生支援緊急給付金」に関するQ&A
https://www.mext.go.jp/content/20200522_mxt_gakushi01_000007328_01.pdf
なお、⑥の「修学支援新制度」とは、本年4月からスタートしたいわゆる「高等教育無償化(低所得世帯に対しての授業料無料化や無利子奨学金)」であり、この制度の活用があまり進んでいないため、この際、この制度の活用を勧めることも併せて考えています。
この制度に関するご質問やご意見・ご要望があれば、文部科学省に確認しますので、私(takai@takaitakashi.com)までご連絡ください。結果は必要に応じて皆さんにも情報共有させていただきます。
※文部科学省のHP
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/hutankeigen/mext_00686.html
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