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どうなる日本のリベラル?3党合流と「ゴリラ」の政策的立ち位置【産経×元朝日記者対談】

2026/8/31

選挙ドットコム編集部

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2026年8月20日公開の「選挙ドットコムちゃんねる」では、新たな政治団体「護憲・リベラル・共生」(ゴリラ)と中道改革連合・立憲民主党・公明党の3党合流について、産経新聞編集長の水内茂幸記者と政治ジャーナリストの今野忍記者が整理して解説します。

今野記者:ゴリラというのは「中道改革連合」の川内博史さん、元立憲民主党の阿部知子さん、それから民主党政権時代の法務大臣経験者の平岡秀夫さんという、非常にリベラル色の強いお三方が立ち上げた政治団体で、正式名称は「護憲リベラル共生」で、「ゴリラ」です。

水内記者:(中略)ここまで来ると、何だか分からないけれど爽快感を感じるというか、振り切っていますよね。

今野記者:立憲民主党も左派政党と認識していますが、憲法は「護憲」ではなく「論憲」と言っています。憲法を論じるのは良くて、その先にはひょっとしたら改正があるかもしれないというスタンスだった。それが原点に戻って「護憲」ですからね。

水内記者:前回の衆院選で大敗した要素が、これで固まり切るような感じがしますね。(中略)

今野記者:やっぱり中には「このままでいいのかな」と悩んでいる人もいた。厳しい国際情勢で、海外を見れば韓国でも革新政党だけど安全保障はリアルになっています。ゴリラは辺野古への基地移設も反対だし、社民党的な立ち位置に行っている。(中略)

水内記者:(結成会見で)川内さんも「平和を守り、憲法を守り、みんなの生活をどこまでも守っていきますという政治をやります」と言っていますが、憲法9条は堅持するというような話もしているし、共産も含めたリベラル勢力と連携するという話をされていました。

最近、中道が合流の話をしているじゃないですか。ただ、話を聞くと、参議院の立憲民主党の人たちの中には「前回の衆院選で下手に現実的な安全保障やエネルギー政策を掲げたから、昔のお客さんが逃げていって大敗になった。昔の主張を掲げないとダメだ」みたいなことを言う人がいる。そう言われると「どうやって日本を守っていくんだろうな」と素朴に思うけれど、そういうことをやりたい人はやりたいように、共産党も合わせて固まってもらった方がいいんじゃないかな。

今野記者:分かりやすいですよね。リベラルの中にも、安全保障でリアルな人と、護憲、いわゆる戦後の歩みを守りたいという人たちに分かれればいいと思うんですよ。そうするとすっきりするじゃないですか。そうしないと、リベラルは一つにはもうならないから。(中略)

水内記者:みんな丸裸になった方が相手も攻めてこないはずだから、武装しちゃダメなんだ。そういう考えを否定はできません。

今野記者:とにかく外交と話し合いが大事ですよという考え方の人が一定数いることは、日本の政治において大事なことだと思うんですよ。日本はどちらかに行きすぎる傾向があるから、ストッパーとしてそういう人たちがいるのは良いんだけど、どうだろうね。女性・女系天皇を認める皇室典範の再改正、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設への反対を明記。

水内記者:そして、憲法9条を堅持。

今野記者:中道と立憲・公明の間で隔たりがある政策に踏み込むということですね。(中略)

水内記者:絶対とは言わないけれど、政権を取らなくても自分の主張をやっていきたいということなのかな。

今野記者:政権を取りたいというよりは、自分たちの理想を掲げたいということでしょうね。あまりリアルに寄っていくと「自民党と一緒だから自民党でいいや」となっちゃうから。「女性・女系天皇を認める」というのは世論を見ても女性天皇は7〜8割が賛成で、女系だって半分近くの人が賛成しているわけだから、それを代弁する声としてあっていいと思います。僕が言いたいのは、内政はリベラルで外交・安全保障はリアルという政党があったら、僕は応援したいぐらいです。

水内記者:前原(誠司)さんや小池(百合子)さんの「希望の党」は、結構そういう感じだったんじゃないですか?

今野記者:近いかな。でも自民党がえげつないのはそこなんですよ。

水内記者:自民党はそこを包摂する感じがあるよね。(中略)

今野記者:3党の政策協定を見てみますか。主にこの三つですよね。ゴリラは立憲民主党の主張をさらに振り切った感じですよね。中道は辺野古移設は「結論見送り」、公明は「容認」。安保関連法は中道も公明も「合憲」と言っているけれど、立憲は未だに「違憲部分の廃止」と言っている。原発再稼働は、中道と公明は「地元の合意を条件に容認」、立憲は「原発ゼロ社会を実現」としています。ゴリラは辺野古移設は「反対」を明記して公約に掲げると。安保関連法も当然反対で、護憲ですからね。

水内記者:僕が客観的に見ていて思うのは、立憲民主党などが大事にしていた「昔のお客さん」というのは、直近の何回かの選挙のたびにどんどん減っているのが現実だと思うんですね。(中略)特に50代くらいの人たちなんて、割と今「中国は本当に何をやっているんだろう」とか「ロシアがこんなことをしている」「中国・ロシアの爆撃機が日本の周りをぐるぐる回っている」とかね。色々そういうものをリアルに危機だと感じる人が日増しに増えているような感じはやっぱりするから、昔みたいに「みんな平和です、裸になりましょう」というような人たちはどんどん少なくなっているような感じがやっぱりする。

今野記者:あとは川内さんや阿部さんたちにも信念があると思いますよ。単純にマーケティング的な発想だけじゃなくて、「票が逃げちゃったから」とかではなくて、「自分たちはやっぱりこのスタンスの方がしっくりくる」というような。無理に公明党と合わせるために、一緒になるために「中道」と言って今までの自分たちを曲げるくらいなら、彼ら的にはすごくすっきりしたんじゃないですか。別に嫌味とかで言っているのではなくて本当に。

水内記者:あんまり変に取り繕わなくていいんだと、自分たちの思っている通りに動けばいいんだと。

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