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れいわが100人擁立で 自民が漁夫の利ゲット!? 山本太郎氏はどの選挙区から出る? 選挙ドットコムちゃんねるダイジェスト

2020/2/13

選挙ドットコム編集部

選挙ドットコム編集部

全国キャラバンで街頭演説を続けるれいわ新選組党首の山本太郎氏。
そのれいわ新選組が、次期衆院選に向けて、候補者を擁立する予定の100選挙区を発表!
消費税を5%に引き下げる政策に合意して野党共闘が組めないなら、れいわ独自で小選挙区にマックスで131人の候補者を立てるとぶち上げた山本氏。

これがもし現実になったら、野党共闘組もれいわも惨敗必須は想定済み、自民は漁夫の利ゲットが確実だとわかったうえでのチキンレース?
立憲・国民の合流さえ難航中の野党は、れいわが突き付けた要求を呑めるのか?
そもそも「消費税5%減税」は、有権者に望まれている政策なの?

選挙の時期や情勢がますます読めなくなった次期衆院選。選挙ドットコムちゃんねるの3人は、どう見ているのでしょうか?番組内容をダイジェストでお送りします。

れいわの候補者擁立 選挙区発表は、煮え切らない野党への警告?

乙武 「今回のテーマはこちら! 『れいわ新選組 100選挙区 候補者擁立!?』です」

千葉 「れいわ新選組は1月31日、活動方針を発表しました。次期衆院選でほかの野党と消費税 5%への減税を共通政策にできない場合、独自で100から131選挙区に候補を擁立する方針だということです。

そして、候補者擁立となった場合、どの小選挙区に候補者を立てるかというリストも出しているんですね。ご覧いただきましょう。こちらは2019年参議院議員選挙におけるれいわ新選組の得票数から分析して、上位100選挙区を機械的に集計したものということなんですが」

乙武 「東京多いね。参議院選の得票率、東京はけっこう高かったんですね」

松田 「そうですね」

乙武 「ほぼ全選挙区になるのかな」

松田 「やっぱり山本太郎さんは、もともと東京選出の参議院議員ということもあると思います。あとは都市部中心のように見える一方で、意外と四国の愛媛一区や北陸の信越なんかも入ってますね」

乙武 「北海道にも 5個」

松田 「基本的には大都市部中心ですが、実際、どうなりますかねえ」

乙武 「これ、本当に立てるつもりでいるというよりはさ、ほかの野党に対して『ちゃんと5%減税を呑んでくれないと、あんたら損するよ』っていうメッセージなんでしょうかね?」

松田 「そうですねえ。当然、野党共闘の大きな枠でやっていこうということは山本さんも考えていらっしゃると思うんですけど、参院選に向けての活動方針もAとBの2つの案を出してますね」

千葉 「A案の野党と共闘して選挙に挑む場合は、消費税を5%に減税という共通政策を結べた場合に限りますと」

松田 「で、実際にこの旗が立たない場合は、れいわ新選組は『消費税廃止』という政策公約のもと、独自の闘いを進めると。これがB案。100~131人の候補者擁立を目指すってなってますけどね。

乙武さんの質問の、野党に対するメッセージかどうかってところでいいますと、まずは野党共闘でやっていきましょうというのを積極的に提案している。もちろん野党とれいわがバラバラで候補者を擁立したら勝てないってことは、山本さんだってわかっているから。

共闘するなら、れいわ新選組としては本来、消費税廃止のスタンスだけど、これには野党の皆さんはさすがに乗れないでしょうから、今回は5%減税というところを、落としどころでどうですかっていう風に言っているんですね。

言ってみれば、山本太郎さんというか、れいわ側は共闘のために譲歩してるんですよ、というのがA案。そのれいわ側の譲歩に野党が乗れないなら、れいわも野党も共倒れ覚悟で単独候補を大量に出して戦うぞ、というのがB案」

乙武 「これなんていうのかな。目指している方向としては真逆だけど、戦法としてはさ、過去に橋下さんが取ったのと似てるのかな、と。

相手が到底飲めないような条件を1回バーンと出しといて、これはさすがに無理だよね、だったらこのくらいでいいよって言って、自分のやりたいことを着々と進めていくっていうやり方は、けっこう共通しているところがあるのかなと思うんですけど」

松田 「そうですね。山本太郎さんのある種、驚くほどの本気度というかですね。今、全国キャラバンされてますけど、すごい活動量と行動力ですよね。だからそれだけ本気で取り組んでいる中で、どれだけどういう風に野党側を今後、巻き込んでいくのか。それともどこかで決裂するのかというのは、本当に現状では見通しが立たない感じです。

実際に100人候補者を擁立することになると、共産党と立憲・国民が統一で候補を立てたとしても、れいわと野党統一候補、自・公候補の三つ巴の闘いになる選挙区がすごく増えます。そこでは安倍政権に対する批判票がれいわと野党統一候補で割れてしまいますから、結果的に漁夫の利で自民党候補が勝利する選挙区が続出すると思います。

それは当然、れいわ側もわかっているし、野党共闘側もわかっている。ある種チキンレースみたいになっていて、どこで手打ちすることになるのかなあって感じですよね」

乙武 「なるほど」

「消費税を5%に減税」は、どのくらい現実的なのか?

乙武 「そもそも山本さんが野党との共闘の条件としている『消費税を5%に』っていうのは、どのくらい現実的な話なんですかね」

松田 「財政に関しては、これもいろんな説がありまして。私もどれが正しいとは自信を持って言えないんですけども。

今は増税によって国民全体の購買意欲が衰えて赤字倒産なんかが増えているというような、増税による景気のブレーキがかかっているという分析もありますから、それに対して減税して国民の財布のひもを緩めて、それによって結果的に税収が上がる、というすごく乱暴に言うとこういう考え方も確かにあるにはあるんです。

ただそれでは財政が立ち行かなくなるという風に今まで言われてきたわけですよ。現状では国の予算の半分は国債、つまり借金で賄っているわけですし。

だから財政を健全化するには消費税を上げるしかないっていう考えで、今の政府はやっていて、どちらの政策を国民が支持するかということになるんですが……。

経済政策的に、減税でお金が回るようになり景気が良くなって、景気が良くなった結果、税収も増えるというのがれいわの主張なんだけども、そのあたりがどの程度の説得力を持って受け入れられるかというのが微妙なところなんですよね。

いくら衆議院選挙で候補者を100人立てたところで、全部の議席は取れませんから、これを旗印にして選挙をして、仮に一定の勢力を取れた場合に、今後どういう立場で与党と対決して、政策を実現していくのかってところで、課題は多いですよね」

乙武 「ただ半年前までは消費税を5%に減税っていう案については『なに寝言いってんだよ、現実的に無理だろ』って、みんな鼻で笑うようなところもあったとは思うんだけど、実際に消費税が増税になって景気の冷え込みを表すような数字がちょこちょこ見え始めた今のタイミングだと『あれ? そういうのも考え方としてはアリなのかな?』という人もけっこう出てきたんじゃないでしょうか」

松田 「そうですね。今の状況では、減税で景気回復的な案への理解が広がる土壌はあると思うんですよ。ただ一方でれいわ新選組の政党支持率自体はまだ2%前後くらいで、あまり伸びていない。このあたりはれいわ自身も危機感のあるところだと思います。

京都市長選挙でも共産党とれいわ新選組が共闘して戦いましたけど、れいわの推薦がついたからといって大きく得票が伸びたってわけじゃありませんでしたし。

そういう中で、どんなポジションを今後取って、現状は小さな勢力のれいわが、今後確実に票を取れるだけの支持を得て、それをテコに野党はもちろん、与党側ともどう交渉していくのかが山本代表の手腕の見せどころだと思います。

で一方の野党側はどうなの、ってところなんですけど、個人的な今の段階の予想で行くと、けっこうグチャグチャじゃないかなと。

立憲と国民が合流するんじゃないかと、僕は去年の放送とかでも断言しましたし、大方の人もほぼほぼ合流すると思っていたようですが、結局合流できなくて。合流失敗の原因についてはいろいろな分析の記事も出てますけど、そういうのを見ていると、立憲・国民間でも合流できない現状でれいわとも組んで一緒にやるっていうのは、なかなか難しいんじゃないかな~って思います。

もう1回くらい負けないと、わかんないんじゃないかなって。(笑) ほんとそう感じますけどね。

れいわが実際に100人候補者を立てるかどうかはわからないですけど、れいわがある程度候補を立てて、立憲と国民ももう一度選挙協力をするにはして、共産党も協力すれば勝てる選挙区はあるとしてもね、その程度の共闘っていうか協力姿勢だと、結局のところ自民党が減らす議席は30から40くらいで収まっちゃうんじゃないかって、今は思ってます」

乙武 「れいわとしては、あくまで経済政策として5%に減税したほうが日本の経済が良くなると思って提案してきているわけだけど、有権者の多くはそこまで考えている人は少なくて、自分の懐がどれだけ痛まずに済むかってところを優先にするから、単純に『え、消費税が10%よりも5%になった方が得じゃん』って上っ面のところで考えるんじゃないかと思うんですよ。

得をしたいと思う多くの国民が乗ってくれる共通政策のもと、野党がしっかり共闘したら、けっこう票は伸ばせるんじゃないかなっていうイメージがあるんですけど」

松田 「その可能性はあると思います。ただ一方で、消費税が10%になるタイミングで、消費税の使い道を政府・与党が一生懸命説明してきたり、財務省がずっと言い続けてきたからか、増税に対しては世論調査などでもそこまで反発は強くないんです。

まぁ仕方がないことかな、と。これから高齢化も少子化も進む中、年金や社会保障は増えていく一方なんだから、増税やむなしみたいな政府の説明を受け入れている層というのも半数以上いるわけです。

だから本当に野党が固まって、5%に下げますって言っても、それが本当にインパクトを持って受け入れられて、票に直結するかというと……。

やっぱり乙武さんが言ってたようにね、『野党はそんなこと言うけど、実現できるんですか?』ってところでね。やっぱり野党に対してはまだまだ信頼がないというところもあるわけです。

仮に消費税を5%に減税しますというので野党が大連合を組んでも、そこまでの爆発力になるのかなあってのが、僕としては懐疑的な理由ですねえ」

乙武 「たしかに消費税5%に減税の看板を上げて過半数を取って連立政権を組むところまで行けても、組んでからまたぐっちゃぐちゃにモメて、結局政策なんか実現できないんじゃないのっていう見方もあるわけですよね」

松田 「根強いですよね。やっぱり民主党政権の失敗、まあ民主党自身はいいこともいろいろやったというんですが、多くの国民からするとやっぱり『期待にこたえられなかった政権』というマイナスのイメージが強く残っているうえに、今も合流しそうになったり揉めて流れたりとか、非常にまとまれない野党っていう、ネガティブな印象が強い。

そんな環境下でれいわ新選組が、野党を大きくまとめる中心となるドライブになれるのか。野党合流の推進力になれるのか、それとも分裂のタネになるのか、そのあたりが本当にわからないですね」

山本太郎氏自身はどこから立候補? 小泉進次郎氏や菅氏の選挙区に乗り込む可能性は?

乙武 「ところで東京15区は、秋元さんが逮捕されちゃったから、今空いてるっちゃあ空いてるじゃないですか。このあたりはれいわにとってもねらい目になってくるかもしれないですね」

松田 「そうですね、あとはよく言われるのが東京12区。足立区・北区の選挙区なんですけど、基本的にずっと公明党の候補者が出て勝ち続けているので、ここに参院選でもかなり創価学会や公明党を意識した演説をしていた山本さん自身が立候補して、公明党の候補とガチンコでやるという噂も聞きます。

一方で12区は共産党もすごく大事にしている選挙区なので、れいわと共産党の関係を考えると引くんじゃないかとか、いろいろ話は出ています。まぁやはり山本太郎さんご自身が、どの選挙区から出るかというのは1番のポイントになると思いますね」

乙武 「松田さんの予想は?」

千葉 「聞きたいですねえ、ぜひ!」

松田 「うーん、悩ましい。ただやっぱり僕は、山本さんは東京のどこかの選挙区から出るのでは、とは思っています。

やっぱり東京の選挙区でこれまでやってきたから持っている票もありますし、やっぱりね党首は勝たないとダメだと思うんです、選挙で。勝てる選挙区っていうと、さきほどの12区は可能性があるんじゃないかなって思うんですよね」

乙武 「ただ、なかなか一筋縄ではいかないのが山本太郎さんじゃないですか。いきなり小泉進次郎さんの選挙区にぶつけてくるみたいな。普通に考えたらないけど、あの人、普通に考えるようなことしないから、あるかもしれないですよね?」

松田 「進次郎さんの選挙区とか、菅さんの選挙区とかね。いっそ安倍さんの選挙区から出るとか、話としてはいろいろありますけど、やっぱり本人が勝てる見込みがある選挙区を選ぶんじゃないかな。

今、れいわは党首が国会議員じゃないってところがね、メリットもデメリットもあるけど、僕はデメリットの方が大きいと思うんですよ。もし山本さんが参議院で通ってれば、たぶん露出ももっと多くなっていますし、党の支持率も少し違ったんじゃないかなと思うので。

このあたりはN国がやっぱり失速してしまった理由とも共通しますが、立花さんが早々に議員を辞めて、いろんな選挙に出るっていう選択をされたのも結果的にはマイナスだったかなと思いますし。

だから、進次郎さん、菅さん、安倍さんの選挙区でなんて話も面白おかしく聞こえてきますが、ほかの勝てる選挙区でってところじゃないかと思うんですよね」

乙武 「れいわとは全く関係ないんですけど、東京15区はどうなるんですかね?」

松田 「どうなるんでしょうかね、やっぱりみんな自民党に行きたがるよね。自民党の小選挙区支部長になって、その小選挙区から立候補するのって本当にプラチナチケットなのでいろんな人が欲しがっている。

これは、二階幹事長は選挙に関しては差配する大きな力を持ってますし、選対委員長の下村博文さんの意向とか、当然政権としては総裁の安倍さんの意向もあるので、どんなふうにそれぞれが綱引きしてくるのかはちょっと予測できないですね。

今まで野党が強くて小選挙区では勝てなくて、比例に回ったような人が、よその選挙区から移ってくるという噂もありますし。まあこの15区もそうだし、静岡の補選もありますし、そのあたりでもまたいろいろ解散に向けつつの流れで、変わってくるかなと」

衆院選のタイミングは秋というのが大方の予想

松田 「その衆院選ですが、もう年内の早い段階での解散はないだろうということで、4月とか7月の都知事選に合わせてという説もあるにはありますが、大方の見方としては秋以降の可能性が高いのでは、と言われています」

乙武 「はー」

松田 「昔、ありましたね。いつ解散するかっていう予想キャンペーンが」

千葉 「みなさんわりと早い時期の予想でしたよね」

乙武 「僕なんか、キャンペーン開始の翌週でもうアウト」

松田 「すごく攻めた予測してましたもんね。僕と千葉ちゃんは、秋って予想しましたからね。どうなるか楽しみですよね」

乙武 「ま、乞うご期待、ってところだね。はい、今回はここまでとなります。チャンネル登録と高評価、よろしくお願いします!」

 

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