
-編集部
今後はどのような活動をしていく予定なのでしょうか? ・・・近い内に行われると噂される衆議院も検討していますか?
-山田太郎 前参議院議員
衆議院選挙はどうでしょう、まだ全くの未定です(笑)
ただ、「表現の自由を守る」というシングルイシューは、選挙区が広いからこそ集められる意見だと思いますので、衆議院のような小選挙区には向かないでしょう。
今後の活動は政治家に限らず、これまでと同じことを続けていきます。ニューカルチャーラボという会社も立ち上げましたが、これまでと同じく、若い人の考えをしっかりと政治や経済の世界に伝えて行かなければならないと思っています。というのも、最近どうも「世代間の闘争」のようになってしまっています。
先日、自動車会社の役員の方とも話していたのですが、若い人たちにイライラしているそうです。「結婚はしない、家は買わない、免許は取らない」となると、車を買ってもらえません。そこで、政界や経済界では、「若い人たちにも、これまでの大人と同じような生活を送ってもらおう」「まずは結婚してもらおう」としていますが、それはディスコミュニケーションです。
今の若い人たちは、買い物を全くしないと言えば、そんなことはありません。例えば、カメラが好きな人は最低でも10万円、少し好きなら30万円、ちょっとこだわれば100万円を平気で使います。最近の調査結果では、秋葉原で女性が1日で使う買い物金額は平均で10万円から15万円です。実は、すごい消費者なのです。
仕事やバイトをしていて、車や家を買わないとなれば、当然お金は持っています。これまでの世代とは違うところでお金を使っているだけです。
毎日お昼ごはんは牛丼で良い、でも趣味には惜しげもなくお金を使う、といった人がたくさんいます。
-編集部
若い人たちの考えが今の政界・経済界に伝わっていないのですね
-山田太郎 前参議院議員
そうです。その結果、若い人たちからの政治や経済への信頼がなくなっています。例えば投票率が下がっているだけではなく、20代の採用に影響が出始めている企業もたくさんあります。
今の若い世代が何を考えているかを正しく理解できないと、政治も経済も投資先を間違えてしまいます。例えば、「自動運転車」が話題になっていますが、今の若い世代はそもそも車を買いませんので、自動運転車よりは「電動アシスト自転車」の開発に力を入れた方がいいかもしれません。政治で言えば、「働き方改革」と言われていますが、今の若い人たちが全員、非正規社員から正規社員になりたいかと言えば、そうではなく、「週3日だけ働く」といったゆるい働き方を望んでいる人もいます。「それでは社会が回らない」という意見もありますが、実際にそう思っている人がいる以上、まずは事実として受け止めなければなりません。
今年から18歳選挙権がはじめられましたが、検討の段階では当事者である10代の意見をあまり集めていなかったように思えます。そのため、せっかく18歳選挙権がはじまり、「10代・20代も含めてみんなで日本の将来を考えていこう」と前向きなスタートだったはずが、「上の世代から与えられた選挙権」と受け止められてしまっています。
ネットというツールを駆使するだけではなく、若い世代を理解し、上の世代に伝えていく役割が必要だと思っています。
-編集部
ご自身も起業し、上場した経験、そして参議院議員としての経験の両方を持っている山田太郎さんだからこそ、政界・経済界をつなぎ、若い人の声を伝えられるのですね。
-山田太郎 前参議院議員
狙ったわけではなく、気付いたら全てつながっていました。
あとは、若い人の声を理解できている背景として、大学で14年間教えてきたこともあるかもしれません。東大で16名のゼミを14年間、早稲田でも8年間教えてきたのですが、ゼミの飲み会に行って「とりあえずビールで良いね」って言うと、怒られるんです。
それで1人1人飲みたいものを頼むので、乾杯まで時間がかかります。その間に退屈しだすと、みんなスマホを触りだします。昔の感覚だと、教員との懇親会なので「けしからん!」と言いたくなるのですが、それではだめなんです。いちいち怒るのではなく、まずは受け止めることが大事だと学びましたね。
今後も若い人と政界・経済界のつなぎ役となれるように務めていきたいです。
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