ミレニアル世代(18〜35歳くらい)とその上の世代の投票先は、明確にわかれました。ミレニアル世代はよりリベラルな価値観を持っていると言われますが、それが明確になりました。(余談ですが、Brexitそっくりです。)
人種別の投票先を比べてみると、その結果は一目瞭然。有権者の7割を占める圧倒的多数の白人は、トランプ氏に投票しました。アフリカ系アメリカ人やラティーノの割合が大きくなりつつあるとはいえ、大多数が白人のアメリカ。ここで想像以上にクリントン氏は票を落としました。以下の図は「白人vs非白人」の支持別割合です。
これはかなり有意な差だと思われます。
上の図は、人種別の2004年〜2016年までの支持先の変動を示したものです。上から白人、アフリカ系アメリカ人、ラティーノ、アジア系の4つの矢印がありますが、トランプ氏(赤色ゾーン)が白人の支持を伸ばしたのに対して、クリントン氏は前回のオバマ選挙よりも人種マイノリティ票を落としています。
ところで、一つ驚くべき事実があります。
これは主要な州におけるラティーノの投票先(クリントン氏−トランプ氏)です。(従来言われてきた「ヒスパニック系」とはスペイン語話者を指すため、最近ではポルトガル語などを話す移民も多いことから「ラティーノ」と呼ばれることが多くなっています。)
これを見てわかることは、「クリントンがやっぱり多いな」ということ以上に、「予想以上にトランプ氏がラティーノ票を獲得した」ということです。実は今回トランプ氏は、2012年にミット・ロムニー氏が獲得したそれよりも多くのラティーノ票を獲得したそうです。
特に移民の多いフロリダ州ではかなりの票を獲得しており、トランプ氏がこの州で勝利したことにつながっています。
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