選挙ドットコム

米大統領選挙で何が起きたのかを検証

2016/11/10

徐 東輝

徐 東輝

都市部はヒラリー、地方はトランプ

picture_pc_a2164a8e614984200642d089290560b2

今回、激先週の多くも含め、都市部はヒラリー氏支持が多く、地方はトランプ氏の支持が多くなりました。たとえばフロリダ州(下図)をみても、州としてはトランプ氏が勝利し総取りをしましたが、都市部の地区(マイアミやオーランド、タンパなど)はヒラリー氏が勝利しています。これは都市部と地方で有権者の投票行動に有意な差があるものと考えられます。

picture_pc_6d3b2faef0d496fd78dc3e30b1a58c22

===ここからは出口調査の結果から===

ここから先は、約2万5千人のExit Poll(出口調査)の結果をもとにした内容です。世論調査よりも実際の選挙を具体的に表していると思われますが、しかしもっと時間が経ってから発表される実際の投票結果とは数値が異なる可能性があるので、あくまで「出口調査」の結果としてお読みください。

 

くっきりと分かれた性別ごとの投票、しかし…

picture_pc_821ac96168d206edeb0b4881413adb8d

男女別の投票先は、上記のように非常に対照的な数値となりました。
しかし、人種×性別でみると以下のようになります。

picture_pc_260f30efdcd5d158f6dc27b4a822a8df

白人については男女ともにトランプ氏支持であり、逆にアフリカ系アメリカ人、ラティーノは男女ともにクリントン氏支持です。このことから、性別によって「女性がヒラリー、男性がトランプ」というわけではなく、むしろ人種による支持の違いが明らかになったといえます。トランプ氏の女性問題について、白人女性の多くは目をつぶりました。

次ページ:まるでEU離脱? 大阪都構想? 年代別で異なる投票結果

この記事をシェアする

徐 東輝

徐 東輝

弁護士(法律事務所ZeLo/株式会社LegalForce)、NPO法人Mielka代表、JAPAN CHOICE運営者。京都大学法学研究科に在籍中、ivote関西を創設。「若者と政治」をテーマにした事業を展開し、2年間で1万人以上の学生らにアプローチする。2015年に世界経済フォーラム(ダボス会議)グローバルシェイパーに選出。同年、『在日韓国人京大生が教える、憲法の視点からの日韓問題』を出版。https://twitter.com/tonghwi17

選挙ドットコムの最新記事をお届けします

My選挙

あなたの選挙区はどこですか? 会員登録をしてもっと楽しく、便利に。

採用情報

記事ランキング

ホーム記事・コラム米大統領選挙で何が起きたのかを検証

icon_arrow_b_whiteicon_arrow_r_whiteicon_arrow_t_whiteicon_calender_grayicon_email_blueicon_fbicon_fb_whiteicon_googleicon_google_white選挙ドットコムHOMEicon_homepageicon_lineicon_loginicon_login2icon_password_blueicon_posticon_rankingicon_searchicon_searchicon_searchicon_searchicon_staricon_twittericon_twitter_whiteicon_youtube