第6回選管アワード月間最優秀賞は、
山口県周防大島町 選挙管理委員会に決定いたしました!
周防大島町役場では、10月28日に町長選挙と町議会議員選挙が行われました。
自治体ホームページでは、立候補一覧をPDFファイルでいち早く掲載、選挙の開票状況についても、中間発表を含め迅速に発表が行われました。
また過去の選挙データについても、合併後の平成16年執行の町議会議員選挙から掲載されています。
ホームページ全体は、周防大島町の特産品である「大島みかん」のオレンジ色を基調とし、すっきりと明るいテイストで、見やすく、また親しみやすい仕上がりになっています。
受賞の連絡をかねて、周防大島町役場の選挙管理委員会事務局書紀、佐々木義光さんにお話をうかがいました。
充実した選挙データ掲載は「町外に住む方々の不在者投票、マスコミ関係者にいち早く正確な情報を届けるという目的があります。」と佐々木さん。さらに「人手不足になりがちな役場内での効率を考えました。」とのこと。
周防大島町は、山口県東南部に位置し、瀬戸内海に浮かぶ島で、情島、浮島、沖家室島、笠佐島、そして前島の5つの有人島と、25の無人島から成ります。選挙執行の際は、前島と笠佐島で期日前投票を行い、情島と浮島、橋で繋がれた沖家室島では、当日、役場から職員が出向き、選挙事務を行います。
町内の投票場総数は51ケ所。担当者をそれぞれ2名〜6名配置すると、小さな町役場では総出の作業となります。ネットを積極的に活用することで、問い合わせ対応の負担が軽減したといいます。
そんな佐々木さんが現在抱えている問題は、投票場の立会人の確保。「どうしても高齢の方にお願いすることが多くなりがちです。ずっと投票所にいてもらうのは体力的に厳しい。こちらも心苦しいんです。」とのこと。周防大島町の投票所立ち会いは朝7時から、通常より2時間短い6時まで。そんな事情を加味してのことです。
高齢化、過疎化問題については、多くの自治体が解決に向けて様々な努力をしています。周防大島町の「島暮らし」応援もそのひとつで、「周防大島ドットコム」にはUターン経験談が写真入りでホームページに掲載されていて、実際に島暮らしを考えている人の立場にたった、詳細でわかりやすい内容でした。
これは、十分で適切な選挙情報の公開を促すために、『ザ選挙』編集部が、優れた情報発信を行っている自治体の選挙管理委員会を勝手に称えようというものです。
この賞は、自治体そのものの優劣を決めるものではありません。インターネット上の選挙情報の掲載方法に関して、何かしらのヒント、アイディアの一助になればと思います。
選管が的確な情報を素早く出すということは、選挙の質そのものを向上させ、有権者にとっても非常に有意義であると言えます。この賞は、もしかしたら日本で一番地味かもしれません。しかし、あまり日の当たることの無い縁の下の力持ちの努力を、ほんの少し意識することで、よりよい選挙が実行されるようになると考えています。(『ザ選挙』編集長 高橋茂)
『ザ選挙』編集部では、毎月選管アワードを発表していきたいと考えています。
その月の末日までに投開票のあった選挙を選考対象とし、厳正かつ公正な(一応)判断のもと、選挙情報をインターネット上で発信し、かつその内容が充実している自治体へ贈られます。ユニークな取り組みには、特別賞を贈ることも考えています。
毎月上旬には発表できるようにいたしますので、お楽しみに!
2012年9月度 デザイン賞 神奈川県真鶴町
2012年8月度 ソーシャルDE賞 北海道中標津町、鹿児島県宇検村
2012年7月度 月間最優秀賞 宮城県名取市選管
2012年6月度 月間最優秀賞 東京都港区選管
2012年5月度 月間最優秀賞 東京都福生市選管
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