選挙ドットコム

安楽死制度を考える会・佐野秀光代表「安楽死制度の議論を誰かが始めなくてはならない 尊厳と安心のある生き方のために安楽死制度を選択肢に」|参院選2019政党インタビュー

2019/7/13

選挙ドットコム編集部

選挙ドットコム編集部

選挙ドットコムでは参院選の比例代表に候補を擁立している各政党・政治団体(以下、各党)の代表・幹部に参院選の争点・政策や政治・選挙の意義について聞く取材依頼を行い、取材を受諾した各党の代表・幹部にインタビュー形式で取材しました。今回は安楽死制度を考える会・佐野秀光代表へのインタビューの模様をお届けします。

選択肢としての「安楽死制度」を。誰かが勇気を持って言い出しっぺにならなくてはいけない

–選挙ドットコム
今回の参院選で安楽死制度を考える会が争点と考えること、主張はなんでしょうか?

–安楽死制度を考える会・佐野秀光代表(以下、佐野氏)
ほとんどの政党は生きる上での政策を掲げていますが、本当に大事なこと、みんなが必ず迎える「死」という局面に対してどう向き合うのかというところですね、
私の中では争点とは他の政党が言わないことが争点ですね。
私たちが掲げる安楽死制度というのは世論調査などでは7割から8割は賛成なのにもかかわらず、どの国会議員もこれを言い出さない。これが問題だと思っています。

敢えて誰かが勇気をもって言い出さないと、海外でいまどんどん進んでいる安楽死制度の議論が日本国内で始まらないのではないかな、と思っています。なので選挙で全国の人に1回問いかけてみたいと考えています。

誰にでも必ず訪れる「死」。
安楽死制度を押し付けるのではなく一つの選択肢として提案したい

–選挙ドットコム
安楽死制度を議論のテーブルにのせるために今回の選挙に挑戦しているということですね?

–佐野氏
そうです。私は安楽死制度を必ず押し付ける、という訳ではありません。いろんな意見があると思っていますのでこういう制度はどうですか?という提案をしたいんです。
いい点もあり悪い点もある、そういう議論をする中でやはりみんな自分の尊厳のある生き方を発見できるんじゃないかと私は思っています。

–選挙ドットコム
安楽死制度を考える会の結成のいきさつ、経緯を伺いたいです。

–佐野氏
はい、この安楽死制度を考える会の前身は安楽死党というのがありまして、その前には新党本質という名前でした。2009年、約10年前から続いている流れになります。
2009年のときは衆院選比例北海道ブロックで出ていましてそこから始まっています。
そして今年の6月10日に安楽死制度を考える会という名前に変えた、という経緯がございます。

安楽死制度を考える会をつくるにあたってなぜ私が安楽死というものにこだわっているかというと、やはりみんなこの世の中に将来の不安を感じているんですよ。どんなひとも、これが成功している人も失敗している人も、みんな自分がこれから先どうなるのか、がわからない。
この安楽死制度があれば、国民が安心感を持てる。そういう一つの選択肢があるとうだけで安心感につながると思っているんですね。私はこれに予算を多くかけるつもりはありません。予算を多くかけずに国民が多く安心感を持てる安楽死制度というのがあった方がいいんじゃないかと。
それはやはり海外でも進んできていますので、日本でも誰かが言い出さなきゃいけないと思って私がやり始めています。

–選挙ドットコム
佐野さんは「支持政党なし」という政治団体の代表も務められていますがどういう兼ね合いなのでしょうか?

–佐野氏
今回の参院選では支持政党なしとしては動いていませんが、我々は安楽死制度の提言・提案以外は全て支持政党なしのホームページ上で動いている法案の賛否の参加システムがあるので、仮に議席が取れたならばそれに従って議決権を行使しようと考えています。つまりネットでの直接民主制のようなものです。

「何が何でも頑張らなくてはならない」という風潮はプレッシャーになってしまう

–選挙ドットコム
もう少し詳しく伺いたいのですが、安楽死制度をどのように実現させていきたいとお考えでしょうか?

–佐野氏
安楽死制度の法制度化をしたいと考えています。そのために具体的には議員立法をしなくてはいけないと思っています
それは私1人ではできないので、他の党の議員の方を含めて賛同を得ていきたいです。
原発や安保の問題とは異なり安楽死制度も問題は超党派で議員立法できるのではないかと。
その言い出しっぺが1人いれば賛同してくれる他の議員も多いんではないかと思っているんです。

私がこれまで話したことのある議員で安楽死制度に反対という人は一人もいませんからね。ただみんなやはり自分が言い出しっぺにはならないんですよ。やはりこれは元々日本の社会では「死」というものについて「自分はこういう風に死にたいな」と言える環境じゃないんです。
子供の頃から何が何でも頑張らなくてはいけない、病気になっても最後の最後まであきらめてはいけないといった考え方が美徳とされてきているので、これが逆にプレッシャーだと思うんですね。
私個人の話ですが、小学校5年生のときから一日に何度も注射を打つ病気を抱えていまして、例えば失明する可能性であったり、人工透析する可能性もあったりするんですね。
もし自分の目が見えなくなったらどうするのか、と思うんだけども、そういう選択肢があればいつかまた医療が進んで治るかもしれないと思うのであれば頑張れます。
最後には安楽死制度という選択肢もあるということであれば、逆に頑張れると思えて例えば自殺者とかも減るんじゃないかなと思うんですよね。
今はやはり子供の頃から頑張んなきゃいけないっていうのが一番あるので。

この安楽死制度というのは他の法律、消費税とかと違って全国民の方に強制する訳じゃないんですよね。
使いたい人だけが使えばよく、いやだと思う人はもう放っておいてくれればいいと言っているのが私の考えです。つまり安楽死制度という選択肢を選べるようにするのがいいと思っているんです。

–選挙ドットコム
今の世の中には生きづらさを感じている人もいるかと思いますがその点はいかがでしょうか?

–佐野氏
生きづらさを感じている人ともう一つは高齢化が進んでいますし。老後2000万円必要だという話もありますけど、一律2000万円必要という訳ではなくて明日死んでしまう、明後日死んでしまうかもしれないし、あるいは100歳以上まで生きるかもしれないですよね。
人間っていつまで生きるかわからないんですよね。そんな中で突然死んでしまったらそれはそれで仕方ないんですけれども、みんないつまで元気で行けるかがわからない。そこが不安なんですよね。
この安楽死制度という選択肢は生きづらいという人だけではなく全国民的に安心感につながると思うんですよね。

今まで与野党問わず国会議員とも話してきましたが反対だ、という人はいないんですよね。
お医者さんのように立場上そういう話ができないという人はいましたが。
みんな自分で言い出しはしないけれど反対だ、という人はいませんからね。

選挙の意義は有権者が声を上げるチャンスだということ。

–選挙ドットコム
政治や選挙の意義について伺う質問をサイコロを振って選んでいただくという企画がありまして、お願いしてもいいでしょうか?

–佐野氏
あ、はい。いいですよ。6番ですね

–選挙ドットコム
そのものずばり、選挙の意義って何でしょうか?

–佐野氏
細かく言えばいろんな法律・法案が出ていますが、要するにその時々の政権に対する良いのか悪いのかという判断は選挙のときにしか示せないんですね。文句は言えないんですよ。暴動を起こす訳にはいかないですから。
選挙というのは国民にとっては暴動と同じですよね。既存の政党、政治家、政権に対して文句がある場合は嫌な政党には入れなければいい訳ですし好きな政党には入れる。もうこれはすごく単純なことだと思いますね。

私が「支持政党なし」という団体を作ったときも支持する政党がない人が多いのにもかかわらず投票先がない訳です。だからみんなで選挙のときには騙しあいをするんですね。

国民が物を言える一番のチャンスは選挙のときなのに、支持政党がない人は投票先がなくて他の党で騙しあいをしているようなものなので。私の目からは政党はどうやって有権者をだますか、っていうことを行っているように見えます。

一票が本当に大事なのは政治家の方なんですよね。私はね、若い人たちが投票に行かないということもそんなに悪いことではないんじゃないかと思っていますよ。
なぜかというと日本が平和だからなんですよね。選挙は政権や政府に対して文句がある人が声を上げるチャンスだ、と言いましたけれどもそういうチャンスを使いたくない、と思っているからじゃない訳で。
若い人に行け、と言ってもそれは行く訳がない。入れるところがなければ行きたくないし、今選挙に行かなくても他に遊びに行くなどやることがありますからね。政権に対して文句があったり、どの政党がいいな、と思っていたりする人にとってはその時しかチャンスがないですから。選挙の時だけ自分の意思表示ができるのであって。投票用紙に「バカヤロー」って書いたら無効票になっちゃいますけれども、それでもいいから行ったほうがいいんじゃないかなと思う訳ですよ。

先に不安を抱えている人がいると思いますけれど、この安楽死制度が制度化されれば人生の選択肢が増えたことになりますからね。皆さんに意見を聞けばたぶん賛成のほうが多いと思うんですよ。どんなに辛い思いをしても、苦しい思いをしても生き続けなくてはならないなんていう人はそんなにいないと思うんですね。
ただやっぱり言い出しっぺがいないんですよ。今まで誰も言ってこなかったんですよ。
いろんな党が消費税を上げる、下げるといった話をしていますけれど、それよりも安楽死という選択肢をね。いろんな議員が言う必要はないんです。一人言い出しっぺがいればこれは成り立つ可能性があると思っています。ぜひ安楽死制度を国会で発議するリーダーシップを取らせていただきたいな、と思っております。

この記事をシェアする

選挙ドットコム編集部

選挙ドットコム編集部

選挙をもっとオモシロク” 選挙・政治分野における情報公開やITの活用を促進し、国民の関心を高めることで戦後最高の投票率を更新することを目指しています。

選挙ドットコムの最新記事をお届けします

ホーム記事・コラム安楽死制度を考える会・佐野秀光代表「安楽死制度の議論を誰かが始めなくてはならない 尊厳と安心のある生き方のために安楽死制度を選択肢に」|参院選2019政党インタビュー

icon_arrow_b_whiteicon_arrow_r_whiteicon_arrow_t_whiteicon_calender_grayicon_email_blueicon_fbicon_fb_whiteicon_googleicon_google_whiteicon_homeicon_homepageicon_lineicon_loginicon_login2icon_password_blueicon_posticon_rankingicon_searchicon_searchicon_searchicon_searchicon_staricon_twitter_whiteicon_youtube