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【はじめての選挙】若者の声って政治に届きにくい?

2019/4/1

原口和徳

原口和徳

この春、4月7日と21日が投開票の統一地方選挙。この選挙が初めての一票を投じる機会になる、という18歳の方も多いかもしれません。
選挙ドットコムではこの春初めて投票に行く、というあなたにぜひ参考にしてほしい情報を「はじめての選挙」としてまとめました。今回は「若者の声って政治に反映されにくいのでは?」という素朴な疑問についてお答えします。これを読めば「若者でも政治を動かせるのかも…」と思えてくるかもしれません。

質問 若者の声は政治には届かない?

回答 「友だち3人に話しかけること」で状況を変えられますよ!

少子高齢化の進行で有権者に占める高齢者の割合が増加し、高齢者層の政治への影響力が増大する現象を「シルバー民主主義(デモクラシー)」と呼ぶことがあります。

実際の選挙ではどうでしょうか。

2017年衆院選の年齢別有権者数と投票者数の積み立て棒グラフ

2017年の衆議院議員選挙では、有権者数での集計に比べ、投票者数における若者(10代、20代)の割合が減少していることが確認できます。このことの背景には、若者ほど低い年齢別の投票率があります。

ただし、このような状況は、ちょっとした行動で変えていくことも可能です。

例えば、自身の周りにいる同年代の3人の人に投票を呼び掛けてみることです。
衆議院議員選挙における若者の投票率は約35%。つまり、3人に話しかけてみるとそのうち2人は投票に行っていないことになります。その2人と投票に行くことができれば、若者の投票者数は60代の投票者数を超えることができます。
また、同世代でなくても構いません。もし、同居しているなどの理由で、ご両親や祖父母など、異なる世代の方が身近にいて、自分たちの味方になってもらうことができたとしたら…! 若者の立場に立った投票者(味方)が増えることに加えて、他の世代の立場に立った投票者が減ることになりますので、同世代の友人を巻き込むときの2倍の影響力を得ることができます。

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さらに、東京都のようにもっとハードルが下がる自治体もあります。

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シルバー民主主義は、選挙に当選したい政治家が、多数派である高齢者層に配慮した政策を優先的に打ち出すことで、少数派である若年・中年層の意見が政治に反映されにくくなり、世代間の不公平につながるとされています。

この構造は、「周りの3人に投票を呼び掛けて一緒に投票に行くこと」で克服できますし、年齢別の投票率の集計を通してその結果をアピールすることもできます。

ぜひ、「シルバー民主主義」というわかりやすい言葉に囚われてしまわずに、「選挙」を若い有権者にとっても政治に対して意見を表明する機会として活用してくださいね

 

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原口和徳

原口和徳

けんみん会議/埼玉ローカル・マニフェスト推進ネットワーク 1982年埼玉県熊谷市出身。中央大学大学院公共政策研究科修了。早稲田大学マニフェスト研究所 議会改革調査部会スタッフとして、全国の議会改革の動向調査などを経験したのち、現所属にて市民の立場からのマニフェストの活用、主権者教育などの活動を行っている。

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