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最初に質問するのはどっち!?国会でくじ引きが行われたその理由(安積明子)

2019/2/1

安積明子

安積明子

良識の府「参議院」で起きたひと騒動

第198回通常国会が1月28日に始まった。会期は6月26日までの150日間だが、7月に参議院選を控えるため、大幅な延長はないと見られる。
しかし開会早々、ひと騒ぎ起きている。1月31日午前に参議院で代表質問が行われたが、通例なら午後1時から開始される衆議院の代表質問の第2ラウンドは、1時間遅れの午後2時にセットされた。
その理由は「参議院の野党がもめるだろうから」。戦前は貴族院であったというプライドを持ち、「良識の府」と言われた参議院だが、今や政争の渦中にあるというのが現実だ。

 

国民民主党 藤田議員の離党を認めるのか認めないのか

その原因のひとつになっているのが国民民主党離党を表明した藤田幸久参議院議員の存在だ。インフルエンザに罹患した藤田氏は1月24日、離党届を秘書に提出させた。これに対して国民民主党は、「本人の意思が確認できていない」としていまだ受理していない。
藤田氏がどちらに所属するかによって、参議院の会派のパワーバランスが変わってくる。現在のところ、参議院では「国民民主党・新緑風会」と「立憲民主党・民友会・希望の会」がともに27名で、どちらが野党第一会派のポジションを得るのか争っている状況だ。

 

はじめてのくじ引き

そこで公正を期するため、代表質問の順番はくじ引きで決することになったが、国民民主党の櫻井充参議院議員が「当たり」を引き、立憲民主党の白真勲参議院議員は「はずれ」を引いた。よって第1バッターは国民民主党・新緑風会の榛葉賀津也参議院議員に決まったが、立憲民主党の中から「白さんはくじ運がない」という落胆の声も出たという。
なお藤田氏については31日、国民民主党の平野博文幹事長が面談して慰留した。しかし藤田氏の決意は固いようで、離党の意思は変えていない。

 

藤田議員の離党理由は?

というのも、次期参議院選では茨城県選挙区から「原発再稼働反対」を主張する海野徹前那珂市長が立憲民主党からの出馬を模索しているからだ。そうなれば非自民党の枠を競うことになってしまい、藤田氏にとって苦しい戦いになる。もっとも2017年10月の衆議院選での県内の比例票を見ても、国民民主党の前身ともいえる希望の党は25万8618票で立憲民主党は23万2253票と、まさに拮抗した状態。さらに頼りにすべき非改選の郡司彰参議院議員は副議長であるためにいちおう無所属になっているが、支持母体の全国農団労は立憲民主党系だ。立憲民主党の公認候補が別に決まれば、そちらを応援することになるだろう。

藤田氏にすれば一日でも早く立憲民主党に入党してその地位を確保したいのだろうが、この参議院の野党間の争いはいつになったら終わるのか。

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安積明子

安積明子

政治ジャーナリスト。兵庫県出身。慶應義塾大学経済学部卒。 国会議員政策担当秘書資格試験に合格後、政策担当秘書として勤務。 その後に執筆活動に入り、政局情報や選挙情報についてさまざまな媒体に寄稿している。趣味は宝塚観劇やミュージカル鑑賞。月に1度はコンサートに足を運ぶ。

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