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100万票で落選する選挙もあれば10数票で当選する選挙もある…当選人数がゼロの場合も?!

2018/11/7

Actin

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選挙に当選するためには多数の票を集める必要があります。しかしながら、何十万もの多数の票を集めても落選することはありますし、わずか10数票でも当選することはあります。今回は多数の票を獲得しながら落選した事例とわずかな票でも当選した事例を紹介します。

100万票獲得しても落選する選挙

100万人もの人からこの人は良いと思われて投票をされても、落選するということはあります。例えば、東京都や大阪府のような大きな自治体の知事選のように、多数の有権者に対して、定数が1というような選挙ではこのようなことがしばしば見られます。
例えば、2016年の東京都知事選では増田寛也氏と鳥越俊太郎氏の両名が100万票以上獲得しながら、落選しています(当選した小池百合子氏は約300万票獲得)。また、2015年の大阪府知事選では同様に栗原貴子氏が100万票以上獲得しながら、落選しています(当選した松井氏は約200万票獲得)。

2016年東京都知事選の得票上位3候補者

特に人口が非常に多い東京都知事選ではしばしばこのようなことが起きており、現在まで行われた20回の選挙において、100万票以上獲得しながら落選した候補が15人もいます。特に1967年の松下正寿氏や1975年の石原慎太郎氏は200万票以上も獲得しましたが、それ以上の票を獲得した候補がいたため、あえなく落選しています。

10票程度でも当選できる選挙

逆に少ない得票数でも当選できる選挙もあります。当然ながら、東京都知事選のような条件の逆がそのような選挙になります。つまり人口が少ない自治体であり、複数の定数がある議会選がこのような条件に当てはまります。
宮原ジェフリーさんの記事「人口175人!日本一人口が少ない村、青ヶ島村の選挙とは(2017年9月2日)」や拙記事「絶海の孤島「青ヶ島」に住むと選挙権が剥奪!日本一人口の少ない村に施行された特例とは(2017年4月26日)」でも紹介された日本で一番人口の少ない自治体である青ヶ島村の議会選に注目してみましょう。青ヶ島村の議会選はここのところ無投票となっており、最近選挙戦となったのは2005年のときでした。この2005年の村議会選での最下位当選者の得票数はわずか13票であり、トップの当選者もたったの22票でした。ただ、13票と聞くと、非常に少ないように見えますが、得票率で換算すると11.7%もあります。もし、2016年の東京都知事選でこれだけの得票率を記録するには約70万票も得る必要があります。

法定得票数に届かないと当選できない

表・法定得票数の算出式

わずかな票でも当選できる選挙があることを紹介しましたが、実は当選するには一定の票数を取らないといけないという条件が法的に定められてもいます。つまり、定数10の選挙があった場合、10位に入るだけでは当選することができないということです。この当選するために必要な一定の票のことを法定得票数と呼び、その票数は表のようになります。前述した定数10の選挙が地方議会選の場合は、最低でも総有効投票数の2.5%を獲得しないと当選できないということになります。
なお、誰一人として有効投票数に達しない場合は当選者は0人となります。拙記事「市長選挙を実施したのに当選者ゼロ!誰が市長になった?本当にあった不思議な選挙シリーズ(2017年2月14日)」で紹介したように、このような当選者0人ということはまれに起き、この場合は再選挙となります。

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Actin

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参議院選挙には立候補できる年齢。個性あふれる候補者が多数出た1999年の東京都知事選に衝撃を受けてインディーズ候補(いわゆる泡沫候補)にはまる。インディーズ候補以外にもちょっと 変わった選挙・政治ネタに興味あり。

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