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【自民党 総裁選】安倍氏の3選決定の瞬間、会場はどんな雰囲気だったのか?|総裁選レポート

2018/10/6

若林良

若林良

9月20日、2名が立候補し6年ぶりの「選挙戦」となった自民党の総裁選挙が行われました。安倍晋三現総裁と、石破茂元幹事長の一騎打ちとなり、結果としては安倍氏が石破氏を破り、史上初となる3選を果たしました。

自民党は与党であるため、実質、内閣総理大臣を決める選挙となった今回の総裁選。どんな雰囲気の中、新総裁が決まったのでしょうか。選挙ドットコムが潜入してのレポートをお届けします。

報道陣は所狭しとホールに集合

会場は永田町駅から徒歩数分、国会議事堂にも近い自民党本部です。8階のホールで行われ、10時30分に報道陣の受付が開始。総裁選がはじまる1時間以上前には報道関係者席はほとんどが埋まっていました。

今回の選挙で報道陣に割り当てられたのは、後ろの2列と、それを含む左右のそれぞれ2席ずつ。各新聞社・テレビ局など名だたる社の記者たちがカメラを構えており、選挙結果、ひいては新たな歴史の1ページをいち早くとらえ発信しようという熱い想いが伝わってきました。

12時45分ごろになると、安倍内閣の閣僚をはじめ、自民党所属の国会議員たちが会場入りします。現職の大臣たちも姿を現し、カメラのフラッシュが次々と焚かれます。こうして最初は空洞だった席が埋まっていき、13時、野田毅選挙管理委員長が開会を宣言しました。

なお、安倍氏、石破氏はともに中央付近の席に座っていました。

議員による投票開始。405名の名前が読み上げられる

9月4日に行われた国民民主党の代表選と異なり、最初に両候補者による意見表明などはなく、簡単な開会の挨拶の後、いきなり投票がはじまりました。一人ひとりの有権者が名前を呼ばれて壇上に登り、その場で自身が投票する候補の名前を書き、投票箱に入れていきます。
なお、当日投票するのは自民党所属の国会議員、および両候補者で、党員はすでに投票が済んでおり、当日発表をされる形となっていました。

最初に投票箱を確認し、中に何も入っていないか(不正がないか)が確認されます。

当日投票を行う議員は405名。名前が呼ばれる間隔は2~4秒ほどと決して長くはないものの、やはり所要時間は少なくはありません。改めて、衆参合わせて国会議員の定数707名のうち、405名を占める自民党所属議員の多さを感じました。かくして、13時40分ごろに投票が終了。その後、集計には20分ほどがかかりました。

結果発表。安倍現総裁が全体の3分の2強の票を獲得

14時ごろ、野田選挙管理委員長により、結果が発表されます。国会議員の有効投票数は402票、党員の有効投票数は405票で、結果は下記のようになりました。

安倍氏
議員票:329票 (81.8%)
党員票:224票 (55.3%)

計:553票 (68.5%)

石破氏
議員票:73票 (18.2%)
党員票:181票 (44.7%)

計:254票 (31.5%)

安倍晋三氏が新総裁に選出され、自民党初となる3選を果たしました。

また、今回の総裁選では1回の投票のみで新総裁が選出されましたが、投票で過半数獲得者がいなかった場合は、15時40分ごろから決選投票が予定されていました。決選投票においては、候補者が3名以上の場合は上位2名による投票となり、前回2012年9月に行われた総裁選挙では候補5名のうち、安倍氏と石破氏の決選投票となりました。その結果、第1回目の投票では石破氏199票、安倍氏141票であったことに対し、決選投票では安倍氏108票、石破氏89票と逆転し、安倍氏が新総裁に選出されました。

ここで注目すべきは、議員票は安倍氏と石破氏の投票率が大差であることと比較し、党員票は比較的僅差である、ということです。安倍氏は選挙後の記者会見で、過去に現職首相が出馬した総裁選の得票率を引き合いに、自身の得票率がそれを上回ったとして、石破氏が健闘したという見方を牽制しました。一方、石破氏は自身が計254票を獲得したことについて、「最初は圧倒的劣勢と言われたものの、これ以上ないほどの力を得てこういう票が出た」と語っています。次期首相候補として生き残るには200票が必要と報道されていましたが、それは上回った石破氏。この結果が何を意味するのか、それは後世が判断することでもあるでしょう。

安倍新総裁、憲法改正への強い意欲を表明

終了後、ただちに党大会に代わる両院議員総会が開始されました。内容としては総裁選挙の結果報告と、当選者の登壇挨拶です。

安倍新総裁は今後の指針として、「新しい国づくり」への挑戦を語り、北海道地震をはじめとする災害への対策、そして憲法改正への強い意欲を表明しました。

続いて石破氏からの挨拶。安倍新総裁は、石破候補と力強く握手を交わし、お互いの健闘を称えあいました。

最後には、両者を含めた会場の自民党議員による、万歳三唱の声。

そして2時20分、各議員が自民党の党歌のBGMの中、退場していき、自民党の総裁選は終わりました。総裁選後の報道においては、憲法改正の行方について注目が集まっています。安倍新総裁のもとで出発するであろう、新しい政治体制の今後から目を離せません。

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若林良

若林良

1990年神奈川県生まれ。映画批評・現代日本文学批評。 ドキュメンタリーマガジン「neoneo」編集委員。雑誌『週刊朝日』『NOBODY』『映画芸術』、映画サイト『IndieTokyo』(http://indietokyo.com/)などに執筆。専門は太平洋戦争を題材とした日本映画、またジャンルを問わず「社会派」作品全般。

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