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史上初の「再々選挙」はあるのか? 市川市長選挙が注目を集める理由とは?

2018/3/12

選挙ドットコム編集部

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昨年の11月26日に投開票が行われ、法定得票(有効投票数の4分の1の得票)を上回る候補者がいなかったため、再選挙が決定していた千葉県の市川市長選。前市長の任期満了により、12月25日から市長不在が続いていましたが、市川市は再選挙の日程を、4月15日告示、22日投開票とすることを決定しました。

市川市では昨年11月26日の投開票の後、元市議ら2人の「開票作業に不自然な点があった」という異議の申し立てが行われ、今年2018年1月29日に2人の立ち会いのもと、全投票の再点検が行われました。
その結果、選挙の効力に関する異議申し出は棄却され、再選挙の開票作業においては、人数と配置の見直し、ビデオカメラでの記録といった改善を行うことが表明されました。ただし、3月13日までに千葉県選管に対し再度審査の申立てがなされた場合は、投票日は改めて審議されます。

※参考:市川市長選の再選挙までの道のりはこちらに。市川市選管への電話取材を行いました。
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1回目の投開票の前から混戦が予想されていた市川市長選

選挙ドットコムでは、昨年11月の投開票を前に、新人5人による市川市長選の混戦の模様を取り上げ、電話世論調査による情勢調査を行っていました。
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市川市長選は、法定得票(有効投票数の4分の1)を上回る候補者がなく再選挙となった首長選6例目というレアな選挙となりました。ご覧のように上位3名の候補者が横並びで表を分け合い、5名全員でも大差のない得票分布となっています。

◯市川市長選 開票結果
村越祐民氏 28,109票(23.6%)
坂下茂樹氏 27,725票(23.3%)
田中甲氏  26,128票(21.9%)
高橋亮平氏 20,338票(17.1%)
小泉文人氏 16,778票(14.1%)

珍しい再選挙。辞退や新規立候補も可能!

選挙ドットコムでは過去のケースを振り返って、再選挙となった場合にどんなことが起こるのか、その傾向を探りました。
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再選挙では、前回立候補していなかった新たな候補者が立候補することも可能です。
2位、3位だった候補者を一本化することで、1位になれる」「最下位だった候補は、次も勝てる見込みがないから立候補しない」など、候補者の一本化などが検討される場合が多いことが伺えました。

また、史上5例目の首長選再選挙となった2017年1月の鹿児島県の西之表市長選を受けて、再選挙という仕組み、供託金はどうなるの?という素朴な疑問について、選挙管理アドバイザーの小島勇人氏に尋ねてみています。
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再選挙の回数に制限はなく、候補者の誰もが有効投票数の4分の1に達しない場合は無限に行う決まりになっています。市川市選管では再選挙にかかる費用を1億円余りと試算しています。市川市と市川市民にとっては、次回の再選挙で市長不在をぜひとも解消したいところでしょう。

上の記事にあるように、再選挙では、前回の選挙に立候補していた候補者たちも再度供託金を支払うことになります。ただし、前回の選挙で供託金没収点(市区長選挙の場合は有効投票総数の10分の1)以上を獲得した場合には、申請をすることで供託金を返還してもらえます。

市川市長選では立候補者全員が、有効投票数の10%を超える票を得ていますので、すべての候補者が供託金返還の対象となります。ちょっと意外なようですが、供託金没収点を超えていれば、落選した候補でも返還してもらえます。

1位→最下位に。再選挙でまさかの結果も。市川市長選はどうなる?

過去の再選挙の例を調べていくと、1979年の千葉県の富津市長選では、初回に1位だった候補者が2回目に最下位となってしまったどんでん返しのケースも発見しました!
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過去の再選挙を見てみると、全ての再選挙で1回目よりも2回目の投票率が下がってしまっていたことがわかりました。

市川市長選の投票率は30.76%という低さでしたが、1億円余りの市民の税金を投入する再選挙で、さらにこれを下回ってしまう可能性も少なくありません。

そして市川市長選の再選挙では、混戦となって票が分散してしまった1回目の選挙から立候補者が減らなければ首長選史上初の再々選挙の可能性もあります。
再選挙が発表どおり、4月15日告示、22日投開票の日程で行われるのか、候補者の顔ぶれと人数は?再選挙となった市川市長選に目が離せません。

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