選挙ドットコム

報告会は情報発信・収集とともに自分にプレッシャーを与える場|東京都議 西沢けいた氏インタビュー

2018/2/12

選挙ドットコム編集部

選挙ドットコム編集部

選挙ドットコムでは政治家と有権者の皆さんをつなぐ橋渡し役になりたい!との思いから選挙情報や立候補者等の情報を掲載しています。今回はネットを活用して積極的に情報発信を行っている政治家さんを応援すべく、「有権者に向け、どんな情報発信を行っているか」について、都議会議員の西沢けいた氏にインタビューを行いました。

2ヶ月に1度の都政報告会は、情報発信・収集とともに自分にプレッシャーを与える場

1

-選挙ドットコム編集部(以下、選挙ドットコム)
普段、どのような情報発信を行われているのでしょうか?

-東京都議会議員 西沢けいた氏(以下、西沢氏)
ネット以外で情報発信で重きを置いているのは、都政報告会です。年に5~6回のペースで開催しています。他にも視察会や忘年会など、1ヶ月に1度は皆様と会って話をする機会を設けるように心がけています。

-選挙ドットコム
「都政報告会」とはどんなものなのでしょうか?

-西沢氏
都政報告会は、地域の区民センターの会議室や学習室を借りて行っています。私が「今、都議会ではこんなことが話題になっています」や「次にこれに取り組もうと思っています」とお話させていただいたり、参加された方から「◯◯という問題はどうなっているのですか?」と質問をいただくこともあります。

時には、私の方から「豊洲市場移転について、党の方針に背いて反対しようと思うんですがどうでしょう?」などと質問することもあります。すると「いいんじゃないか」という意見があるかと思えば「党内での発言力を今後増すためにも、ここは我慢が必要なのでは?」とか「いや、自分の意見を曲げるようでは本当の政治家とは言えない」など、様々な意見が出てきます。そうやって議論する中で、私自身の思いが整理できることもあります。

都政報告会は、1時間半くらいの予定なのですが、議論が白熱して毎回、2時間くらいになってしまいます。私だけが話して、聞いている人が眠くなってしまうような会よりも、時間をオーバーしても白熱した議論ができる会の方が、良いですよね。

参加者の人数は、時期にもよりますが、だいたい20~40名くらいの方が参加されることが多いです。都知事選の前などは、100人以上の方が参加され、借りていた会場に入りきらないこともありました。案内のチラシのほかにSNS、Twitterなどでも告知をするのですが、毎回何人かは「ネットを見て来た」という方がおられます。

-選挙ドットコム
西沢さんは現在都議会議員3期目ですが、都政報告会を年5~6回というのは、初当選当時からやられているのでしょうか?

-西沢氏
2009年に初当選した当初は、月1でやっていましたが、最近はこのペースで落ち着いています。政務が忙しくなってしまったのと政務活動費が削減されたこともあり、毎月開くのはなかなか厳しいのですが、できればもっと頻繁に行うのが理想です。

都政報告会は、やっていない人はまったくやらないので、他の都議会議員と比べると、私は多い方かもしれません。一方で、国会議員の長妻昭さんは、毎週やってますし、民進党都議会議員の中村ひろしさんは、毎月開催しています。

2ヶ月に1度の報告は、情報発信というだけではなくて、自分へのプレッシャーにもなるんです。だって何もやっていなければ、報告することがないじゃないですか(笑)。しっかり皆様に報告できるように働かなくては、という思いが強くなります。きちんと説明できるように勉強もしますし、政治家としての自分の緊張感というか、モチベーションを高めるのには本当に良い機会になっています。

ネットではより広いテーマで情報を発信

2

-選挙ドットコム
地元の方と直接、触れ合う機会を大切にしていらっしゃる一方で、ネットでも情報発信されているのでしょうか?

-西沢氏
政治活動におけるネットの役割は、年々高まってきていると思います。
私が初当選した2009年の時点では、選挙前にHPを閲覧した方が約5000人でした。その中で、投票日の前日、前々日に3000人くらいが閲覧されました。他の候補者も、HPがある人はそんなに多くなかったと思います。そのとき、私は3万5,000票以上いただいて当選しましたが、HPを閲覧した方が全員入れてくださっても、残り3万はそれ以外の活動で入れてくださった方になります。当時は、HPを持つかどうかは、当落にさほど影響しなかったというわけです。

しかし、今は違います。候補者のほとんどがHPを持っていますし-選挙ドットコムさんのように政治家の政策に注目したサイトも出てきて、「ネットの情報から誰に投票するか決める」という人も非常に多いでしょう。

私の選挙区である中野は、ここのところ毎回の区議会議員選挙では約60名が立候補するんですが、投票前にネットで情報収集しようとすると、それぞれのHPを1分ずつ見ても1時間くらいかかってしまいます。そう考えると、候補者それぞれの主張をまとめてリストにしている選挙ドットコムさんのようなページは便利ですね。

普段の情報収集でも、以前は新聞やテレビを利用していた人たちも、今はネットが主流という流れになっています。ちょっと気になる事柄や人物がいれば、その場でスマホやパソコンで検索するのが当たり前になっている今、ネットで発信している人と全く発信しない人、ずっと更新していないHPしかない人とでは、関心の持たれ方が違う時代になっていると思います。だからこそ私たち政治家も、自分の意見や政策、政治信条についてネットでも積極的に発信していく必要があると考えています。

-選挙ドットコム
チラシや対面での情報発信と、ネットを利用しての情報発信は、使い分けていますか?

-西沢氏
使い分けは意識しますね。

チラシや報告書など、直接お目にかかる方には、より身近な地元の問題についての情報を発信するように心がけています。たとえば、「中野区内の都道」や、「開かずの踏切」など、地元ネタが増えます。一方、インターネットで発信するときは、地元以外の人も読んでくださることを意識します。ですので、地域に特化した話題よりも、たとえば漫画アニメの規制についてなど、テーマ性を重視した話題を増やすようにしています。

-選挙ドットコム
情報を届ける対象が違う、ということでしょうか?

-西沢氏
そうです。しかし一方で、ネットがきっかけになって、リアルな場である報告会に参加される方もいますから、まったく対象が違うというわけではありません。私のHPやTwitterに、地元の方がご意見をくださることもありますし「今度、報告会に行ってみたいんだけど、いつ・どこでやってますか」とメッセージをくださる方もいますからね。ネットも情報発信の重要なツールとして活用すべきですが、その特性をしっかり押さえることが大切だと思っています。

投票しなければ若者は「超少数派」。もっと政治に関心を!

3

-選挙ドットコム
情報発信に積極的な西沢さんですが、読者の皆さんに「ぜひ知っていただきたい」という点があればお話ください。

-西沢氏
とにかく若い方には、投票に行って自分の意見を政治に反映させていただきたいです。

議会は、都議会でも国会でも「数が原則」です。この国の政治は、多数決で物事が決まって、動いていくんです。少子高齢化で若者の数が減って、世代で見ると若者はすでに少数派ですが、その上さらに投票しなければ、若者の意見は「超少数派」となり、政治に反映されず、実現しません

しかし、私はむしろ若い世代の声で、これからの日本の形は決めていくべきだと思っています。若者には早く、投票しないことで、自分たちの世代が損をすることに気が付いて欲しいです。

若者だけでなく、国内の有権者は「(政治家のために)投票に行ってあげる」という意識が強いと思います。そして議員は「自分たちの税金から高い報酬をもらっているのに、不祥事ばかりで、自分の生活はちっとも向上させてくれない、ろくでもないやつ」というイメージが強いかもしれません。ですが、今のよくない社会状況や、イメージだけで選ばれた働かない議員がいるのは、(自分で投票しなかったことも含めて)有権者が自分たち自身で選んだ結果だということを、もっと意識していただきたいです。

ぜひ、もっと当事者意識をもって、積極的に関わってください
よく、宗教・スポーツに並んで政治は世間話のタブーと言われますが、海外ではみんな当たり前に政治について話しています。日本にもそういう土壌ができていけば、政治も日本も必ず変わっていくと思っています。世間話で政治の話をして関心を持ち、選挙には必ず参加することこそ、日本を変える第一歩です。

この記事をシェアする

選挙ドットコム編集部

選挙ドットコム編集部

選挙をもっとオモシロク” 選挙・政治分野における情報公開やITの活用を促進し、国民の関心を高めることで戦後最高の投票率を更新することを目指しています。

選挙ドットコムの最新記事をお届けします

ホーム記事・コラム報告会は情報発信・収集とともに自分にプレッシャーを与える場|東京都議 西沢けいた氏インタビュー

icon_arrow_b_whiteicon_arrow_r_whiteicon_arrow_t_whiteicon_calender_grayicon_email_blueicon_fbicon_fb_whiteicon_googleicon_google_whiteicon_homeicon_homepageicon_lineicon_loginicon_login2icon_password_blueicon_posticon_rankingicon_searchicon_searchicon_searchicon_searchicon_staricon_twitter_whiteicon_youtube