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49万人が利用!ネット戦略も常に先を見ている平井氏に聞く。安倍総裁LINEスタンプを始めたワケ|広報本部長 平井卓也氏インタビュー



選挙ドットコム編集部
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自民党の公式LINEアカウントを「友だち」に追加すると「おはようございます」「おやすみなさい」など、安倍晋三総裁のキャラクタースタンプが無料でもらえる企画が話題を集めています。

(平井卓也 広報本部長による記者会見の様子)

(平井卓也 広報本部長による記者会見の様子)



(自民党HPより)

(自民党HPより)



当初の目標は、友だち追加の人数「20万人」としていましたが、11月9日時点で49万人が登録しており、大きな話題になっています。なぜ今回の企画を行ったのか、自民党が目指すネットツールの活用とは? 自民党広報本部長 平井卓也衆議院議員にインタビューを行いました。





日常会話に自民党が「ちょっとお邪魔する」



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-選挙ドットコム編集部(以下、編集部)
なぜ、今回「思ったより使える♪総裁スタンプ」の無料プレゼント企画をはじめたのでしょうか?

-平井卓也広報本部長(以下、平井氏)
ネット選挙が2013年に解禁されてから4年が経ちます。4年前のネット選挙の解禁の際には、私も中心になって活動してきました。以降、政党や政治家がネットを使って情報発信することも多くなってきましたが、そうは言ってもまだまだ、一般の方にとってはネットで政治の情報を得るのは敷居が高いように思えます。

そこで今回は、普段ネットを使っていない人でも、ご家族との日常会話で使っているLINEで、その敷居を低く感じてもらおうと考えました。そして、LINEを使って何かやるのであれば、ぜひ「他党も行っていない、初の試み」に挑戦してみようと考えまして、今回のような「友だち追加でLINEスタンプをプレゼント」という企画を行いました。


-編集部
「政党初の試み」とのことですが、今回の企画はいつ頃から考えていたのでしょうか?

-平井氏
実は、私が広報本部長に就任した今年の8月よりも前から考えていました。これまでも、ネットを使った政治情報の発信については様々な案を考え、実行してきています。

現在、Facebookは利用者が約2700万人、Twitterは約4500万人、LINEは約7100万人です。さらに、LINEは利用者が多いというだけではなく、私たちがなかなかリーチできないような方々もたくさん使っています。例えば、普段、ネットではなくテレビで情報を得ているような主婦の方々もLINEは使っています。他にも、おじいちゃんが孫と会話したいからと言って、町の電気屋さんに「LINEください」と言うくらい、LINEは普段の家族の会話の中に溶け込んでいるツールです。

ですので、今回私たちは「皆さんの日常会話に、ちょっとお邪魔する」といった感覚で、まずは気軽にスタンプを使ってもらい、政治を身近に感じてもらうところから、自民党のことを知っていただければと考えています。





時には誤字も。「人と人との会話」を大切にしたい



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-編集部
記者会見の際には今後、政策に関するアンケートなどもLINEで行っていきたいと仰っていましたね。

-平井氏
はい、LINEでやりたいのはソーシャルリスニング(=ネット上で意見を聞くこと)です。自民党だけではなく、各党とも、すでにLINEアカウントを持っていて、これまでもたくさん情報発信を行ってきています。10月の衆院選の前には、ものすごい量のメッセージが届きました。ですが、それでは一方通行でしかなく、場合によってはメッセージが多すぎるとブロックされてしまうかもしれません。

私たち自民党は、政策のアンケートもそうですが、LINEを通じて気軽に皆さんの声を聞かせていただけるような環境を作っていきたいと思っています。また、「政策」といった堅苦しいものだけではなく、例えば、「抽選で20名に、自民党の食堂にあるカレーを食べてもらう」などといったことも企画してみたいですね。他には自民党本部の中にある「総裁室に入れます」なども面白いかもしれません。「政治」や「政治家」というと、難しい・堅苦しいようなイメージを持たれる方が多いですから、LINEを通してまずは関心をもっていただき、ご意見をいただけるようにしていきたいです。

-編集部
LINEの運用も、いろいろと考えられているのですね。
例えば、LINEで自民党のアカウントにこちらからメッセージを送ると、「安倍総裁ってこんな人。好きな食べ物は、チョコレートのお菓子『ブラックサンダー』」や「自民党の食堂ではクジラを使ったメニューが出るって知ってる?」など、ゆるい・面白い返信が返ってきますね。

-平井氏
他には、お住いの都道府県を書いていただくと、その地域の自民党議員の情報が出てきたりします。メッセージの返信もかなりの種類を用意しています。

実はこうした返信も、私たちが1つ1つ、文章を考えています。AIなどで自動返信の文書を作らせることもできるのですが、LINEを送ってくださる皆さんは「人」ですから、こちらも「ロボット」ではなく、できるだけ「人」が考えたメッセージを返信したいと考えています。
お恥ずかしながら、メッセージの文章が間違っていたこともあったのですが…(笑)そうした点も含めて、「人と人とのコミュニケーション」だという点を大切にしていきたいです。




データ・情報はガソリン。どんどん活用して欲しい



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-編集部
現時点では友だち追加は49万人ですが、最終的にはどのくらいの数を目標にしていますか?

-平井氏
政党のLINEアカウントの中でNo.1を目指したかったので、当初は20万人としていましたが、すでにその数字は抜いています。今は、100万人を目標としています。100万人の方とつながることができれば、様々ご意見もいただけるでしょうし、「情報のインフラ」と呼べるまでの環境になると思います。
もちろん、すぐに100万人を達成できるとは思っていません。これからじっくり1年・2年とかけて、今後もいろいろな企画を行っていき、多くの方に使っていただけるようにしていきます。

-編集部
「LINEを情報のインフラにする」というのは面白い表現ですね。
平井卓也広報本部長ご自身はLINEだけではなく、様々なネットツールを活用されている印象です。

-平井氏
ネット選挙解禁から4年が経ちますが、その間、私は様々な企画を試してきました。ネットを取り巻く環境も変わってきたように思います。

今回の衆院選では、「FRESH!」というプラットフォームでサイバーエージェントの藤田社長と一緒にトークイベントを配信しました。番組の告知をネットで行ったのですが、トークイベントの会場には若い人がたくさん来てくれていました。今回やってみて「デジタルとアナログの融合」ということが大切なのだということが分かりました。

例えば選挙のことを考えてみると、ネットで私のことや自民党のことを知っていただいたとしても、最後は自分の足で投票所に行き、鉛筆で名前を書いてもらい、投票箱に入れていただくという「アナログ(=実際の行動)」が大切になります。そのため、ネットとアナログをしっかりと融合、合体させることが重要です。

これまで、「Twitterなどでのネット世論は実際の世論と違う」といった感覚がありましたが、今回私が選挙で行ったネット番組の配信は、まさにこの両方がうまく融合したように思います。ネットだけで簡潔せずに実際にトークイベントの「場」を作っていたことが大切でした。

私は去年12月に、「官民データ活用推進基本法」を提出しました。これは「オープンデータ」を進めるものです。データや情報はガソリン、燃料のようなものですから、どんどん活用していって欲しいと思っています。そして同時に、自民党のLINEアカウントなども例えば自民党の食堂に来ていただき、カレーを食べていただくなど、「入り口はデジタルでも行動はアナログにつなげていく」仕組みが大切だと思います。今はこの「デジタルとアナログの融合」となっているツールはLINEですので、まずはLINEを活用していきます。そして、デジタルとアナログの垣根を無くし、国民の皆さんに情報を届けるとともに、国民の皆さんのご意見もお聞かせいただきたいと考えています。
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