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3分で振り返る。急な解散からの1ヶ月、衆院選の結果、今後の注目は消費税・憲法改正・野党再編



選挙ドットコム編集部
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第48回衆院選が22日に実施され、自民、公明の与党が全議席の3分の2である310議席超を獲得しました。野党では立憲民主党が55議席を得て野党第一党に躍進。失速と報じられていた希望の党は50議席にとどまっています。

投票率は各マスコミの推計で53%強。台風の影響で投票率の低下が懸念されていましたが、戦後最低だった前回2014年の52.66%を上回る見通しです。





急な解散から、わずか28日間のできごと



今回の衆院選は安倍首相の突然の解散から始まり、目まぐるしく情勢が変化してきました。首相が解散を正式に表明したのが9月25日で、実際の解散は28日。この間、小池百合子都知事が25日に新党「希望の党」の立ち上げを発表し、28日には民進党が前原誠司代表の主導で希望の党への合流を決めました。さらに、30日には日本維新の会と候補者調整することを発表しました。
このころ、自民党内では「希望旋風」への脅威論が広がりましたが、実際にはこのころが希望人気のピークでした。小池知事が民進党の候補予定者について「全員を受け入れることはさらさらない」と言い切り、政策が一致しない候補を「排除する」と発言したことが伝わると支持率が急落。枝野幸男元官房長官が希望への合流を断念した候補予定者の受け皿として、10月3日に急きょ設立した立憲民主党に有権者の支持が向かいました。
ただ、結果的に野党の「共闘」が崩れ、候補者が乱立されたことで有権者の支持が分散。自民党が284、公明党が29議席を獲得し、与党で引き続き3分の2の勢力を維持しました。

野党では希望の党と組んだ日本維新の会が3減の11議席にとどまっています。立憲民主に票を奪われた共産党が公示前の21議席から12議席と大幅に議席を減らし、社民党は公示前と同じく2議席にとどまりました。民進党の前議員で、無所属で戦った前原氏や野田佳彦元首相、岡田克彦元外相ら無所属の当選者も22人にのぼっています。





スキャンダル、激戦。注目選挙区の当落は



注目された候補者では不倫疑惑で民進党を離党した山尾志桜里氏が無所属ながら愛知7区で僅差の勝利。秘書への激しい暴言が繰り返し報じられ、自民党を離党した豊田真由子氏は埼玉4区で5人中5位の惨敗。希望の党では小池氏の側近として地盤も引き継いだ東京10区の若狭勝氏が落選し、比例復活もかないませんでした。





消費税は10%へ。憲法改正議論も現実味か。野党再編も



与党の大勝により、安倍首相は続投します。来年9月に控える自民党総裁選でも「3選」が視野に入り、2020年の東京五輪・パラリンピックまでの長期政権が見えてきました。
また、2019年10月に予定する消費税率の10%への引き上げも実現する見通しとなりました。
今後の注目は憲法改正論議の行方です。自民党は憲法9条を改正し、自衛隊の存在を明記する方針ですが、連立与党を組む公明党が慎重な姿勢。どの項目を優先するか、議論が過熱しそうです。野党内でも希望の党や日本維新の会が憲法改正に前向きですが、今回の選挙で議席を伸ばせなかったため、どこまで影響力を発揮できるのか未知数です。

もう一つの注目は野党再編の行方です。民進党は今回の衆院選で候補者の擁立を見送りましたが、いまだに参院議員は民進党籍のままです。民進党を解党して希望の党や立憲民主党に吸収させるのか、それとも民進党は残したまま立憲民主などと連携するのか。はたまた無所属議員らを中心に新たな政党を立ち上げるのか。選挙後の動きからも目が離せません。
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