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郵政解散・政権選択解散・近い解散・アベノミクス解散… 過去4回の政党別の獲得議席を比較



山本洋一
山本洋一


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小池百合子都知事による新党「希望の党」の立ち上げ。そして、民進党の実質的な希望の党への合流。2つのサプライズにより、次期衆院選で「小池旋風」が吹き荒れるかどうかに注目が集まっています。

というのも2005年の「郵政解散」以降、その時々の「風」によって民意は激しく揺れ動いてきました。今回の衆院総選挙の結果を占うため、過去4回の結果を振り返ります。

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2005年 郵政解散


郵政民営化を打ち出した当時の小泉純一郎首相と、反対派の間で激しい論戦が繰り広げられていた2005年。8月8日の参院本会議で郵政民営化法案が否決されると、小泉首相はすかさず衆院の解散、そして自民党内で民営化法案に反対した造反議員を公認せず、その選挙区に「刺客」を擁立することを表明しました。

8月30日に公示され、9月11日に投開票された結果、自民党は解散時より47議席多い296議席で圧勝造反議員の多くが落選しました。民主党も存在感を発揮できず、62減の113議席。当時代表だった岡田克也氏が辞任に追い込まれました。

この時、刺客として造反組の選挙区に送り込まれた1人が小池知事です。当時の地盤は兵庫県で、直前の選挙では選挙区調整により比例近畿ブロックで当選していました。ところが、この選挙では郵政民営化に造反した小林興起の対抗馬として東京10区で立候補。10万票あまりを獲得し、2位の民主党候補、3位の小林氏を大きく引き離して当選しました。

ちなみにこの時、刺客として立候補し、政界にデビューしたのが稲田朋美氏や佐藤ゆかり氏、片山さつき氏など。ホリエモンこと堀江貴文氏は造反組で国民新党を結成した亀井静香氏への刺客として広島6区から立候補しましたが、約2万6,000票足りず落選しました。

政権交代選挙


郵政選挙の次は2009年の政権交代選挙です。小泉首相の後を継いだ安倍晋三首相は郵政造反組の復党などを巡って支持率を落とし、2007年に体調により辞任。後継の福田康夫首相、麻生太郎首相も支持率を回復することがかなわず、衆院議員の任期満了間近となった2009年7月に「追い込まれ解散」となりました。

8月18日公示、同30日投開票となった結果、民主党が郵政選挙の自民党を上回る308議席を得て政権を奪取。解散時より196議席上積みする圧勝でした。一方の自民党は184減の119議席。支持基盤が比較的安定している公明党も与党批判を受けて10議席減らしました。この選挙でみんなの党が5議席を獲得し、いわゆる「第三極」ブームの先駆けとなりました

今でこそ「自民一強」などと言われていますが、当時は自民党の候補者が政党名を隠して選挙を戦うほど自民党へのアレルギーがまん延している状態。自民党内で現在「小池ブーム」への警戒感が強いのは、「風」の怖さをこの時実感したからだという側面があります。

近いうち解散


ここで政権の座を奪った民主党でしたが、鳩山由紀夫首相による沖縄米軍基地の移設問題や菅直人首相による福島第一原発事故への対応を巡って支持率が低下。野田佳彦首相は消費税率の引き上げ法案に賛成するよう自民、公明両党に求め、引き換えに「近いうちに国民に信を問う」ことを約束しました。その後、ズルズルと約束が果たされない状態が続きましたが、11月14日に突如、解散を表明。12月4日公示、同16日投開票の日程で衆院選が行われました。この時の解散を「近いうち解散」などと言います。

結果は自民党が294議席、公明党が31議席を獲得して、ほぼ郵政解散時と同じくらいの勢力を回復。政権を再び奪い返しました。民主党は公示前より174も減らして57議席と歴史的惨敗。この選挙で「非自民、非民主」の受け皿となったのが第三極で、国政初挑戦の日本維新の会が54議席、みんなの党が18議席を獲得しました。

アベノミクス解散


再び首相の座に就いた安倍首相は安定した政権運営を続けていましたが、2015年10月の消費税率引き上げを控えた2014年11月に増税の延期を発表し、この判断の是非を問うとして衆院を解散。12月2日公示、同14日の日程で衆院選が行われました。安倍首相はこの解散についてアベノミクスの是非を問う選挙、「アベノミクス解散」と名付けました。

結果は自民党が291議席、公明党が35議席を獲得し、引き続き全議席の3分の2を占める圧勝でした。この2年後の2016年参院選で与党が勝ち、全議席の3分の2を占めたことで、憲政史上初めて憲法改正の発議が可能となる「衆参の3分の2」を与党が占めることとなりました。

その時々の「風」によって選挙結果が大きくぶれる背景には1996年から導入された「小選挙区制」があります。落選を経験した議員からは小選挙区制を廃止し、中選挙区に戻すべきだという声も出ています。
山本洋一

山本洋一

元日本経済新聞記者 1978年名古屋市出身。慶應義塾大学経済学部卒業後、日本経済新聞社に入社。政治部、経済部の記者として首相官邸や自民党、外務省、日銀、金融機関などを取材した。2012年に退職し、衆議院議員公設秘書を経て会社役員。地方議会ニュース解説委員なども務める。

Webサイト : http://ameblo.jp/yzyoichi/

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