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【兵庫県知事選】中川暢三氏インタビュー「自治体に経営感覚を取り入れたい」



選挙ドットコム編集部
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7月2日に投開票が予定されている兵庫県知事選挙。現時点では、現職で5期目を目指す井戸敏三氏(71)、共産党推薦で元兵庫労連議長の津川知久氏(66)、前加西市長の中川暢三氏(61)、コラムニストの勝谷誠彦氏(56)が立候補を表明しています。

選挙ドットコムでは先日のインタビューに続き、中川暢三氏にお話をお聞きしました。

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現在の兵庫県政には「経営感覚」が欠けている



-選挙ドットコム編集部(以下、編集部)
まずは、今回、兵庫県知事選に出馬することを決意された思いをお教えください。

-中川暢三氏(以下、中川氏)
私が兵庫県知事選に出馬することを決意した理由は、主に3つあります。
1つは兵庫県が私のふるさとだからです。市長も務めた加西市で生まれ育ちました。
2つ目は東京都や大阪府などに比べて、兵庫県が遥かに遅れているからです。良いものを持ちながら、ほとんど生かせておらず、行政の非効率や各種規制が民間の経済活動を阻害しています。これを打破したいのです。
そして3つ目は、知事の多選の弊害を感じているからです。現職は5選を目指していますが、これはあまりに長すぎます。20年もすると時代はとっくに変わっています。

-編集部
兵庫県知事候補予定者として、兵庫県の現状をどう捉えていらっしゃいますか?

-中川氏
経営感覚が不足し、新しいことへのチャレンジが停止しています。
兵庫県の年間予算は連結で約3兆2000億円ですが、現在やっているのはそのお金を「どう振り分けるか」ばかり。例えば、福祉の予算が足りないから道路を作る予算を削って福祉に回そう、といった感じですね。
しかし、これは経営ではありません。お金が足りないならどうやって生み出すか、同じお金を使ってどれだけ一石二鳥にも三鳥にもなる事業をするか、同じコストでいかに付加価値を高めるか等、自治体経営の発想が県庁にも県議会にもありません。

また、役所業務の生産性の低さや、物事を決めるスピードの遅さは前近代的と言っても過言ではありません。歴代知事が2年かかってやっと決めていたようなことを、例えば1~2ヶ月で結論ができるようにすれば、アイドリング・タイムを減らして生産性はグッと向上します。私が知事になったら、スピード感を持って意思決定し結論を出していきます。





目的は当選ではなく、有権者の政治参加を促すこと



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-編集部
中川氏が出馬することによって、兵庫県知事選の展開はどのように変わると予想されていますか?

-中川氏
有権者から見ると、知事候補や政策の選択肢が増えます。実は、兵庫県知事選は私が出馬表明をするまで当初、自民党・公明党推薦の現職知事と共産党推薦の候補の対立構造しかなかったんですね。この構造の選挙になってしまうと、地方自治体選挙では投票率が30%台まで下がってしまうケースが多くあります。無所属の私が出馬することで有権者にとって選択肢が増え、選挙への関心が高まり、選挙をより自分ごととして捉えていただけるのではないかと考えています。

-編集部
有権者の政治参画を促すのも出馬の目的のひとつなのですね。

-中川氏
はい。私は街頭演説等の際にも、自分の名前を売るのではなく、自分の持っている政策を売り出すように心がけています。「名前の連呼」ではなく、政策を良いと感じてもらって、「その政策をみんなで実現しましょう!」という呼びかけの姿勢です。

私の立候補は、「当選すること」や「知事になること」だけが目的ではありません。有権者と一緒に民主主義を深化させ、社会を良くすることが最終目的なんです。ですから投票率を上げ、政治を自分ごととしてとらえてもらうことが重要です。そのため、いつも街頭演説などでは政策を語るだけでなく、「有権者の意識改革」も訴えています。現在、過去平均約35%の兵庫県知事選の投票率を70%まで引き上げたいですね

-編集部
政策を重要視されている中川氏ですが、その主要政策に活かせる他の候補者にはない強みは何でしょうか?

-中川氏
私の強みは、官と民の両方を長らく経験したハイブリッド型の人間であることだと思っています。民間企業で22年間、都市開発・都市計画・建設プロジェクト・資産マネジメント等に従事し、兵庫県加西市長や大阪市北区長として、地方行政の最前線で現場の業務改善にも取り組んできました。この経験を活かして行政現場のマネジメントをしっかりと行いつつ、従来にない発想で兵庫を変えていきたいです。

兵庫県には多くの公共資産がありますが、残念ながら上手く活用されていません。兵庫県が持つ資産や地域資源について、公民連携(PPP)手法などにより最大限に活用するアイデアと術、そして実行力が私にはあります。
常に現場を重視し、問題解決のための具体的かつ現実的な政策をいつも考えてきました。大学での研究活動に加えて、選挙のたびにこれら政策を磨いてきましたから、政策には自信があるし、知事就任の直後から即使えると自負しています。

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-編集部
その強みを活かして実際に中川氏が知事選で掲げる政策についてお聞かせください。

-中川氏
スタートアップ兵庫!!」というキャッチフレーズの下、新時代の兵庫を創生していこうと考えています。

基本政策としては大きく3つあります。1つは大幅な分権。もう1つは減税と規制緩和。そして議会の徹底改革です。もちろん公約は非常に広範囲に及んでいますし、これ以外の様々な新規施策にも取り組んでいきますよ。

私は議会改革のために、議員の定数削減をはじめ在職定年制や議会基本条例の制定などありとあらゆる公約を打ち出していますが、そのためにも志の高い優れた議員が選ばれる環境づくりが必要です。現在の選挙制度は政党に所属している候補者に極めて有利で、無所属候補には大きなハンディキャップがあります。組織に頼らずカネも掛けずにサラリーマンでも立候補できる選挙制度が私の理想ですが、法改正を待たなくても自治体レベルでできることはやって、投票率をもっと上げたいのです。多くの有権者に、政治の主役は自分たちなんだということを分かってもらいたいのです。「投票したら1万円差し上げます」という私独自のインセンティブ制度を導入すれば、投票率は相当アップするはずです。
私が知事になれば、上記も含めて日本初の「選挙条例」を制定します





東京都知事選に続き、苦しい選挙戦。それでも「使命」のために



-編集部
昨年の東京都知事選にも立候補されていましたが、苦しい戦いを強いられていたのではないでしょうか? 政治家を目指して選挙に出馬することには大きな苦労もつきものであるかと思います。それでも中川氏を駆り立てるものとは一体どのようなものなのでしょうか?

-中川氏
選挙に出るには大きな苦労を伴います。政策を考え、準備をし、供託金を用意して… それでもなぜやっているのか? と問われたら、使命感ですね。自分が知事になりたいから就職のために出馬するのではなく、先駆的な政策を実現していくことを通して社会を良くしたいのです。気付いた者から先ず行動する。世のため人のためにやっているんだ、後世の人に必ず評価されることをやるんだという意識が、私の原動力です。

他の人にはできない独創的な政策を実現し、兵庫県を良くすることで県民の皆さんに喜んでもらいたい。これまでの県政と同じことをするのなら、私が知事になる必要はありません。

-編集部
中川氏の熱い想いが兵庫県民の皆様に伝わることを期待しています。本日は貴重なお話をありがとうございました。
選挙ドットコム編集部

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