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自民党なの?小池新党なの?両方に所属する議員が続出するその理由



伴 拓哉
伴 拓哉

(「希望の塾」公式サイト)

(「希望の塾」公式サイト)



東京都の小池百合子知事の快進撃が止まりません。「都民ファースト」を掲げた小池知事の都政刷新路線は都民、国民から圧倒的な支持を受けており、小池知事と対決してきた都議会自民党にも異変が起こっています。
その異変の代表例は、自民党都議3人の会派離脱です。

昨年12月末、世田谷区の大場康宣氏(2期)、品川区の山内晃氏(1期)、小金井市の木村基成氏(1期)の3氏は「新風自民党」という新会派を結成を表明し、「都議会のドン」の異名で有名な内田茂都議が率いる都議会自民党からの決別を宣言しました。
3氏は1月24日、正式に会派離脱が認められ、名実ともに別会派となりました。7月2日投開票の都議選では、小池知事の支援を得る方向のようです。




しかし、3氏はいまだ自民党員… という複雑な関係


ただ、不思議なことに、3氏はいまだに自民党員であり、都議選には小池知事の支援を受けつつも、「自民党公認」で出馬する意向です。

え、都議会自民党と決別したのでは? そんなこと許されるわけ? と思われる方がいるかもしれません。
はい、その通りです。
では、なぜこのような「ややこしい」ことが起こるのでしょうか。

そもそも、国会・地方議会を問わず、「政党」と「会派」は別物だという認識を持つ必要があります。政党は文字通り「自民党」「民進党」という政党。「会派」は、複数の政党が同じ会派を構成したり、同じ政党なのに別々の会派を名乗ったりします。

ちなみに、都議会では、民進党も「都議会民進党」と「民進党都議団」という2つの民進党系会派に分かれています。いずれも、民進党に所属している都議で構成されていますが、会派は別々です。

よって、「新風自民党」という新会派を結成した3氏が自民党員のまま、自民党公認で出馬することは中途半端ではありますが、理屈としては成り立ちます




安倍首相・小池知事と3人のポスター?


しかし、分かりにくい行動であることに変わりはありません。小池知事の支援を受けたいだけで結局自民党のままであることは、実に都合がいい話と思われても仕方ありません。見方によっては、有権者をあざむいているとも言えるかもしれません。3氏はなぜ会派を離脱したのか、明確に説明する必要があるでしょう。

実際、小池知事サイドは3氏の「中途半端」な行動を快く思っていないようです。都議会自民党と決別したのに、結局自民党公認で出馬するのであれば、小池知事としては応援するメリットはありません

さらに、小池知事の怒りを買うような事態も起こってます。山内氏のポスターが小池知事の写真に加えて、安倍晋三首相の顔写真も入っており、「自民党」公認であることが強調されているのです。
これには小池知事サイドが怒り心頭のようです。

とはいえ、小池知事自身もいまだに自民党員のままなので、「お互い様」ともいえますが…。




「都議会自民党小池派」誕生か


冷静に考えると、「自民党のまま小池知事を支持する」という方向性は、最終的には「都議会自民党小池派」の形成につながります。都議会自民党内にも「第2会派として小池派があってもいいんじゃないか」という声がありますので、都議選後に「都議会自民党小池派」が誕生する可能性は十分あります。

小池知事としては、自民党だろうが何だろうが、自分を支持してくれる「知事与党」の都議が増えてくれればそれでOKなので、最後は「都議会自民党小池派」も有りと判断するかもしれません。

自民党という伝統ある組織に安住しながら、選挙を意識して「小池印」を掲げる。このやり方を事実上容認した都議会自民党には、一種の「狡猾さ」も感じますが、気がついたら「都議会自民党小池派」が一大勢力になっているかもしれません。いずれにしても、小池知事の圧倒的な力が、都議会に大きな影響を及ぼしています。
伴 拓哉

伴 拓哉

東京在住の選挙マニア。 選挙や政治に関心があり、選挙情報やニュースを整理している。選挙ボランティア経験あり。

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