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あの人はいま何してる?トランプ大統領に敗れた候補者たちの次のステージはあるのか



齋藤 貴
齋藤 貴

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(トランプ氏HPより)



1月20日に大統領選に就任したトランプ氏。毎日のように注目を集めていますが、一方でトランプ新大統領に敗れた候補者たちはその後も、ある人は連邦議員として、ある人は州知事として精力的に活動しています。




トランプ新大統領に急接近するクルーズ氏


テッド・クルーズ上院議員は共和党予備選で最後までトランプ氏と争った有力候補でした。トランプ氏を最も強く批判し続けた候補の1人で、トランプ氏を共和党候補として正式に認めるイベントでも慣例を破りトランプ氏を批判しました。特に、クルーズ議員は敬虔なキリスト教徒であり、宗教上の信念を政治に反映させようとする「宗教保守」として知られます。そのため、トランプ氏の離婚を重ねた経歴や暴言は当然、批判対象でした。

しかし、トランプ新大統領が政権の準備を重ねて政策の内容が明らかになってくると、そのような批判はなりを潜めるようになります。先日も、トランプ新大統領の国務長官人事について、ティラーソン氏を「忍耐の価値を知る真面目な男」などと称賛しています。

そもそも、トランプ新大統領が最近掲げている政策はクルーズ議員が主張する政策と近しい部分があるのです。例えば、大統領は連邦最高裁判事候補を指名する権限がありますが、トランプ新大統領が公表した候補者リストは、クルーズ議員の主張と似通った人たちでした。クルーズ議員のような「宗教保守」にとっては、最高裁判事に同じ「宗教保守」を就任させて、彼らの主張に近い判決を出してもらうことが政治的目標の一つなので、それだけでもトランプ氏を支持するのには十分なのです。また、昨年11月にはトランプ新大統領と会見し、憲法改正と政治資金規正の緩和を目指す方向で一致するなど、両者の接近は目覚ましいものがあります。

そのため、クルーズ議員にとっては、当面トランプ氏との協力は進むでしょう。2年後には改選を賭けた選挙もあるため、自らの主張する政策をトランプ新大統領と共に進めるというのが現実的というのもあります。トランプ氏が大統領選挙で勝利するまで行なっていた激しい批判は見られなくなっています。




トランプ人事への反発で独自路線を打ち出すルビオ氏


もう1名、共和党予備選でトランプ氏と競い合ったマルコ・ルビオ上院議員。当初の予想を裏切り、早い段階でトランプ氏に敗北しました。
そのショックもあり、上院議員選挙に出馬しないことを表明していましたが、結局不出馬を撤回して出馬し、再選を果たしました。今回の大統領選挙で大きな傷を負った1人と言えるでしょう。

一時期はトランプの影に隠れていたルビオ議員ですが、国務長官人事をめぐる議会の公聴会で、ティラーソン氏を問いただすことで、再びメディアから注目を集めています。ルビオ議員はキューバ移民の子どもであり、人権問題重視と反共産主義を信条としており、ロシアに親和的でありまた人権問題に対する姿勢を示していないティラーソン氏に対して不信感を持っていると考えられます。

しかし、同じ共和党にいて政権を批判することは諸刃の剣でもあります。とりわけ、政権批判を通じて政権と距離を置くことは、政策実現のチャンスを逃すことにもつながりかねず、議会多数派と大統領が同一政党であるメリットを活かせなくなるのです。

以上のように、トランプ新大統領と争った候補者たちは次を目指して動いています。今回の大統領選ではトランプ氏という異色の候補に負けてしまった彼らですが、いずれも共和党の若手実力派であり、彼らが台頭することが共和党に活気を与えているといえるでしょう。

齋藤 貴

齋藤 貴

ペンネーム。23歳大学生。大学では政治学を専攻。テレビドラマ『相棒』が大好きです。

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