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【熊本県 荒尾市】山下慶一郎・荒尾市長が辞職願。出直し選挙を戦ってまで信を問いたい問題とは?

2016/12/23

選挙ドットコム編集部

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先日より辞意を表明していた熊本県荒尾市の山下慶一郎市長(57)。市議会議長に提出していた辞職願が12月19日に市選管に受理され、失職しました。

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山下前市長は、2019年度の開院を目指していた新市民病院の建設地をめぐり、一部の市議と対立していました。また市の都市計画審議会では関連法が否決され、そのため「自分と市のどちらの考え方が正しいか、市民に信を問いたい」と市議会で表明、その言葉通り辞職願を提出したのです。

なお、同じ19日に受託収賄罪などに問われ2審・名古屋高裁での逆転有罪判決を受け、上告している岐阜県美濃加茂市の藤井浩人市長も辞職。藤井氏は、来年1月22日告示、29日投開票の出直し市長選に立候補する予定です。
【関連】無罪→逆転有罪判決。美濃加茂市長・藤井浩人氏の経歴と事件のまとめ  >>

熊本県から赴任した荒尾市への思い

熊本県荒尾市の山下慶一郎前市長は1959年、熊本市生まれ。熊本学園大学付属高等学校、明治大学法学部卒業後、1982年に熊本県庁に入庁しました。2005年に水俣病公式確認50年事業実行委員会事務局長、2010年に荒尾市副市長、2012年に熊本県庁エネルギー政策課長に就任しました。荒尾市長選挙は2014年に初出馬、現職の前畑淳治氏を破り初当選を果たします。

熊本県庁・荒尾市役所では通算32年間務め、行政の企画や財政を中心に担当。荒尾市に副市長として赴任し、「荒尾市民に大事にしていただき荒尾市が大好きに」「荒尾市の豊かな資源にふれ底知れぬ可能性に魅かれ、2014年3月、県を辞め再び荒尾市民となる」とブログでの自己紹介に綴っています。
熊本市出身ですが、副市長として勤めた期間に荒尾市への思い入れを深くしたことが伺えます。現在は1期目の途中で、任期満了を待たずの辞職となりました。

出直し選挙で問われる市民病院移転問題とは?

出直し選挙は辞職願が受理された12月19日から50日以内に行われます。
出直し選挙に関しては度々、選挙費用が問題視されますが、山下前市長自身は「苦渋の決断」としながらも「市民ファーストを進める意味合いは大きいので」と理解を求めています。なお、今回の荒尾市長選挙は無投票の場合で600万円、対立候補が出馬した場合には2,000万円の費用がかかる見込みです。

2014年に初当選した際、山下前市長の公約の1つに「病院の競馬場跡地移転に反対」がありました。その後、2015年12月には病院の建設予定地を、運動公園内の野外音楽堂に決定したと発表し、競馬場案を支持していた議会派と対立が生じました。
2016年10月には野外音楽堂一帯を都市計画公園区域から除外する案が市の都市計画審議会で否決され、山下前市長の公約は頓挫してしまいました。
追い詰められた山下前市長は、市民に是非を問わざるを得ない状況となったのでしょう。投開票の結果が注目されています。

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