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国会の裏側から|(永田町の住人が死ぬ前に絶対に伝えたい政治の話.11)



藤川 晋之助
藤川 晋之助





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※本記事は転載となります。記事内容は執筆者個人の知見によるものです。

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12月中旬まで国会が延長された。
TPP、年金改革、そしてIR法案と、野党の反対は強く、自民党も数の論理だけではなかなか押しきれない。思わぬ閣僚や幹部たちの失言が足を引っ張っていることもあるが、永田町独特の国対政治の綱引きは自民党が野党の顔を立てつつ最後には強引に決着をつけるセレモニーのようなもので、やがては落ち着くところに落ち着く。

ただ重要法案の審議に影響されて、通常の委員会などほんのわずか開催されるだけで、国会が行政のチェック機能になっているのだろうかといつもながらに感じるが、相変わらず主役は党の部会にあるようだ。そこで政治と行政の根回しが進められ、政府自民党として政策が決定されて行く。まともな感覚を持ち合わせた国会議員ならば、大きな政治の動きの中で、1人の力がいかに小さなものか、ある種の非力を実感することだろう。


政治の喧騒を遠目で見ながら、霞が関は平成29年度の予算編成に余念がなく、財務省を中心に深夜まで明かりが煌々と点いている。年末には予算案として発表されることになるのだが、与党との調整はしっかりと出来ている。私が20代に見てきた風景と形の上では何も変わってはいない。政治と行政の改革がずっと議論をされて来たが、結果的には官邸の力だけが大きくなって来たような気がする。

 

 

自民党の友人は、結局、陳情民主主義で政治と行政がこうした形をとり続けていることが答えで、それ以上の方法がなかなか見いだせない。民主党政権の時も一時期政調がなくなったことがあったが、また復活して自民党とあまり変わらなくなってしまった。改革は簡単にはいかない。それが毎年永田町と霞が関の同じ年末風景を何十年も見続けて来た老兵の感慨である。

 

トランプにプーチンに習近平。トランプの出現によって世界は新たなステージ、局面に立ったような空気になり、日本はその中で翻弄されないように、国民は期待と不安の表れで、安倍政権の支持率は60%を超えた。私の友人たちは自立のチャンスだと喜んでいるのだが、残念ながらこの国に独立気概の精神が充満しているなどとはとうてい思えない。国家観や政治的なリアリズムの重みを感じさせる政治家も驚くほど少なくなった。

とはいえ、この25年近く、政治改革が叫ばれて来たが、まだまだその途上にある訳で、私は安倍政権の後の日本の政治を心配しており、与野党ともに政治の人材不足を憂うるのである。東京オリンピック後の日本は何処へ行くのか。相変わらず霞が関の官僚がまだしっかりしているから何とかなっているかのように感じるこの国の政治と行政。しかし改革のエネルギーは実に小さくなってしまった。

月並みだが、そんな時に国の危機を共有して立ち上がるのは若者であり、現状に満足出来ずに改革の炎を燃やすものだ。明治維新も、戦後の改革もそうだった。それに匹敵する第三の改革のvisionと行動力を備え得た政治家が、必ず突然現れてくるものだ。日本の歴史を鳥瞰するとそれを私は信じたくなる。現代の西郷、大久保、木戸、板垣、大隈、福沢、江藤のような人物がほうはいと出現することをいつも妄想している。

霞が関から永田町へと歩いているうちに寒さのためか思いが暴走している。繰り返すが霞が関は煌々と電気が点いているが、永田町はほとんど暗闇だ。









藤川 晋之助

藤川 晋之助

政治アナリスト。23歳の時、選挙の手伝いをきっかけに国会議員秘書となる。代議士秘書、大臣秘書、地方議員、放浪と隠遁生活を経て東南アジアでいくつかの事業に挑戦。帰国後、東京で藤川事務所を設立し、国会議員や首長の政策立案、選挙をサポートする。政官マスコミに幅広い人脈を持ち、田中派・小沢派での豊富な選挙経験を武器に高い勝率を誇る「選挙のプロ」としても名高い。趣味は文学と政治。

Twitter : https://twitter.com/semsem645

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