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市長になった今も欠かさず駅前に立つ! 日本一選挙に強い横須賀市長が語る3つの秘訣



選挙ドットコム編集部
選挙ドットコム編集部

国会議員を決める選挙では、「◯◯党公認」や「◯◯党推薦」の候補が当選することが一般的で、「無所属」の候補が当選することはあまり多くありません。同様に、市長を決める選挙でも政党が応援をしている候補に無所属の候補が打ち勝つことも、珍しい出来事です。

そんな中、自民党・公明党・民主党(現在の民進党)の推薦を受けていた候補を破り、33歳の若さで市長に当選する快挙を成し遂げた人物が吉田雄人・横須賀市長です。
横須賀市という地盤は小泉純一郎氏・進次郎氏の選挙区。自民党人気が根強い地域ということもあり、無所属で当選した吉田市長は「日本で一番選挙に強い政治家」の1人とも言われています

もちろん、市長に選ばれたのは「選挙に強い」からではなく、掲げている政策や実績が市民から支持されているからこそ。33歳で初当選し、現在2期目を務める吉田市長に、これまでの実績や選挙の「秘訣」を伺いました。
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「若さ」だけではない。「実績」も残す


yoshida01-編集部
吉田雄人 横須賀市長は33歳で市長に就任し、現在2期目ですね。33歳で市長… 若いですね
実現できた政策・まだまだ道半ばのものなどあると思いますが、これまでの7年間を振り返っていかがでしょうか?

-吉田市長
光陰矢の如しです、今は40歳になりました。
私が市長になったのは2009年ですが、その時には市の借金が3,110億円もありました。過去の横須賀市政は、日本全体が右肩上がりで経済成長していた時代だったということもあり、「民間の感覚」が市政全体に足りていなかったように思えます。人口の割に劇場などハコモノ施設が多く、次の世代の負担を考えていない借金が膨らんでいました。

この借金3,110億円を189億円減らせたことは、実績の1つだと思っています。1期目の4年間では130億円を削減しました。2期目以降は削減のスピード感は下がっているものの、できることを着実に進めています。
今は少子高齢化が進み、どの自治体でも社会保障費は増え、税収は伸びない状況です。こういった中で、無駄な事業を削ることができたのは、市民の方にも見ていただきたい実績です。

-編集部
これまでの市政に欠けていた「将来を見る」ビジョンを持ち込んだのですね。

-吉田市長
そうです。さらに、そういった考えを「財政基本計画」という形にまとめたというのも、大きな実績の1つです。
私が市長に就任するまでは、驚くことに市の財政計画がまとまっていませんでした。市の借金をどうしていくのか、社会保障費がどのくらい増えていくのか、その結果として市役所の人件費や市の行政サービスの予算をどの程度にすべきか… といった計画がありませんでした。今は、この計画に従って市政の運営を進めています。

先ほど、借金を減らしたとお話しましたが、ただ予算を削っているだけではありません。財政基本計画に基づいて、使うべき場所には予算を使っています。例えば、20年後の横須賀市を担ってくれる子どもたちへの投資は欠かせませんので、教育分野にはしっかりと投資をしていきたいと思っています。

-編集部
「将来を見る」という話が出ましたが、「横須賀市」と言うと「日本でもっとも人口減が激しい都市」という大きな課題を抱えていると思います。横須賀市は都心から1時間弱という通勤圏にありながら、人口流出が止まっていません。こうした課題に対してはどう取り組まれてきましたか?

-吉田市長
「人口減」というと、「出ていってしまっている人が多い」という点ばかりに目がいってしまいますが、同時に「入ってくる人が少ない」という視点で考えることも大事です。
例えば、横須賀市と隣接している藤沢市は5〜6年前に横須賀市の人口を抜きました。ですが、藤沢市と比べると「出ていく人」の数は横須賀市よりも多いんです。実際に住んでみると、横須賀市のことを好きになってくれている人は大勢います。

そこで私は「出ていってしまう人を減らす」のと同時に「入ってくる人を増やす」ことにも取り組んでいます。

具体的には待機児童の削減や学力向上、セーフティーネットの拡充などの「子育て世代政策の充実」、「住宅政策の充実」、そして「都市イメージの創造・発信」に取り組んでいます。「都市イメージの創造・発信」とは、不動産屋で家を探す際に、横須賀市を選択肢に入れてもらう狙いです。横須賀市のイメージと言えば、「カレーが美味しい」「基地の街」など、観光の面では強みはあるものの、住む場所としてのイメージはあまり強くありませんので、住んでもらうためのブランディングを行なっています。
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市民との距離感を大切に


yoshida02
-編集部
市の財政計画を作り無駄を排除し、将来への投資も行う。同時に、「人口減ワーストNo.1」からの脱却も目指す市政を行なってこられたのですね。市民の方からの評価はどうでしょうか?

-吉田市長
評価は、最終的には選挙で判断されるものだと思っています。前回の選挙は2013年でしたが、この時は1期目の選挙よりも投票してくださった方が2万人も増えましたし、投票率も50.72%に上がりました。市政に関心を持っていただいている証拠だと思っています。
市の財政状況は毎年「財政白書」を作るようにしていますので、そういったものも読んでいただいています。
それ以外にも、実際にご意見をいただくことがあります。市政報告を市内にお配りする際に、「返信用はがき」を同封する場合があります。「ご意見があればどうぞ」と書いているのですが、これがびっくりするくらいの数が届き、だいたい500人以上の方からご意見が届きます。

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(吉田市長が配布しているチラシ。返信用封筒がついています)



-編集部
市民の方との対話を重視されているのですね。そういったことが選挙の強みにもつながるのでしょうか。

-吉田市長
そうは言っても、市議会議員だった時から比べると仕事が増え、市民の方とお会いできる時間は減ってしまっています。市議時代から比べると5倍ほど忙しいでしょうか。前はもっと駅前に立って、直接お話できていたのですが…

実は今朝も、駅前でチラシをお配りしながら市民の方とお話してきました。これで街頭演説は1,668日目になります
横須賀市内には駅が21箇所あるのですが、今は年2回~3回、全ての駅の前でチラシをお配りするようにしています。市議時代は全ての駅を4周していましたので、その頃と比べると回数は減ってしまっています。
もちろん、何日駅に立ったかとか、駅に何回立ったかといった数字は重要ではありません。どれだけ市民の方に思いを伝えられたかが大事です。市長になった後も、市民の方に親しんでもらえる、話しかけてもらえるように気をつけています。

 

 

選挙の秘訣は仲間・運・覚悟


-編集部
私たち選挙ドットコムでは、吉田市長は「選挙に日本一強い政治家」の1人だと思っています。 今お話いただいた「市民の方との距離感を大切にする」以外にも、あえて「選挙ではこれが大事」というものを挙げるとすれば、何でしょうか?

-吉田市長
そうですね… 難しい質問ですが、私は「仲間」が一番重要だと思っています
駅前や街頭でのチラシ配りや演説も、私1人ではできません。チラシを一緒に配ってくれる仲間、チラシを配りやすいように折ってくれる仲間、印刷してくれる仲間がいてこそ、私も活動ができています。私自身の気持ちにも火をつけてくれます。
私は特定の政党には所属していませんので、手伝ってくれる仲間は全員ボランティアです。お金や利益、利権などでつながっておらず、「横須賀市をもっと良くしたい」という思いや志でつながっている仲間です。この仲間たちとの絆が、私の強みだと思っています。

他に選挙には「運」もあると思います。そして3つ目に挙げるとすれば、「覚悟」ではないでしょうか。選挙に出るということは当然、落選する可能性もあります。例え誰も応援してくれなくても、「自分がやるしかない」「やり抜く」という思いがなければなりません。

-編集部
「選挙に日本一強い政治家」である吉田市長の強さの秘訣をお聞きする事ができ、大変勉強になりました。本日はありがとうございました。
選挙ドットコム編集部

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