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「不正しました!おれも、おれも!」12名辞職の富山市議補欠選挙に新人が立ち上がる!



選挙ドットコム編集部
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明日投票日を迎える富山市議会の補欠選挙
実は今、日本で最も注目されている選挙と言っても、過言はないかもしれません。それは、今年8月以降、富山市議会で起こった、前代未聞の事件に由来します。

富山市議会で起こった事件とは「号泣会見」の野々村竜太郎・元兵庫県議と同じく、政務活動費の不正でした。知り合いの会社から「白紙」の領収書をもらい、そこに虚偽の金額を書き込み、架空請求を繰り返していました。

8月30日に695万円を不正に請求していた元議長の中川勇氏が辞任を表明すると、「実は私も架空請求していました…」という市議会議員が相次ぎ、自民党会派の議員10人と民進党系会派の議員2人の合計12人が辞任。
その結果、空席となった富山市議会議員の椅子を埋めるべく、明日6日(日)に補欠選挙が行われることとなったのです。

注目すべきは候補者の数です。前回2013年に行われた富山市議会では40人の定数に対して立候補者は44人。倍率はわずか1.1倍でした。
しかし今回は相次いだ不正を受けて、富山市議会を一新すべく、13の議席を巡り、25人が立候補。倍率は1.92倍となっています
さらには、立候補したのはいずれも新人です。
各党の公認は、共産党が2人、日本維新の会が3人、社民党が3人、諸派が1人です。無所属は16人。不正を行なっていた議員が10人いた自民党は、公認の候補者は擁立しなかったものの、無所属の5人に推薦や支持を出しています。民進党は所属議員の2人が不正を行なっていたことを受け、今回の補欠選挙では候補者の擁立を見送っています
【関連】富山市議会 補欠選挙に立候補している人物とは? 一覧まとめページ  >>



全国から注目を受ける富山市議会。そもそもなぜ、今回のような不正が相次いだのでしょうか? また、どうやって誤魔化したのでしょうか?
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全ては政治家の良心次第。2つの問題点


政務活動費とは、議員が調査や研究を行うために使われるお金(税金)です。「報酬」と呼ばれるお給料とは別に支払われ、使った分だけ自治体に請求することができます。会社で言うところの「経費」のようなものです。
例えば、
良い政策を作るために、資料を買う(資料代)
住民から意見を聞くために、車で移動して住民に会いに行く(交通費)
市の課題を知ってもらうために、チラシを作って配る(印刷費)

などのケースです。
今回の富山市議会の場合は、「白紙の領収書」に架空の金額を書いて請求したことが問題となっていますが、もう1点、「本当に政治の調査・研究に使ったのか?」という点も問題になることが多々あります。

例えば、舛添要一前都知事は「都政の勉強のため」と言って、クレヨンしんちゃんの漫画を買っていました。さらには、「中国文化を学ぶため」と言って、習字セットや中国服を買っていました。果たしてこれは政治の調査・研究のためと言えるのでしょうか?
しかし、「クールジャパン戦略でクレヨンしんちゃんのが海外でとても人気だと聞き、資料として購入した」という場合は完全にアウトとは言い切れなくなります。

そのため、「娯楽・自分のために購入したもの」か、「政治・住民のために購入したもの」かは、第三者が判断するのではなく、政治家自身が判断することになっています。そのため、政治家の良心次第で、不正が可能な状況なのです。

 

 

まるで小学生の発想… 数字を付け足す


20160910

今回の富山市議会のケースは、そもそも調査・研究を全くしていないにも関わらず、架空請求を行なったケースが大半です。普段から仲の良い会社に頼んで、白紙の領収書をもらい、あたかも発注したかのように振る舞い、政務活動費を受け取っていました。

白紙の領収書も、印刷会社のみならず、酒屋や和菓子店など、複数の会社からもらっていました。
さらには、「2,268円」と書かれた領収書に「4」を付け足し、4万円分を不正に請求するなどといったことも頻繁に行われていました。中には、同僚議員に頼んで架空請求してもらっていた議員までも。

当初は自民党会派に所属していた議員の不正が目立っていましたが、民進党会派の議員も不正が見つかり、政党や会派を超えて、富山市議会全体で不正を隠していたことが明らかになりました。

東京では築地の豊洲移転を巡り、都庁職員や都議会の“闇”がメディアに取り上げられるようになっていますが、地方議会にもまだまだ、闇が潜んでいるようです。
富山市議会の投票日は明日。どんな結果になるでしょうか?
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