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衆院東京10区補選、安倍首相と小池知事ツーショットの衝撃~自民党と小池知事の協力体制完成



児玉 克哉
児玉 克哉

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衆議院東京10区補選が終盤を迎えている。各紙の世論調査などの予想によると、自民党公認で公明推薦の若狭勝候補が民進党公認で共産・自由・社民推薦の鈴木庸介氏候補を圧倒している。そもそも小池百合子氏の議席だったもので、小池氏と自民党が支持に回れば勝負はあったようなものだ。特に今の小池旋風ともいえる状態では、小池氏の知事選を支えた若狭氏へは相当な票が集まると予想される。
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注目していたのは若狭候補への自民党の支援体制だ。若狭候補が圧倒的優勢な状況であり、選挙への影響の視点からは自民党の大もの政治家の応援は必要ない。ただ、どのレベルの人が応援演説に立つかは自民党と小池知事との関係を占う上で非常の大きなポイントとなる。自民党は若狭氏を公認候補とした。若狭氏は自民党から除名などの厳しい処分の可能性もあっただけに、公認候補としただけでも小池知事との連携に前向きだといえる。


まず、10月11日の告示の日、選対本部長を務める小池百合子都知事、二階俊博自民党幹事長、下村博文自民党東京都連会長が応援演説で並び立った。二階幹事長、下村自民都連会長、小池知事のスリーショットは非常に大きな意味があった。二階幹事長の応援演説は、自民党本部と小池知事との手打ちを公表したようなものだ。それ以上に下村自民都連会長の応援演説は驚きであった。自民党都連は小池氏と激しく対立していた。小池氏が都連に相談なく知事選への立候補を表明したことが問題の始まりだ。自民都連は、小池氏の選挙を支援した7人の区議には離党勧告の厳しい処分を科している。その都連会長が若狭候補の応援演説に立ったのだ。


さらに驚きは安倍晋三首相の応援演説だ。16日にJR池袋駅前で安倍首相と山口那津男公明党代表が応援演説に立った。安倍首相は東京都知事選で自民党が推薦している増田寛也氏の応援演説に一度も来なかった。東京都内の話だから多忙な首相でもその気になれば行けたはずだ。それが、その知事選で増田氏の対抗馬となった小池氏とそろい踏みし、その小池氏を支援した若狭勝氏の応援演説に立つというのは驚きだ。そもそも安倍首相は、東京都知事選も小池氏でいいという判断であったのではないか。ここまでくると、自民党都連の動きがおかしかったのかもしれない。


安倍首相が小池知事とのタッグを組むということは、やはり噂される衆議院解散総選挙が近いことをにおわせる。小池知事が敵にならずに自民の応援団となるなら、年内解散でも十分に勝機がある。二つの補選で勢いがつけば、一気に解散モードになるかもしれない。


首相まで小池知事とそろい踏みとなると東京都連の反小池グループは立場がなくなったといえる。安倍首相、二階幹事長、下村都連会長、山口公明代表が応援演説に立ったわけで、衆院解散が近いとされる中では衆院東京選挙区の衆院議員・候補者は小池知事との手打ちに同調するしかない。石原伸晃氏や松本文明氏はこれまでの経緯などから一線を画すかもしれないが、後は小池知事との協調路線になるのではないか。都議会自民党も同様だ。一部の都議を除いては、小池シンパになだれ込む可能性がある。


都議会は小池知事の総与党化の様相となってきた。
※本記事は「行動する研究者 児玉克哉の希望ストラテジー」の10月17日の記事の転載となります。オリジナル記事をご覧になりたい方はこちらからご確認ください。
児玉 克哉

児玉 克哉

三重大学副学長・人文学部教授を経て現職。トルコ・サカリヤ大学客員教授、愛知大学国際問題研究所客員研究員。専門は地域社会学、市民社会論、国際社会論、マーケティング調査など。公開討論会を勧めるリンカーン・フォーラム事務局長を務め、開かれた政治文化の形成に努力している。「ヒロシマ・ナガサキプロセス」や「志産志消」などを提案し、行動する研究者として活動をしている。2012年にインドの非暴力国際平和協会より非暴力国際平和賞を受賞。連絡先:kodama2015@hi3.enjoy.ne.jp

Webサイト : http://blog.livedoor.jp/cdim/

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