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改名を繰り返す「おおさか維新」「維新の党」… 今の名前は何だっけ?



選挙ドットコム編集部
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おおさか維新の会は8月23日、党名を「日本維新の会」に変更することを決定しました。この名称は、橋下徹氏が代表を務めていた2012年に国政政党として結党した時の名称です。4年ぶりに「日本維新の会」に戻ったことになります。
改名の理由として「地域政党としてのイメージの払拭を図り、全国的な支持を得るため」などと各メディアでは紹介しています。今回は、混乱しがちな「維新」の党名変更や、合流・分裂の歴史を振り返ってみましょう。

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「大阪維新の会」からはじまり、国政への進出「日本維新の会」


「維新」という略称が用いられ始めたのは、2010年に当時の橋下徹大阪府知事らが中心となって結成された「大阪維新の会」が最初でした。この団体は、大阪府議会を中心として活躍する地域政党で、当時は国会に議席を持っていませんでした。
その後、2012年に大阪維新の会は、道州制導入や大阪都構想など制度改革を中心とした「維新八策」を掲げて国政進出を表明します。ここから、維新の急成長ストーリーがはじまります。この時に国政政党として「日本維新の会」が設立されました。同時に、「大阪維新の会」は日本維新の会の大阪総支部となりました。
日本維新の会には、自民党、民主党、みんなの党から13名が入党したほか、石原慎太郎氏らが率いる太陽の党が合流。2012年衆議院総選挙を経て、自民党、民主党に続く第三党に躍進します。この選挙では、日本維新の会、みんなの党、日本未来の党が一定の議席を占め、まさに「第三極ブーム」の全盛期でした。

 

結いの党合流問題から分裂、「維新の党」へ


しかし、翌年2013年には、地方選挙や国政選挙で敗北を重ねます。この頃から第三極ブームに陰りが見え始めていました。そこで2014年に橋下氏らから持ち上がったのが、第三極として票を奪い合う形となっていた「結いの党」との合流構想です。当時は、石原慎太郎氏らを中心として、党の保守化を進めようとする動きがありました。石原氏は結いの党が保守政党でないとして二党の合流を否定します。ここで、橋下派と石原派の対立が決定的となります。結局、日本維新の会は、橋下氏が率いる日本維新の会と、石原氏が率いる次世代の党に分裂し、日本維新の党は結いの党と合流して「維新の党」となりました。

 

 

民主党連携から分党、「おおさか維新の会へ」


2014年には、第三極ブームの後退が鮮明になっていました。第三極ブームの先駆けだった「みんなの党」が解党し、次世代の党も2014年衆議院総選挙で惨敗します。徐々に世論の関心が「自民党 対 野党」という構図に移っていきました。そこで2015年持ち上がったのが、民主党との合流構想です。党代表の松野頼久氏らが民主党合流構想に積極的である一方、橋下氏らは合流に批判的でした。結局、両者の溝は埋まらず、橋下氏らが「おおさか維新の会」として独立し、2016年には維新の党は民主党に吸収されて「民進党」となりました。当初は、おおさか維新の会と維新の党と、「維新」は2党ありましたが、維新の党が吸収されたことによりおおさか維新の会が「維新」の略称を用いて行くことになります。

 

 

第三極ブーム終焉から改名へ


この頃には元みんなの党のメンバーで作っていた「日本を元気にする会」も政党要件を喪失し、第三極ブームはほぼ終わりました。
また、民進党、日本共産党、社会民主党、生活の党と山本太郎となかまたちによる野党共闘が成立したこともあり、国会における対立構図は自公政権 VS 野党共闘という形になりました。この対立構造の中で、唯一の第三極となったおおさか維新の会は埋没していきます。2016年の参議院選挙で選挙区の議席を得たのは大阪・兵庫の2選挙区3議席のみにとどまりました。そのため、「地域名の入った政党名では国政選挙では戦えない」といった声が噴出。そこで、全国からの支持を得るため、おおさか維新の会は「日本維新の会」と改名しました。このように、「維新」のたどった歴史は、第三極ブーム衰退の歴史とも言えます。現在、日本維新の会が迷走しているのにはこうした背景があるのです。

では、「維新」は今後どうなるのでしょうか。彼らが第三極として再起するには、「自公政権への不満が蓄積する一方、野党共闘も信用できない」という世論が必要不可欠です。そのヒントとなるのが7月末に行われた東京都知事選挙でした。小池百合子氏が主要政党の推薦を得ないまま、自民党などの推薦候補と野党共闘の推薦候補を破り当選したのです。まさに、第三極ブーム再来の兆しと言えるでしょう。第三極ブームが再来するかはまだ未知数です。しかし、「維新」が小池氏との接触を進めているとする報道もあり、彼らの動きから目は離せません。

 
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