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大阪夏の陣。自民・お維新・民進 の最終日を比較! 選挙現場レポート

2016/7/9

鈴鹿 久美子

鈴鹿 久美子

4人枠に7人が立候補する激戦区大阪。18日間の長い夏の陣、最終日の9日。

土曜日の午前11時。
大阪駅はまだのんびりとしたムードだった。候補者が選挙活動最終日に演説を締め括る20時、マイク納めの時間帯には、街宣車と支持者でごった返すだろうと思われる場所を確認しようと向かうと、既に石川ひろたか候補(公明党)がいた。「大阪に観光客が増えたのは、(ビザの)発給用件が緩和されたから」「外務省出身の自分が」とまだまだ穏やかな口調。聴衆は3人。盛り上がるには未だ早い時間帯だ。
立候補した人数日本一。東京選挙区の候補者一覧・争点などはこちら >>


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おおさか維新の本拠地。オールスターが揃う

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通りを挟んでマルイと向かい合わせのなんば高島屋前は、既に支持者でごった返していた。
大きな声が向こうから聞こえてくるが誰が話しているのだろう。ごった返す歩道を街宣車に向かって進む。橋下前市長?声のトーン、話すスピード、遠くから見える車上の姿。「東京の国会議員は何もしていない!」に聴衆が「そうだ!」「いいぞ!」と返す。やっと近づいてカメラを向けると、それは、橋下氏の後継、吉村洋文市長だった。
おおさか維新がカギを握る改憲。各党の主張を一覧にしてみた  >>

「いちろー!」と大きな歓声を受けてマイクを取ったのは、新代表の松井一郎氏。買い物客で賑わうデパート前。大阪維新には熱狂的なファンが多いと聞いたことはあったが、これかと思った。

約20分の演説の中で、聴衆の声援が一番大きかったのは、「知事が報酬3割カット、市長が4割りカット、退職金はゼロにした」という件。議員定数削減、議員の報酬削減、これを国会に持ち込むのは大阪維新しかできないのだと。「そうだ!」「そうだ!」と揃いのグリーンのTシャツを着た人々が声を上げる。
無所属に少人数政党。がけっぷちの少数政党!政党要件を満たさないと何が問題? >>

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強気のおおさか維新の会。2人を担ぐ

今回の参議院選挙で、大阪維新の会は2人の公認候補を出している。かなり強気の戦略だ。
17時30分、浅田均候補が話しだすと「浅田!」「浅田!」とコールがかかる。やらされているという印象ではない。熱狂的な支持者がこれだけいるということだろう。

前の2人に比べると、穏やかな話し振りだ。話はやはり「身を切る改革」。5分も立たないところで、もう一人の候補、高木かおり氏の車が着いた。高木氏の支持者が集まるところから「かおりちゃーん!」と声が飛ぶ。高木氏が「高校無償化を実現できた」成果を訴えたところで、浅田コールが始まった。熱狂的な浅田コールが続く中、松井代表が「浅田、浅田いうてばかりいたら高木が凹みますから。こちらも宜しくお願いしますよ」と笑いを取って高木にマイクを渡した。

17時35分、「かおりちゃーん」コールで登壇した高木かおり候補。ショッキングピンクのポロシャツに遠目で見ても笑顔がくっきりと人目を引く。
高木かおり、堺市議会議員二期目からの挑戦。二児の母でもある。自民党から大阪維新へ乗り換えての出馬だ。大阪は子どもの貧困が全国2位であること。教育を整え人を育てる社会をつくるには国政での改革が必要なのだと訴える。「18日間とても厳しい戦いだった」「高木、高木、高木かおりをどうぞ宜しくお願い致します!」の涙声に「頑張れー!」と声援が飛び交った。

最後にもう一度マイクを取った松井代表は、「この2人を国会に送って、国会議員の給料を下げましょう!」聴衆の声援は最高潮を迎えた。

 

自民党も肝いり候補。おおさか維新に攻撃

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大阪といえば誰もが思い浮かべるのが戎橋だろう。行事で着せ変るグリコの看板のあるあの橋だ。

中山泰秀衆議院議員が戎橋の景観を背に「安倍政権でやったビザ(取得)のハードルを下げたのは、彼女が該降誕として作り上げたと言っても過言ではない」と持ち上げる。「身を切る改革という政党もあるが、タダ程高いものはない!」と大阪維新の批判が続いた。大阪の選挙は他とは違う、と聞いてはいたが、正にこのことか。自民党が徹底的にこき下ろす。
「他に類を見ない『松川るい』です!」とマイクを渡された松川は、自民党の肝入り候補。白のシャツに白のパンツと白のスニーカー。ブルーのタスキがキリッとした美人だ。東大法学部在籍中に外務省試験に合格したキャリアの中でもピカイチのエリート。
「維新の党!全く分かっていない!国会主権がわかってこの国を引っ張っていけるのは自民党だけです!」と拳を上げる。安倍政権の女性活躍を担う象徴的な存在なのだろう。「大阪を世界都市に!」と訴える松川候補。その自信に満ちた表情、力強い印象は、先の維新の高木候補とは真逆な印象だ。キャリアと実績が力強さを増す松川候補が、この大阪でどこまで票を伸ばすのか注目される。

 

民進党も若者の力を借りて総力戦

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さて、最後の最後、民進党の尾立もとゆき候補の街宣車には、衆議院議員平野博文がマイクを持った。「司会進行は辻元清美がさせて頂きます!」車上の3人が手を振る先には「99」と書かれたプラカードを掲げる聴衆が詰めかけていた。

平野氏は「自民党で堺市議会議員だった人が、維新から出ている!」と第一声。「あっちに行ったら与党、こっちなら野党。そんな人の言うことを信じていいのか!」。安倍総理の暴走のひとつに、年金の運用方針を勝手に株式投資にしたとし、尾立候補を「税の監視をしてきた人」と訴える。
最終日の必死さはここで更に発揮される。

「尾立!」「尾立!」尾立コールには、若い人たちの声も交じっていた。
「あと5分!」最後の訴えの口火を切ったのはこの言葉だった。
「1%のお金持ちではなく99%の普通の生活者のための政治をしよう!」「
2人に1人の学生が300万円もの借金をしたまま社会人のスタートする日本。
その2人が結婚したら、−600万円のスタートだ。先進国でこんなことをしているのは日本だけ。これで先進国と言えるのか!」
「人への投資をすることが日本の未来を作っていく」と拳を突き上げる。穏やかな印象だった尾立候補も、声にこめる力が変る。
「もう一押しの支援の和を広げて、応援をお願いします!」

最後の最後。
マイクを受け取ったのは辻元清美衆議院議員は大阪弁で訴えた。
「安倍政権の太鼓持ちに任せてはいけない!ブレーキのない車には恐ろしくて乗れない!尾立ちをしっかりとしたブレーキとして、奨学金を守るアクセルとしてやって」

大坂夏の陣。
勝敗を分けるのは、どの、誰に向けたメッセージか。

 

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鈴鹿 久美子

鈴鹿 久美子

政策秘書として6人の国会議員に仕える中で、一瞬の笑顔で有権者をファンにする議員、握手をすればする程嫌われる議員等、議員の命運が一瞬の印象で分かれることを知る。 さまざまな選挙実務を通して、勝つ人と負ける人の違いを分析。秘書時代15年を通し勝つノウハウを積み上げる。 2012年解散総選挙で、離職せざるを得ない秘書の受け皿をつくりたいと政策秘書を辞職。秘書と議員のマッチングを図る日本で唯一の議員秘書専門人材紹介会社「議員秘書ドットコム」を立ち上げ、テレビ、新聞等マスコミから注目を浴びる。 現在は、議員秘書の人財紹介に加え、議員秘書養成、国会議員のコンサルティング、立候補者を戦略的に当選に導く「立候補者スキルアップ講座」を開講。服装から政策、キャッチフレーズ、演説まで、圧倒的な印象形成で有権者を魅了する「好感度の科学」を用い、2014年の統一地方選、2016年の首長選挙で引き受けた候補者を政党問わず全員当選に導く。通称「勝たせ屋」。 株式会社 InStyle 代表取締役

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