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妹弟や、学校の後輩のために選挙に行くべき!ー 椎木里佳 × 松田馨(後編)



選挙ドットコム編集部
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いよいよ週末に迫った参議院選挙。『大人たちには任せておけない! 政治のこと 18歳社長が斬る、政治の疑問』を出版された椎木里佳さんをお招きしての対談も最終回です。よく言われる「なぜ投票に行った方がいいのか?」について、椎木さんなりの答えとは!?
>>  前編:「ウヨク」「サヨク」って言ってるだけじゃ何も変わらないでしょ?
>>  中編:投票所入場券の封筒、あまりにもダサい!?S__185483267

18歳も、政治に参加している背中を見せよう。


椎木 ぶっちゃけ、18歳の間で、18歳選挙権施行の話って別に盛り上がってないと思うんです。それって、投票に行ったり、政治の話をしたりしても得がないと、若い人たちが思っているからですよね。

松田 それってやっぱり、「投票に行っても何も変わらない」って思ってしまうってことかな。

椎木 変わらないと思っているし、「政治の話は難しい」っていう思い込みもすごく根強いと感じます。

松田 そうした思い込みに対して、椎木さんから何か言いたいことはありますか?

椎木 とにかく、「妹や弟、後輩のために投票に行こうよ」って言いたい。今は、みんなが政治の話を避けるし、親もあんまり投票に行かないし、という環境が普通なわけじゃないですか。投票に行く気なんか起きなくて当たり前ですよね。
だからこそ、今18歳〜20歳で初めて投票権を得る私たちが、ここでちゃんと投票に行って、政治に参加している背中を見せるべきだと思うんです。そうじゃないと、私たちより年下の子たちもずっと行かないままになっちゃいますから。18歳だとまだ親になっている人は少ないけど、そうであっても、後輩のために行かなきゃダメ。

松田 うーん、名言! これは見出しに使いたいな(笑)。S__185483268椎木 今回本を作ってみて改めて思ったんですが、18歳選挙解禁の一回目に参加できるって、かなりレアな体験ですよね。そこも楽しめばいいと思うし。まずは行ってみて、そこで投票した人が当選すれば「お、次も行ってみようかな」って思うかもしれない。一回きりで終わっちゃったら意味がないから、ゲーム感覚でとにかく参加し続けてみる、というくらいでいいのかなと。政治家の皆さんにもそう言われましたし。

松田 そうですね。僕も、「続けて投票に行く」ということが一番大切だと思ってます。政治って本当に何が起きるかわからないんですよ。十年前は、民主党が政権を獲得する日が来るなんて誰も思っていなかった。でも、失敗に終わったとはいえ彼らが2009年に政権を取れたのは、ずっと昔から民主党を応援している人たちがいて、その人たちの票が民主党を支えたからです。

椎木 確かにそうですね。

松田 有権者の応援っていうのは、本当に政治を左右するんですよ。現状は、そのことがうまく伝わらない選挙制度になっているので、そこを変えたいなというのが僕の悲願なんですけどね。

椎木 松田さんは選挙プランナーだから、選挙に勝つ方法もわかってるわけですよね。政治家になって、内部から制度を変えようとは思わないんですか?

松田 いやあ、なりたくないです(笑)。政治家がどれだけ大変かよく知ってますし、向いていないと思います。志のある政治を応援することで、外部から少しでも変えていきたい派かな。

椎木 ちなみに選挙プランナーって儲かるんですか?

松田 これがよく誤解されるんだけど、儲からないんだよね(笑)。というのも、みんなが思っているほど政治家はお金を持っていないから、選挙全体の予算も民間の広告キャンペーンより少ない。それに、一度に受けられる候補者の数も決まってるから、屋台のラーメン屋みたいなものです。

椎木 え〜、儲かってそうに見える(笑)。

 

若者が、政治について「わかる」わけがない!


S__185483266椎木 でも本当に、若い人が政治の話をするのって大変ですよ。奥田さんとの対談でもそうでしたけど、とにかく、何かちょっと自分の意見を言うだけで「わかってないのに偉そうなことを言うな、黙ってろ」って批判されるんです。でもぶっちゃけ、普通の高校生とか大学生が、政治についてわかるわけないじゃないですか。40歳のオッサンでもわかってない人なんかいっぱいいるし。

松田 ほんとにその通り。そうやって若い人を批判する大人たちが、じゃあ全部政治のことをわかった上で投票に行っているのか、と言ったら全然そんなことはないと思うよ。

椎木 すでにわかってる人しか発言しちゃいけない、って考え方は変ですよね。そんなこと言ったら、誰も意見を言わなくなっちゃう。とにかく若い奴がそういう発言してたら気に食わないから積極的に叩こう、って雰囲気がある気がして。

松田 選挙ドットコムでロンブーの田村淳さんに取材したときも、同じことを言われましたね。わからない人はどんどん萎縮して、わかる人ばっかりが発言しているのが今の日本の状況だって。わかる人がわからない人に教えてあげればいいだけなんだけどね。

椎木 本当に。SEALDsに対してもそうでしたよね。多様な発言に、寛容じゃない人が多すぎます。そういう人は、心が狭いなって思います。

松田 若い人がリスクをとって政治に関わってくれているんだから、大人はむしろ感謝して応援するべき立場なんだけどね。情けない。

椎木 海外だと、ハリウッドスターが政治的信条をSNSに書いたり、ライブで支持する政治家を公表したりするのも日常茶飯事じゃないですか。むしろカッコイイことと思われてる。

松田 日本はそれがないよね。政治について語る人の方がカッコイイ、という時代になればいいなと思うんだけど…そのためにはどうしたらいいと思う?S__185483269椎木 私も含め、発言している人たちが発言しつづけるしかないですね。いつかはみんな慣れると思う。例えば学校のクラスでも、オピニオンリーダーの意見にクラスメイトが影響されたりするじゃないですか。大人たちも、若い人が声をあげることについていちいち文句を言わないでほしい。ちょっと生意気な人がいても、あたたかく見守ってほしいって思います。

松田 同感です。にしても、椎木さんの「妹弟や後輩のために行け」っていう言葉はとてもいいね。投票に行くことを「習慣化」することが、投票率を上げるためには効果的だと選挙学会でも言われていた話を思い出しました。僕らも使っていきたいですね。

椎木 そうですね。逆に私たちが投票に行かないと、後輩の世代も政治に興味がなくなって、それでジジイばっかりの政治に、じゃなくてえーと……。

松田 椎木さんの発言が物議をかもしやすい理由もよくわかりましたあ(笑)。でも、椎木さんのような人がこうやって社会に対して発言し続けてくれると、次世代も勇気をもらえると思います。これからもどんどん発言してくださいね。応援しています!

大人たちには任せておけない! 政治のこと 18歳社長が斬る、政治の疑問
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椎木里佳(しいき・りか)
1997年生まれ。株式会社「AMF」代表取締役社長。現在、慶應義塾大学文学部1年。女子中高生のマーケティングチーム「JCJK調査隊」を運営し、女子中高生向けのプロデュース事業などを手がけ、株式会社TOKYO GIRLS COLLECTIONの顧問、タグピク株式会社の戦略顧問にも就任。2016年2月には、Forbes ASIAが選定する「30歳以下の世界が注目すべき30人」に選出される。2016年6月16日に、2冊目の著書『大人たちには任せておけない! 政治のこと 18歳社長が斬る、政治の疑問』(マガジンハウス刊)が刊行。

松田馨(まつだ・かおる)
1980年生まれ。株式会社ダイアログ代表取締役。選挙ドットコム株式会社取締役CCO(最高コミュニケーション責任者)。2006年以降、地方選挙から国政選挙まで110を超える選挙に携わる。新聞や週刊誌上において国政選挙(衆議院・参議院)の当落予想を担当するなど、選挙区分析に定評がある。ネット選挙運動の解禁や投票率向上の活動にも長年取り組んできた。著書に『残念な政治家を選ばない技術 「選挙リテラシー」入門』(光文社新書)
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