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「ウヨク」「サヨク」って言ってるだけじゃ何も変わらないでしょ? ー 椎木里佳 × 松田馨(前編)



選挙ドットコム編集部
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間もなく投票日を迎える参院選。18歳選挙権の解禁が話題になっていますが、実際のところ、盛り上がりはどうなのでしょうか? 今回は『大人たちには任せておけない! 政治のこと 18歳社長が斬る、政治の疑問』を出版された椎木里佳さんをお招きして、選挙ドットコムCCO・選挙プランナーの松田馨との対談を行いました。
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SEALDsの人と対談しただけで炎上!?


松田 『大人たちには任せておけない! 政治のこと 18歳社長が斬る、政治の疑問』がAmazonベストセラー1位を獲得されていましたね。おめでとうございます!

椎木 (先日発売した本の中で)インタビューさせていただいてありがとうございました。政治についての本なので、難しそうとか、固いとか思われるかもと懸念していたのですが、幅広い世代から反響をいただいています。この間は、友人から「今大学の講義中なんだけど、斜め前の席の子が里佳の本読んでる」とSnapchatが送られてきました。ちゃんと同世代に届いているのは嬉しいです。
※Snapchat 写真や動画を送り合うことのできるアプリケーション。送信された写真や動画が短時間で消去される仕様が特徴で、若い世代を中心に人気。

松田 僕も読ませていただきましたが、対談形式なのでとても読みやすかったです。椎木さんが対談相手の魅力を引き出していたのが印象的でした。この本を読んで、国会議員の印象が変わった人、政治への「よくわからなさ」が解消された人は多いんじゃないかな。個人的にはSEALDsの奥田愛基くんとの対談が和気あいあいとした雰囲気で、若い世代のリアルが伝わってきて面白かった。ただ、噂ではこれがネットをざわつかせているとか……。

椎木 はい、おかげさまで炎上……いや、賑わってます(笑)。

松田 ネガティブな反応が多かったということですか。

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椎木 中身を読まないで、アレルギー的に批判してくる人がたくさんいるんですよ。「奥田愛基と対談してるということは、椎木里佳は反与党なんだ」「左翼なんだ」「反安保だったんだ」とか。

松田 うーん、政治の世界にはつきものの、「人選だけで左右のラベリングをされる」展開ですね。この本の中で、奥田くんもそういった反応に対する戸惑いについて語っているけど。僕も常々、この国は本当に、政治の話そのものへのタブー意識が強いと感じています。大人ですら政治について語るのは時に勇気がいるし、若い世代はなおさらのはずです。そんな中で今回、18歳である椎木さんが、大きなリスクをとって政治についての本を出した。これはとても価値ある行為だったと思います。

椎木  政治の話というだけで、いきなり世間に“受け入れられてない感”出されますよね。松田さんもおっしゃるように、極端な反応がいっぱいくる。例えば、「安倍さんが好き」って言えば「右翼」と言われたり、「SEALDsの人と対談しました」と言えば左翼だ共産党だと言われる。そして右翼だからダメ、左翼だからダメ、という中身のない批判ばっかり繰り返される。これってすごく危険なことだと思います。私自身は、右とか左とか意識したことないですし、特にないのですが。

松田 にもかかわらず、結局分断されちゃうんだよね。

椎木 ネットであれこれ言われることに慣れている私ですら「うわ〜面倒くさい」って思うんだから、普通の子たちなんてもっとイヤな気持ちになるに決まってるじゃないですか。ここは改善しなきゃいけないところだなと思いました。

 

今のマスコミは、政治家をイジメすぎる。


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松田 今回、政党の要職を務める現職の国会議員3名と対談してみて、政治家に対する意識って変わりましたか?

椎木 政治家と言ってもそれぞれ考え方がまったく違うんだな、と思うようになりました。政治家だからとひとくくりにはできないですね。ポスターやチラシを見てるだけだった時は正直、政治家なんてみんな同じような感じじゃないの?、って思ってました。

松田 ポスターってどれも同じに見えるよね(笑)。僕は1980年生まれなんですが、政治家の汚職事件の報道をたくさん見ている世代なんですよ。だから子供の頃は「政治家はみんな悪いことをしてお金を儲けているんだ」と、偏見を持っていました。椎木さんは、そんなイメージってなかったですか? 今の十代の子たちの印象はまた違うのかな。

椎木 うーん、「悪いことをしている」っていうほど強い印象はないかも。どっちかというともっとしょうもないことをしている印象というか。私たちの世代だと、”号泣議員”とか、”セクハラヤジ議員”とか、そういう低レベルな報道の方が記憶に残っているんじゃないでしょうか。

松田 なるほど(苦笑) ”号泣議員”の話も世界中でバズッちゃったしね。最近は舛添さんが政治資金の私的利用で追求されて、辞任に追い込まれてしまった。椎木さんは舛添さんの件はどんな印象だった?

椎木 本当に辞めなければいけなかったんだろうか、という疑問は持ちました。あれだけ長く「自分は間違ったことはしていない」って突っぱねたんだったら、最後までやりきる選択肢もあったのかなって。報道を見ていると、舛添さんの進退自体より、マスコミやネットの反応の激しさの方が印象に残っちゃったんですよね。少し”政治家イジメ”っぽい雰囲気を感じたというか。

松田 今はネットのおかげで、バッシングに勢いがつきやすいという面はあるよね。舛添さんは二期、三期と都知事を続けていくだろうと思っていたので、こんなに早く辞任にまで追い込まれるたのは驚きでした。ただ、こうした報道だけで、有権者に「政治家はこういうしょうもないことばっかりしてるんだ」と思われるのは悲しい。政治家って、悪いことをしたときは盛大に取り上げられるけど、良いことをしてもあまり報道されないから。

椎木 松田さんは私の本でも、「政治家というのは割に合わない仕事だ」と強調されていましたよね。そういう中で頑張っている政治家のことは、どう応援すればいいんでしょう?

松田 ぜひ、投票に行って欲しいなと思います。「自分の一票にはそんなに価値がない」と思ってる人もいるかもしれないけど、政治家からすると、選挙の票数って「投票所まで足を運んで自分の名前を投票用紙に直筆で書いてくれた人の数」だから、とても重みがあります。言うなれば、勲章なんですよ。仮にその時の選挙で落選したとしても、票数が多ければ励みになりますし「応援してくれた人のために次も頑張ろう」と思うかもしれない。あなたの一票には、単純に選挙の当落を決めるだけでなく、政治家を応援する力があるってことを知ってもらえると嬉しいです。

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大人たちには任せておけない! 政治のこと 18歳社長が斬る、政治の疑問
大人たちには任せておけない! 政治のこと 18歳社長が斬る、政治の疑問




椎木里佳(しいき・りか)
1997年生まれ。株式会社「AMF」代表取締役社長。現在、慶應義塾大学文学部1年。女子中高生のマーケティングチーム「JCJK調査隊」を運営し、女子中高生向けのプロデュース事業などを手がけ、株式会社TOKYO GIRLS COLLECTIONの顧問、タグピク株式会社の戦略顧問にも就任。2016年2月には、Forbes ASIAが選定する「30歳以下の世界が注目すべき30人」に選出される。2016年6月16日に、2冊目の著書『大人たちには任せておけない! 政治のこと 18歳社長が斬る、政治の疑問』(マガジンハウス刊)が刊行。

松田馨(まつだ・かおる)
1980年生まれ。株式会社ダイアログ代表取締役。選挙ドットコム株式会社取締役CCO(最高コミュニケーション責任者)。2006年以降、地方選挙から国政選挙まで110を超える選挙に携わる。新聞や週刊誌上において国政選挙(衆議院・参議院)の当落予想を担当するなど、選挙区分析に定評がある。ネット選挙運動の解禁や投票率向上の活動にも長年取り組んできた。著書に『残念な政治家を選ばない技術 「選挙リテラシー」入門』(光文社新書)
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