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【簡単】トンデモ議員を選ばないために有権者がすべき3つのこと



山本洋一
山本洋一

参議院選挙が22日に告示され、18日間の選挙戦が始まりました。アベノミクスや憲法改正を巡る与野党の攻防が注目されていますが、「育休議員」の不倫問題や舛添要一前都知事の公私混同疑惑を踏まえれば、候補者の「資質」をどう見極めるかというのも重要なポイントとなります。「トンデモ議員」を誕生させないために、有権者が最低限すべきこととは何でしょうか?

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164人の中から1人を選ぶ・・・至難の選挙


今回の選挙の最大の特徴は、選挙権年齢が20歳以上から18歳以上に拡大したことです。選挙権年齢の拡大は70年ぶり。18歳、19歳の新有権者は戸惑っていることでしょう。
特に参院選は普通の選挙と違って投票方法が複雑です。都道府県単位の「選挙区」から1人、全国単位の「比例代表」から1つの政党、もしくは1人の候補者を選びます。比例では政党票と個人票をいったん政党ごとに集計し、票数に応じて各政党の当選者数を確定。次に、各政党の中で個人票が多い順位で当選者を決める仕組みを採用しています。
しかし、164人の中から1人を選ぶのは大変。仮に意中の候補者がいても、投票所でその人の名前を探し出すのは一苦労です。実際に前回の参院選では比例代表への票のうち、4分の3は政党票。個人票はたったの4分の1にとどまりました。

 

1.組織票の強い候補ばかりになってしまう


ここで一つ目の「トンデモ議員を選ばないために有権者がすべきこと」。
個人票が少ないと、特定の業界や団体の全面支援を受けた「組織内候補」や、一部の有名人に当選者が偏ります。例えば2013年の参院選で自民党の1位は元全国郵便局長会会長。つまり、郵政民営化の際に話題となった「特定郵便局」の支援を受けた候補者です。
2位は元JA全中専務理事。こちらも政治力が強くて有名な農協が送り込んだ候補者です。3位は「ヒゲの隊長」としても知られる元陸上自衛官の佐藤正久氏。佐藤氏は知名度もありますが、陸・海・空合わせて約25万人の自衛隊員から実質的に支援を受けています。
一方の民主党(現民進党)は1位が自動車総連、2位が電力総連、3位が自治労の出身者。自動車メーカー、電力会社、地方公務員労組という、国内で最も影響力のある労働組合が全面的に支援する組織内候補です。
組織内候補にとって最も重要なのは、自分を輩出してくれた業界。その意味では国民の声よりも出身団体の声を優先する傾向があります。比例の当選者の中には宗教団体から支援を受けた候補もいます。個人票が少ないと、特定の団体や業界の声が色濃く国政に反映されてしまうのです。
だからこそ、国民の声を政治にしっかり届けてくれる政治家を、個人票によって選ばなければなりません。

 

2.「政治とカネ」は簡単に確認できる


二つ目の「トンデモ議員を選ばないために有権者がすべきこと」は、政治とカネのチェックです。現職議員、もしくは過去に国会議員や地方議員を務めた候補者であれば、政治資金収支報告書を提出しているはず。これを見れば「せこい政治家」かどうか、特定の企業や団体と「しがらんでいる政治家」かどうかはすぐにわかります。
国会議員の場合は報告書を総務省か都道府県に提出しているので、総務省や各都道府県のホームページ、もしくは都道府県庁に行けば誰でも中身をチェックすることができます。具体的にどうすればいいのか、詳しくは過去に書いた記事をご覧ください。
>> (参考) 誰でもできる政治スキャンダルの暴き方

 

3.ネットに加えて実際に見てみよう!


三つ目の「トンデモ議員を選ばないために有権者がすべきこと」は、政策のチェックです。気になる政治家がいたら、ホームページや選挙公報、政策ビラを見るか、演説を聞きに行ってみてください。選挙事務所に問い合わせれば演説日程を教えてもらえます。
大切なのはその候補が主張する政策が正しいかどうか、自分の主張と合うかどうかではなく、所属政党の政策と一致しているかどうかです。各政党がホームページに掲載している選挙公約(マニフェスト)と比較し、政策が一致しているかどうか確かめてください。
もしも政策が一致していないのであれば、その候補者は政党の政策を理解していないか、意図的に異なる政策を主張している可能性があります。そうした政治家は党内で要職に就くことなどできませんし、政策の実現性は極めて低いです。あなたの声は政治に届きません。気が付いたら別の党に移籍していた、ということも珍しくありません。
生の候補者を見るのも重要なポイントです。修正技術の発達した現代ではポスターと本人の顔が全然違うというのは珍しくありませんし、本人の演説を聞いてイメージが変わったというのもよくあることです。演説を聞けば、握手をすれば、人となりも伝わります。

 

投票率が下がると、トンデモ議員が増える。投票に行こう!


もちろん、これだけで候補者の資質を完璧に把握することはできませんが、最低でも有権者がこれくらいはやらないと、トンデモ議員は今後も誕生し続けるでしょう。もっとも、選挙に行くのが大前提。投票率が下がれば下がるほど、トンデモ議員は増えますよ。
 

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山本洋一

山本洋一

元日本経済新聞記者 1978年名古屋市出身。慶應義塾大学経済学部卒業後、日本経済新聞社に入社。政治部、経済部の記者として首相官邸や自民党、外務省、日銀、金融機関などを取材した。2012年に退職し、衆議院議員公設秘書を経て会社役員。地方議会ニュース解説委員なども務める。

Webサイト : http://ameblo.jp/yzyoichi/

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