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すべて実在します!思わず聞き返したくなる地方自治体のユニークな部署名たち

2016/2/27

増沢諒

増沢諒

すべて実在します!思わず聞き返したくなる地方自治体のユニークな部署名たち

もうすぐ新年度ですね。3月に入ると各社で転勤や人事異動の発表があり、4月からは新天地で働き始めることになるという人もいるでしょう。自分の所属部署の名前が変わるって意外と慣れないもので、私もかつて部署異動をした際に、異動前の部署として社外の方に挨拶をしてしまうことが度々ありました。異動先が変わった部署名だったとしたら、一層慣れるのに時間がかかるでしょう。

実は近年、地方を中心に一風変わったユニークな部署名を付ける自治体が増えてきているのをご存知でしょうか? いずれも各地域の魅力や宣伝等のPRも兼ねたネーミングで、一度聞いたら忘れないような部署名ばかりなのです。そこで今回は、数あるユニーク部署の中から特に注目したいユニークすぎる自治体の部署をご紹介します。

 

ユニーク部署のパイオニア『すぐやる課』は、マツキヨから生まれた!?

ユニークな部署名が大きく注目を集めるようになったきっかけの一つとして、「県庁おもてなし課」が挙げられます。

「県庁おもてなし課」とは、人気作家有川浩氏が2011年に発表した同名小説で、作者の出身地でもある高知県庁に実在する部署を舞台にした物語です。2013年には、実写映画も公開されました。この『県庁おもてなし課』に登場する『おもてなし課』は今もなお、観光振興部に属し、県内の観光資源をソフト・ハード両面で整備することをミッションとして活動しています。

しかし、ユニークな部署のルーツは、県庁おもてなし課ではなく、今から約45年前にさかのぼります。場所は千葉県松戸市、松戸市役所内に『すぐやる課』という部署が誕生したことが先駆けと言われております。当時の市長であった、ドラッグストア『マツモトキヨシ』の創業者としても知られる松本清氏が「市役所は市民の役に立つ人がいるところ」という信念に基に設立しました。「すぐにやらなければならないもので、すぐやり得るものは、すぐにやります」をモットーに、多様化・複雑化した住民の声に対して組織の壁を越えて対応する取り組みが評価されていました。ここから、ユニークな部署が全国各地で誕生していくのです。

 

ユニークな部署は、大きく二つ「プロダクト型」「メッセージ型」に分けられる!

ここからは、全国各地で現存するユニークな部署を紹介していきます。ユニーク部署の特徴は、『すぐやる課』のように、業務内容が部署名からはっきりわかることです。その中でも数多くのユニーク部署を見ているうちに大きく分けて二つのパターンがあることがわかりました。

一つは、部署名=商品名となっているものです。こちらのタイプをここでは「プロダクト型」とします。
そして、もう一つは、部署名=遂行ミッションとなっているものです。こちらは「メッセージ型」としましょう。今回は、プロダクト型とメッセージ型の両方から紹介させていただきます。

 

【プロダクト型】世界遺産の魅力を届ける「富士山課」

富士山

まずは、プロダクト型から紹介させていただきます。こちらで紹介させていただくのは、『富士山課』。その名の通り、富士山に関するあらゆる情報の提供と魅力を発信するための部署です。
この富士山課は、富士山のふもとである、山梨県の富士吉田市役所にて2001年に開設されました。部署開設を機に、複数部署で遂行されていた富士山の観光・環境施策を統一することに成功しました。富士山課の開設は、単なる富士山への魅力発信にはとどまらず、市内の観光スポットを次々と市外や県外に発信することにも貢献しているのだとか。富士山をきっかけに、これまではスポットライトを浴びてこなかった地元のグルメや名所にも観光客が足を運ぶようになったそうです。

 

【メッセージ型】市民の悩みを解消する、「お困りです課」

お困りです課

続いては、メッセージ型からも一つ紹介させていただきます。その名も、『お困りです課』です。オヤジギャグも交えたユーモアに溢れたネーミングですね(苦笑)
こちらの部署があるのは、兵庫県の芦屋市役所。「親切・ていねい・迅速」をモットーに、庁内案内と相談担当部署の紹介を担当する部署として、2003年に開設されました。所属職員さんはなんと、全員女性なのだとか! 現在では、庁内案内業務以外にも、市政に対する意見や苦情から市民の家庭内問題や法律問題など幅広い分野の相談にも対応しているそうです。「お困りです課」は、まさに芦屋市のすべての困ったに応えてくれる岡さんのような存在かもしれないですね。

 

佐賀県にユニーク部署の宝庫があった!?

最後にこのユニークな部署名でどうしても外すことができない自治体が一つありました。
それは、佐賀県の武雄市です。 武雄市といえば、武雄市図書館をCCC(カルチュアル・コンビニエンス・クラブ)に運営委託することを発表し注目を集めた自治体です。 この武雄市、実は、ユニークな部署名の宝庫だったのです。ユニークな部署名の宝庫には、市内男女の婚姻率を高めるべく、縁結び事業などを推進する『お結び課』や、新幹線を活用した地域振興を扱う『わたしたちの新幹線課』、定住促進を行う「お住もう課」、新しい学校づくりを推進する『スマイル学習課』など奇抜なネーミングセンスが飛び交っております。かつてはこの他にも『フェイスブックシティ課』や、『がん検診率向上課』、『佐賀のがばいばあちゃん課』などさらにぶっ飛んだネーミングの部署もあったのだとか。今も現存する部署には、松戸市役所の「すぐやる課」のように、市民から長く親しまれる部署になってもらいたいですね。

ここで紹介した部署以外にも全国にはまだまだたくさんユニークな部署名を持つ自治体が存在します。もしかしたら、あなたの住む街にもユニークな名前の部署があるかもしれませんよ?

【参考】全国自治体ユニーク部署いろいろ 元祖「すぐやる課」は設立45周年|THE PAGE(ザ・ページ)

【参考】富士吉田市の「富士山課」

【参考】富士山課、お困りです課…役所で変わった名前課がブーム - 女性自身

【参考】芦屋市/お困りです課にお尋ねください

【参考】たけおポータル|武雄市役所がお届けするポータルサイト

【参考】武雄市の「フェイスブック課」「いのしし課」廃止に、市民の反応複雑 -ニュース Jタウンネット 佐賀県

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増沢諒

増沢諒

増沢諒 1988年長野市出身。早稲田大学、東京工業大学 修士課程修了。研究テーマは「政治家のSNS利用」。 2014年マニフェスト大賞受賞。ITベンチャー企業や政治家秘書を経て、現在選挙ドットコム 編集長。

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