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甘利元大臣に同情する余裕も!?LINE流出で離党した武藤貴也代議士、新春の集いレポート

2016/2/3

選挙ドットコム編集部

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武藤代議士

2015年、週刊誌に金銭トラブルや未成年買春疑惑を報じられたことがきっかけとなって、自民党を離党した滋賀4区選出の国会議員武藤貴也氏が1月30日、滋賀県竜王町の「アグリパーク竜王」であった後援会主催の会合に参加し、およそ半年ぶりに地元支持者の前に立った。以前は、艶のある黒髪で若々しい姿だった彼が、遠目からも分かる白髪に変貌。疲れた様子を見せながらも、次期衆院選に向けて「生まれ変わったつもりで出直したい」と意欲を語った。

厳重警戒の会場、追い出された週刊誌記者「これも書きますよ」

後援会主催の「新春の集い」の案内が、地元の支持者らに届いたのは、1月初め。会費は1500円で当日徴収とされ、『永らく体調を崩し活動を休止いたしておりました武藤ですが、体調も戻り活動を再開させていただくことになりました。(中略)本来ならお一人お一人のもとに武藤が直接ご挨拶に伺うべきところのご案内となりましたが、諸事情をご賢察いただきますよう宜しくお願い申し上げます』と書かれていた。

案内を受け取った元支援者の男性は「もうあんなんいかんやろ。わしはもうそんなんいかへんわ」と一蹴。また、支援を続けるかどうか悩んでいると語る女性は「顔を見てから決めたい」と集いへの参加を決めたと言う。

当日11時から始まった受付は、名前を確認するだけで済んだ騒動前の集まりに比べると警戒態勢が強化。参加者は、あらかじめ用意された名札を胸元につけることが求められ、報道関係者は名刺の提出と腕章の携帯を義務づけられた。

入場が始まると、入口で何か揉めている。今回の騒動のきっかけとなった週刊誌の記者が入場を拒否され、スタッフの男性に腕を掴まれて階段を降ろされていた。連れ出される記者の「いいんですか。これも書いちゃいますよ」という捨て台詞が上階に聞こえ、現場に緊張感が走った。

 

満席の会場、豪華なオードブル 武藤氏は白髪で疲れた表情

会場内は、6人掛けのテーブル16台が満席。外にも5台ほどのテーブル席があり、約200人の支援者らが集まっていた。中には、地元選出の県議や市議、町議の姿も。席には一人ずつ「昨年はお騒がせ、ご心配をおかけしました」と武藤議員からのメッセージが添えられたテーブルクロスが設えられ、後方の長机には寿司や近江牛のコロッケ、フルーツなどの豪華なオードブルがずらりと並んでいた。

 

会の始まり。後援会会長は「刑事事件を起こしたわけではなく、法で裁かれたわけでもない。外交や安保へのまっすぐな正義感も消えていない。地元に有益をもたらすために奮闘してきた代議士を全力で応援したい。今後も、36歳の未来ある若き代議士にご支援賜りたい」とあいさつし、自民党の役にも就く地元町議は「人間しんどい時期は必ずある。くじけずに頑張れ」と激励。

 

その後、いよいよ武藤氏が登壇した。年よりも若くみえる童顔な顔立ちは、年上の女性有権者からの支持も厚く、選挙のときには「ポスターは女性に人気で他の候補者よりも、はけやすかった」(自民党関係者)という。ところが、この日の武藤氏は、明らかに白髪が目立ち、「病気療養」明けだからか、少し老けて見えた。

武藤代議士

 

週刊誌報道「人間の甘さあった。騙されてしまった」

武藤氏は、冒頭、一連の騒動について謝罪し、頭をさげると、そのきっかけとなった学生団体SEALDSを利己的と批判した昨年7月のツイッターでの発言について、真意を改めて語り始めた。

「安保法制が国会で議論されている時期に、『利己的』という言葉を使いましたけれども、(シールズは)自分が戦争に関わりたくない、と言う。世界は一丸となって対策して治安維持していこうというときに、『国のため、あるいは世界平和のために(治安維持活動に)参加する勇気がない』それは『自分にとってマイナスだ』という利己的な発想で安保法案に反対するのは、わたしはいかがなものか、という意味合いでツイッターで発言を行いました」と説明。

当時の報道に、「真意が伝わらなかったのではないかと、非常に残念に思っている」とし、その後の買春疑惑や金銭トラブルなど、一連の報道については、「わたしも個人的な人間の甘さがあったと思う。いろんなひとに騙されてしまったこともあり、そういうことが表に出た」と釈明。自民党を離党したことについては、「国の命運を決める重要な法案を通過する、大変重要なときに、わたし個人のことで迷惑をかけるのは、本当に忍びないという思い」で決断したと語り、「決して自民党が嫌いだから、自民党が嫌だから離党したわけではない。一から出直して、信頼をとりもどすことができたら、また、組織の一員として頑張っていきたい」と告白。最後に「地元の為、国の為に頑張ろうと決意して政治家になった以上、できるところまで頑張っていきたい」と語り、次期衆院選への出馬の意欲を明らかにした。

武藤代議士

一方で、武藤氏の地盤の滋賀4区では、武藤氏の離党以来不在になっていた4区支部長も仮決定し、次期衆院選には党公認候補として武藤氏とは別の県議の名前が挙がっている。会場で挨拶に立った党役員も「この場には一人の人間として来たが、選挙となれば組織の一員として動かざるを得ない」とし、「党としては、武藤さんが出れば、新たな候補との間で党支持者の票が割れる。それまでに円満解決の道を探らなければならない」と本音を漏らした。

また、改めて「利己的」と批判されたSEALDsのメンバーの男性は「今はやるべきことを見据えて、やっていこうと思っている。武藤氏の発言に対しては、気にせずにいきたい」と相手にしていなかった。

 

甘利氏擁護「気持ちよくわかる。辞めるべきじゃなかった」

終了後、武藤議員に、週刊誌で同じく金銭トラブルを報道され、辞職に追い込まれた甘利明元経済再生相の件についてどう思うか尋ねてみた。「週刊誌の報道は事実でないことばかり。甘利さんの報道には不自然なところがあると思いますよ。大臣も違法性が立件されているわけではないのに辞任するのは非常に無念だったと思います。お気持ち非常によくわかります。辞めるべきじゃなかったと思いますよ」と強調した。

いったい、週刊誌報道と、武藤さん(と甘利さん)、誰が本当のことを語っているのだろう。武藤さんの裁判の展開に注視するとともに、今回追い出された週刊誌記者には、ぜひ続報を期待したい。

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