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池上彰が“裏側を知り尽くす政治部記者”に迫る!「暴露されたマニアックな政治裏話」まとめ

2015/12/20

選挙ドットコム編集部

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かつて社会部の記者だった池上彰氏が、ニュースの裏側を知りつくす政治部デスク・足立直紀氏、政治部官邸キャップ・藤川みな代氏らに鋭く迫った特番「ニュースマニア」。そこで語られた知られざる事実「マニアックな政治裏話」をまとめました。

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【裏話その1】あの強行採決はパフォーマンスだった!

安保法案が採決強行されたとき、野党が猛攻撃したあの映像は記憶に新しいかと思いますが、実はこんな裏側があったことが語られました。

足立氏:「野党は、衆議院で安保法案の採決が行われることはあらかじめわかっていた。やられた形を見せたいということで、強行採決反対!!のプラカードを皆TVカメラの方にバッと向けたんです」

池上氏:「これは、準備されているからこそできることなんですね。あらかじめ印刷して皆が用意していたということは、パフォーマンスだといわれても仕方がないということですね」

藤川氏:「事前に明日採決させてもらえませんか、という提案をしながら議論を進めていくので、全くなんの通告もせずに採決するということはなかなか考えられません」

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【裏話その2】実はあれだけ反対した野党の中にも安保法制賛成派がいた!

足立氏:「特に民主党の中には、内心、安保法制、特に集団自衛権はいいんじゃないの?という人が結構いたんですよ。法案の中身の賛否を決めないまま、入口だけでこれは憲法違反なんじゃないの?という理由で反対を決めていたんです」

池上氏:「これは立憲主義に反するのではないか?と追求して、それに対する答弁が終ったらそれっきりそこから先進めなくなる、みたいな!?」

最大野党民主党内では、意見をまとめるのに苦労したとのこと。その結果、質問は「憲法違反じゃないのか」というものがほとんどで、法案の中身の質問が出てこなかったといいます。

【裏話その3】世論は野党にも厳しい!?

藤川氏:「せっかく大臣の答弁のミスを引き出しても、そこで国会が止まらない(これ以上審議ができないと国会を止めること)んですね。国会を止めると審議を拒否していると思われて国民から受けないんじゃないだろうか、という思いが野党側にもあるんです」

池上氏:「ということは、国民の目は野党にもかなり厳しくなっているということなんですかね」

採決で押し切られたというパフォーマンスをした理由には、このような背景があったということでしょう。

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【裏話その4】どうやってスクープをとるの?実は女性記者はお得!

藤川氏:「自分しか持っていない情報はサシ(1対1)で聞きます。そのために、携帯電話の番号を手に入れるのがサシ取材のための最初の目標なんです」

池上氏:「相手の電話番号を聞き出そうと…。デートみたいですね(笑)」

足立氏:「藤川さんみたいに女性記者ですと、男性議員は携帯番号をポロッと教えるんですけど、おじさんがいくと、警戒されて教えてくれないんです」

藤川氏:「確かにスタートダッシュは女性記者のほうが早いのかな、という気がしますね。でも、本当に政局が厳しいときに電話に出てもらえるかどうかは、普段の信頼関係と取材の積み重ねがあるかどうかで変わってきます」

結局は緻密な取材、地道な苦労なければ、スクープは手に入らない。厳しい世界であることを実感できます。

【裏話その5】日本政治のトップ、安倍総理はこんな性格だった!

池上氏:「安倍さんってほんとのところどんな人なの?」

足立氏:「意外と話していると日常のことでも何でも答えてくれて、懇談すると人柄的におもしろい人なんだな、という印象がありました。

藤川氏:「初めは厳しい人かなというイメージがあったんですが、二度目の総理になってから側近の方がいうには、安倍総理が人の悪口をいっているのを聞いたことがない…と。あと、『この人はダメだ、というマイナスの評価をしたら何年たってもその評価は変わらない』と永田町でいわれています。だから、一度マイナス評価をつけられると、いくら当選回数が重なっても大臣になれないと」

池上氏:「突然固有名詞が頭に浮かんだんですが…(笑)。逆にいえば、こいつは信頼できるなと思ったらとことん面倒みてくれるってこともあるわけですね。お友達内閣とかつていわれたことがありましたが、それが安倍さんのいいところでもあり悪いところでもあるんじゃないですかね」

足立氏:「安倍さんというのは、第一次政権の失敗を活かして、とにかく第二次政権以降は人事権と解散権をフル活用しています。安倍さんと菅義偉官房長官はワンセット。ですから、菅さんがどこかに支持したことは、全て安倍さんの意向。言われた側は、『これにはむかったら後の人事はないぞ』と解釈するんです」

1回目の総理大臣と2回目の総理大臣の間に何があったのか?この変化の要因が気になります。怖くて逆らえないのは政治の世界も一緒!?

【裏話その6】反対されればされるほど、安倍総理のテンションが上がった!?

池上氏:「安倍総理はおじいさんである岸信介元総理のことを意識しているといわれますよね。実際のところはどうなんですか?」

足立氏:「おじいさんが、国会が取り囲まれるような安保闘争を乗り越えて、今の日米安保の土台をつくったことをすごく誇りに思っています。ですから今回安保法制をつくるときも、さらに自分がバージョンアップしていくんだという、強い信念でやっていたんですね」

池上氏:「60年安保のときは、ものすごい数の反対派でしたよね。これから見れば、今回のなんか大したことない、なんて安倍さん思っていたんじゃないですか」

足立氏:「おそらく、国会が囲まれれば囲まれるほど、安倍さんのテンションあがっていたと思いますね。おじいさんに近づいたと思っていたかもしれないです」

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最後に、池上彰氏と記者たちが来年の政治のみどころについて語りました。それはズバリ「ダブル選挙があるかないか」。安倍総理は、今はそんなことは考えていないと言っていますが、足立デスクによると、永田町では「解散のことは嘘をいっていいという常識」があるとのこと。総理が解散はないといっているんだからないだろう、と思っている皆さん、このことを頭に入れつつ、衆参同時選挙の行方を見守っていく必要があるかもしれません。

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