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前原・細野・江田新党の衝撃!野党再編の鍵をにぎる隠れた主役とその背景



選挙ドットコム編集部
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昨晩、民主党の前原誠司氏、細野豪志氏の両氏が岡田克也代表に解党を申し出るという報道がありました。かねてから噂されていた、大規模な野党再編が表面化してきたと言えるでしょう。年末の野党再編は恒例行事になりつつありますが、この再編は来年の参院選を見据えたものと読むこともでき、民主党の分裂含みの大規模な動きが想像されます。




街宣車 photo

動揺する民主くん




 なぜ年度末に政党を作ろうとするの?




年末の風物詩になりつつある政党の離合集散。なぜそうなるのかといえば、政党交付金の配分基準が、新年1月1日現在の各政党の登録人数に比例するからです。政党交付金をしっかり受け取るためには、“年内に”新党を設立し、総務省に届け出る必要があります。例えば昨年末には、元みんなの党のメンバーを中心に「日本を元気にする会」が設立されています。

特に今年は、昨年末に行われた衆院選で野党がふるわず、自民党一強体制の中で来年の参院選を戦うためには、野党の大規模な結集が必要だとかねてから指摘されていました。また、今年の安保国会でも、政権交代可能な野党としての存在感を示せなかった最大野党、民主党に対する失望を感じた支持者も多かったのではと推測できますし、実際にマスコミ各社の調査による政党支持率も下落しています。

今期の民主党は、最終的には共産党との協力を呼びかけられるほどにリベラル色が強調されていました。民主党の中で現実的な路線を模索していた保守派にとって、党内の居心地が悪化したことは想像に難くありません。


 維新の党も分裂・消滅か?




野党再編のもう一方の主役は維新の党です。しかし、党にとっての生命線である大阪ダブル選挙が11月下旬という遅い時期に開催されることになったため、その結果を待たなければ維新の党そのものも、再編を期待する他野党の議員も動きづらいという難しい状況に置かれてしまいました。

そのような中で、安倍首相−菅官房長官の官邸ラインとの親密さを維持しつつダブル選挙に確実に勝っておきたい大阪派と、野党再編を進めたい東京(国会)派との間で激しい泥仕合となり、支持率がありえない急降下をしているというのが現状です。




かつての民主党2連ポスター

かつての民主党2連ポスター




 旧みんなの党という隠れた主役




また、昨年総選挙前に解党した旧みんなの党のメンバーを始め、無所属議員や落選中の有力政治家が、再編劇の隠れた主役になりうることも見逃せません。

維新東京グループの江田憲司氏、柿沢未途氏らが野党再編を主導するとなった場合にネックとなりそうなのは、旧みんなの党内における確執です。旧みんなの党解党時の騒動で両氏に不信感を抱いた元メンバーは少なくないでしょう。団結のためには、両氏と元メンバー間の、関係性の回復が条件となると思われます。

みんなの党で代表を務めていた浅尾慶一郎氏や、先日次世代の党を離党した松沢成文氏など、知名度・実力を備えた議員がどのように動きを見せるのかにも注目です。さらに言えば、新党改革など来年の参院選にむけて改選を迎える小政党から、この再編劇の中、自民党に対抗できる非民主の野党勢力が生まれる可能性もあります。そうなれば、参加を検討するところも出てくるでしょう。

こうした状況をふまえると、今回の報道は、大阪ダブル選の結果が出る前に観測気球を打ち上げて関係者の反応を見よう、という意図があったのではないかと考えられます。実際に、年内に民主党を分裂させてそれなりの大きな勢力をつくりあげようとした場合には、そろそろ動き出さないといけないという焦りも感じていたのかもしれません。


 支持母体・労組の動きが鍵になるか?




実際に、どの程度の議員が民主党から新党に移るのでしょうか。民主党の議員にとって、重要なのは支持母体である連合(日本労働組合総連合会)の支持だと考えられます。多くの議員が、選挙において連合傘下の労働組合の支援を受けており、組織票や集会への動員などで労組を頼りにしている議員は少なくありません。

その点では、民主党右派グループに対して、連合ならびに傘下の各労組がどこまで支持を表明するかということが今回の動きを読み解く鍵になると思われます。あるいは、民主党のアキレス腱とも言わる労組への依存を脱却し、全く新しい新党の支持勢力・支持母体をつくるというウルトラC を、前原氏・細野氏の両氏が考えている可能性もあります。

今後も、野党再編の行方からは目が離せません。次回は、新党メンバーとして想定される顔ぶれについて整理します。
メンバー予想の記事はこちら>「100名超えの新党結成か!?野党再編のメンバーを編集部が大胆予測」



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