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何かと話題が尽きない仙台市議選、按分票も開票作業を送らせる原因!?

2015/8/4

選挙ドットコム編集部

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8月2日(日)は全国各地で選挙日(=投開票日)となりました。特に宮城県の仙台市議会議員選挙は、警察の審査ミスで選挙カーが2日間使えない問題や、掲示板の設置ミスで選挙ポスターの掲示が遅れた問題など、「場外」問題が話題となっていました。

・「これで納得!分かりにくい選挙カー不許可問題」(7月27日選挙ドットコム)

・「<仙台市議選>数独?掲示板の番号おかしい」(7月28日河北新報)

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深夜まで続いた開票作業

そして投票終了後の開票作業でも、選挙管理員会の集計ミスなどにより、市内5選挙区全ての開票状況が確定したのが翌日午前2時ごろでした。大きな選挙で開票作業が深夜まで続くのは珍しいことではありません。ただ、今回の作業時間が長くなった原因の一つには「按分票(あんぶんひょう)」の取扱いがあったのではないかと思われます。

公職選挙法第68条の2では、1つの選挙区に同一の氏名、氏(姓)または名の候補者が2人以上いる場合に、その氏名、氏または名だけが記載された票は有効票とし、それぞれの候補者の得票数の割合に応じて配分(=按分)して加算することが規定されています。

開票作業は手作業で進められ、投票用紙に記入された候補者名を、人間が目で読み取るのですが、中には無記名や記号だけのもの、一見して判読できない文字、単純な誤記などの疑問票が結構混ざっています。手順としては明かな有効票と無効票、それ以外の疑問票に分け、疑問票の中から有効票として加えたい候補者が複数存在する場合に按分するという流れになります。按分があれば得票数が小数点付きの端数になることが多いので、実際に具体例を見てみましょう。

4つの選挙区での按分が発生

仙台市議選では5選挙区の内、4選挙区で按分票が確認でき、例えば太白選挙区では4名の候補者に按分票が加算されています。

仙台市議選挙結果 太白選挙区

5,569.044票 ふなやま 由美
5,149.098票 鈴木 ひろやす
4,822.901票 鈴木 ゆうじ
3,575.955票 いのまた 由美

あっ、と気づいた方もいらっしゃるかと思いますが、恐らく「鈴木/すずき」、「由美/ゆみ」という氏または名だけの票が1票ずつあり、それぞれの候補者に按分されたものと思われます。なお、漢字でもひらがなでもカタカナでも有効票となります。按分は1票を半分に割らず、すでに確定している得票数に比例して配分するというのがポイントです。

投票用紙の書き方に注意

近年、開票事務作業は効率化、迅速化が求められてきています。ですが、こうした疑問票の確定をめぐり、後に異議申し立てや裁判となるケースもあるため、たくさんの票を集計する大きな選挙では、審査に時間がかかってしまいます。私たちにできることは、人の目で読めるように投票用紙を正確に書くことです。「○○様」と候補者名に敬称を足しても有効票となりますが、「○○様へ」と手紙調に書いたり、「○○がんばれ!」と気持ちを書いたりすると、他事記載で無効票となります。落ち着いて名前だけ書くようにしましょう。

 

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